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【ジム・クレイマー】DeepSeekショック!AI投資神話は終焉する!?熟慮に必要な情報が足りてない時は。。【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの1/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

何をしていいか分からないとき、どうすればいいと思う?わからないなりにやみくもにどっちかに賭けようとするか?いやいや、そうすると往々にして損がかさむで。だから、何もしない、というのはどうや?わいは今日の株式市場の動きを見ながらそんなことを考えとった。今日の株価を大きく動かした要因の一つは、AIの世界が中国製のコピーによってアップデートされたからや。中国のAI企業DeepSeekが低コスト生成AIモデルを開発したことが話題になっとる。DeepSeekは週末にAppleのApp Storeで1位になって、実質的に無料のChatGPTを提供しとるんや。

 

DeepSeekは、アメリカによる高度なAIチップの輸出規制がある中でも高いパフォーマンスを発揮していて、なんと約600万ドルで初期のAIモデルを開発したと報告されとるんや。これが本当なら、アメリカ企業が数十億ドルを投じているのと対照的でで、AI関連のビジネスに参入したい人々に対してNvidiaが課している莫大なコストを解決する方法を持っているということになる。そしてこのニュースがナスダックを打ちのめしたんや。今日はダウは+0.65%と上昇したが、SP500は-1.46%、そしてナスダックは-3.07%と大きな下落の日になったで。

 

DeepSeekが、600万ドルで初期のAIモデルを開発したということやが、実のところ、彼らがどうやってそれを実現したのが、わいらにはまだよく分かってないんや。ただ、多くの大企業がNvidiaから大量の半導体を購入していることは確かで、あれ、もしかすると、Nvidiaに対するこの大金の支払いは不要だったのか?ここまでのAI投資は果たして回収されるのか?そういう疑問が出てくるのは当然や。わいらの国の成長を大きく支えてきた数多くの巨大データセンター、それらは実はそれほど必要なかったのかもしれないんか?

 

膨大な電力も、熱をどうやって冷却するかも、意味のないことやったんか?古い原子力発電所を再稼働させたり、再生可能エネルギーを増やしたりするための急ピッチの取り組みも、実はいらないのか?ひょっとすると石炭利用を復活させることだって、完全に無用なのかもしれないということなのか?今日、そういう疑問が次々に生まれて、今までAIへの期待で空気でぱんぱんになっていた風船から、空気がいきなり抜けてしまった感じになった。そしてその象徴の個別株がやっぱりNvidiaだったんや。

 

Nvidiaの株価は17%も急落して、その衝撃はあまりにも大きかったんや。時価総額で約680億ドルが失われたんや。コカ・コーラの時価総額の2倍以上や。1日での時価総額の減少幅としては史上最大や。では2番目に大きかった急落は何だったかというと、それもNvidiaだったんや。このNvidiaという株はしばしば激しく叩き売られる時があるが、一方で下落したところを買い向かう人たちが出てくるのも常や。果たして今回も同じ展開になるのか?もしDeepSeekが「より少ないNvidiaチップで、より大きな計算能力を得られる」ということをさらに示すような情報を出してくれば、残念ながらNvidia株の下げはまだ終わらないかもしれん。

 

さらに言えば、この中国企業のインパクトはNvidiaだけにとどまらんかったんや。データセンター投資そのものに冷や水を浴びせられたわけやから、データセンター銘柄が下落したで。例えば、データセンター向けに大量の発電所を建設する必要があると今まで考えられていたんやが、それに関連する電力銘柄は軒並み叩き売られたんや。GE Vernovaは約22%も急落したし、Vistraは-29%、Constellation Energyは-21%や。果たしてこの下落は買いの好機になり得るんか?そう考える人もおるやろう。でも 正直、わいには分からん。

 

だからわいは、「何もしない」という選択肢はどうやと言うとる。わいにはだってさっぱり分からんのやから。分からないことは何も恥ずかしいことではないで。わかったふりをして間違った方向に行ったり人を誘導することの方がよっぽど恥ずかしいことや。わいは今回は、こうすればいいとはあまり語るべきことがないで。Nvidia自体も別に何も大きな発表はしてないしな。ただ、ある意味でNvidiaは前向きに対処しようとしたようで、リリースの中では、「DeepSeekは優れたAIの進歩であり、テスト時のスケーリングを示す完璧な例だ」と言うとるんやけどな。さらに、「これを実現するには依然として相当数のNvidia GPUやプラットフォーム、ネットワークが必要だ」とも言うとる。

 

ただ、そういうことをNvidiaが言ったって、多少の安心材料になるかもしれんが、この猛スピードで迫る“暴走列車”を止められるほどではない、というのが正直なところやろう。DeepSeekのオープンソースAIを利用して恩恵を受けようと考えている人たちは、Nvidiaのパワーをさほど必要としない、というNvidiaに対してネガティブな見方を続けるやろう。ただ一方で、ソフトウェア企業にとっては安価でAIを使えたらそれは夢のような話や。

 

たとえばSalesforceは、これを「大きな構造転換」だと捉えとる。CEOのMark Benioffは、ハードウェアはもはやコモディティ化しつつあり、データを分析して実際の価値を生み出せるソフトウェア企業がAIの世界をリードする、と言うとるんや。実際、今日の株式市場はSalesforceの話に飛びついて、株価はほぼ4%上昇したんや。上がったのはCRMだけではないで。Apple株だって今日は3%以上上昇した。多くのAI関連株が下落する中、Appleは比較的AIへの投資が控えめで、投資家の逃避先となったりしたんや。あと、安価なAIモデルが可能であるということは、Appleが将来的にAI機能をiPhoneに搭載する際のコストと難易度を下げる可能性があるという期待を生んだんや。Meta株だって今日は1.91%上昇したが、MetaはすでにNvidiaのチップに何十億ドルも投資しとるが、将来的にはそんなに費用をかけなくてもよいかもしれないという期待から今日は株価が上がっとるんや。

 

一方で、Oracle、Microsoft、Alphabetは大きく下落してしまった。これらの企業もNvidiaのチップを大量に購入している巨大企業なんやが、Metaのように株価が上がるわけでもなく、データセンターの直接的銘柄としてここに混乱が生じとる。さらに問題を複雑にしているのは、Nvidia自身がソフトウェア企業としての色合いをも強めとることや。ただ、繰り返すがまだまだDeepSeekが実際にどれだけ多くの半導体を使っているのかがまだ正確に明らかになっていないということや。もし膨大な数の半導体を使っているとしたら、アメリカ政府は中国向けのNvidia製品輸出を全面的に禁止するかもしれん。これは非常にリスクの高い状況や。

 

Nvidiaの立場からすれば、もしDeepSeekがAIプラットフォームを動かすのにあまり多くの半導体を必要としないのであれば、それはそれでNvidiaのストーリーにとって非常にマイナスや。半導体の注文が減ってしまう可能性があるからや。どちらにせよトランプ政権が中国企業による追加の購入をさらに厳しく制限する可能性が高まってくる。さて、さっきGE Vernova、Vistra、Constellation Energyのようなエネルギー銘柄が大幅に下落しとるというたが、押さえておくべき点として、そもそもこれらの銘柄はかなり加熱気味だったということや。今日に至るまでに株価が急上昇しとったから、今日のひどい下落もそれほど深刻とは言えないかもしれん。例えば、確かにVistraはほぼ30%も下げたが、わいに言わせれば、これは昨年12月の半ば頃の水準に戻っただけや。

 

ここからどうすればええかということやが、何が正解か分からないほど難しい状況の場合、わいはやっぱり「何もしない」というのが正しい行動のように思うで。いまは「あまりに難しすぎる」と割り切るしかないんや。たとえばわいのファンドはBroadcomを持っとるが、以前高値で一部利確して、この株価が落ち着くならまた買いに入れるかもしれん。この会社は、データセンター以外にも膨大なビジネスを抱えとるしな。でも今はやっぱりわいには分からん。

 

Arista NetworksやMarvell Techはどうや?両社の株もそれぞれ22%、19%も下落したんや。どちらも優れた企業やが、それまで株価があまりにも上がっとったから、ここから更に株価がどう動くのか分からん。おそらくアナリストによる格下げがあると思うが、DeepSeekに関する今回の話はあまりにも急展開やったから、多くのアナリストや投資家が状況を評価するための十分の時間がまだとれていない状況やろう。もちろん、こういう人気銘柄から引き揚げられた資金はどこかに流れるものや。

 

今日はだから、ここまで冷え込んでいた銘柄にお金が流れ込んだりもしたんや。その結果、Procter & Gamble のような消費財メーカー株は、Walmart、Costco といったリテール銘柄に妙な上昇が見られたりもしたんや。わい自身Costco株は大好きや。でも、今日の+2.72%の急騰はわいからすると不可解や。Costcoに何が特別なことが起きたわけではないからな。ただのセクターローテーションにすぎない動きにそこまで惑わされないようにせんとあかん。じゃあCostco株はどうすべきなんや?一部売って利益を確定すべきなんか? それとも、そのままにしとくべきなんか?Appleはどうや?今日の上昇は行き過ぎではないのか?

 

そういうことを考えてやっぱりわいが行きつくのは、わからないということで、だからわいは今は何もしないんや。いずれにせよ、今いちばん重要な問題は、かつて世界最大の企業だったNvidiaが、今回の件で収益予想を下げざるを得なくなるかどうか、や。顧客が数十億ドル規模の受注を再評価して、支出を凍結する可能性がどれほどあるのか。そしてそういう損失があるとすれば、どの時点でどれほど株価に織り込まれるんやろうか。繰り返すが、正直なところわいはわからん。本当に損失が出るのかどうかすら分からんのや。ただ、Nvidia の勢いと支配力にここまで誰もが頼りすぎなんやないかいう声はずっとあって、今回はその勢い・完璧さ・支配具合に対する疑いが強くなったというのは確かや。

 

結論やが、わいはまだDeepSeekに関して明確な意見を持ってないんや。わいにはまだまだ熟慮するのに必要な情報が足りてない。わいだけじゃなくて皆そうやろう。そういう場合はどうするか?わいはこの番組では常にオープンな姿勢で話そうと思っとるんやが、とにかくわいはどうするべきかわからん。わからん時はわいらが取るべきなのは、何もしない、という手段や。待つという手段や。十分な情報が得られるまで、衝動的に動いたり、知ったかぶりをしたりしないことこそが重要なんや。

 

 

ここからどうなるか興味津々です。

 

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