俺の誕生日の話でも書くか。
閑話休題だ。
俺の誕生日は仕事が立て込んでいたのさ。
厳しい状況だったのさ。
締め切りとかあってさ。
しかもその週初めに風邪をひいてちょっと休んだもんだから、もういろんなことがたてこんでたてこんで、追い込まれていたのさ。
その中で気づいたんだけど、友達からくるメールとかFacebookとかのメッセージが減る一方だなと。
もはや数えるほどだぜ。
っていうか、ほぼ0に近い。
昔は結構あったのに。
俺はアメリカの、そんなに日本人が多くないとこに住んでるのさ。
もう10年以上住んでいるから、初めの方に仲良くなった日本人の人達も、ぜーんぶ帰国しちゃってさ。
2-3年とかの短期間の留学とか駐在の人が多いからさ。
俺は異国で自分の腕で生計を立てれていることに、ある意味誇りを感じている部分もあるのさ。
でも根は田舎育ちの日本人なのさ。
孤立感も深まるというものだ。
そしてループするようだが、誕生日の日は忙しかったのさ。
なのによりにもよって火災報知機のベルが鳴り始めて、ビルから出なくちゃいけなくなったのさ。
後ですぐ誤報だって判明するんだけども、その隙間時間にどこに行ったと思う?
スタバに決まってるだろっ!
何をしにって?
Birthday Rewardをもらいにだよっ!
日本はどうかは知らんが、こちらでちょくちょくスタバでコーヒーを買っていると、Gold会員みたいなものになって、そうすると誕生日の飲み物が何でも一杯ただなのさ。
それを思い出したのでスタバに行って、キャラメルマキアートの一番大きいサイズをたのんで、Birthday Rewardを使いたいと言ったのさ。
誕生日なのに誰からもメッセージが来ない俺。
かわいそうな俺。
孤独な俺。
仕事でも孤立してる俺。
こんなおれでもこのRewardを使う資格はあるはずだ。
そんなことを思いながらさ。
そしたら、店員さんは、横にも縦にも馬鹿でかい黒人のお兄さんだったのが、満面の笑みで言ってくれたのさ。
馬鹿でかい声で言ってくれたのさ。
黒人特有の太いのどの感じで言ってくれたのさ。
"HAPPY BIRTHDAY Men!"って。
日本語で書くとこんな感じだ。
"はっっっっっっっっぴぃっ ヴァぁぁぁすぅでぇぇぇい むえぇえぇえんん"
それが俺がその日もらった初めての祝いの言葉だったのさ。
忙しいこととか、疲れてることとか、風邪からの病み上がりだとか、仕事が追い込まれていることとか、他にメッセージが来ていないこととか、仕事上の人間関係もいろいろめんどくさいとか、いろいろ相まって、、、。
今にもハグしてくれそうな店員さんを見て泣きそうになったのさ。
っていうかなんというか、ちょっと泣いたのさ。
そんだけの話さ。
今日の結論:仕事から帰って妻子に祝ってもらいましたけども。幸せですけども。