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【ジム・クレイマー】ほら、だから言っただろ!?パニックは一文の得にもならない!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの1/28のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

パニックは一文の得にもならない。わいは何度もそう言ってきたはずや。わいの投資ルールの一つなんやが、とにかくパニックに陥って儲けた人なんていないんや。もし昨日のテック業界の大惨事と、今日の豊作のような勝ち組テック銘柄を見比べから、なんでわいがいつもそう言うのかよくわかってくれるはずや。もし昨日パニックになってテック株を売ってしまったなら、今日のテック銘柄の豊かな収穫を逃したことになるからな。今日は昨日と対照的な日で、ダウは+0.31%、SP500は+0.92%、そしてナスダックは+2.03%と上昇の日になったで。

 

今日の出来事を詳しく見る前に、パニックに陥ってはいけない、とわいが言うのは、決して、機会主義的になれ、ということではないという点を強調しておきたいで。わいが言いたいのは、時価総額ベースで史上最悪の下落を見せた昨日のNvidia株で、その最悪のタイミングでNvidiaを売りたかった人は、今日の株価の回復、9%上昇をとれなかったということや。DeepSeekとやらがどれだけNvidiaにとって悪い話に見えたとしても、実際はそこまで悪いものではない可能性があるしな。

 

確かに、Nvidia株は株価が以前の水準に完全に戻ったわけじゃないし、そこに戻るべきかどうかはまだわからん。でも、あまりにも売られすぎた結果、大きく反発したのは事実や。今日の動きでわかるのはやっぱり、昨日わいが言ったことの正しさや。やっぱり昨日のやばい株価の急落でも、じっと様子を見んとあかんかったんや。中国のある企業が突如として現れて、実は思っていたほどたくさんのNvidia半導体は必要ないと言い出したのは、確かに危機感を煽られるものや。1つの半導体から、今まで考えられているよりももっと多く、たとえば10倍もの性能を引き出せるかもしれないとしたら、状況は確かに変わる。

 

一方でNvidiaはほとんど独占企業で高額な価格を吹っかけていると思われとった。わいの見方では、それはナンセンスや。Nvidiaはこのビジネスをゼロから生み出し、何十億ドルもの投資を重ねてここまで築き上げてきたんや。でも何にせよ、今までは高価格な半導体を大量に注文しなければ競争に生き残れないという認識があったし、それがNvidiaを支えてきたのも事実や。だから、「実はNvidiaのチップ1枚から、思っていたより10倍も多くの出力が得られるよ」と言い出す人が出てきたらびっくりするわけや。だって、必要だと思っていた半導体の数が10分の1で済む、ということになるんやから。

 

これが、昨日Nvidiaの株が壊滅的に売られた理由や。もし半導体を注文している皆が、その注文の90%をキャンセルしたらどうなる? データセンターの計画だって10分の1の規模で済むかもしれん。そういう懸念が出てきたんや。それは誰だって怖くなる話やが、でも株式市場において、恐怖からの行動が正しい判断を生むとは限らんのや。繰り返すが、わいは「機会を狙って今朝Nvidiaを買え」などと言っているのではないで。ただ「史上最大級の暴落」の中で売り払わないことが大事だと言っているだけや。

 

別の言い方をすれば、昨日の何もしないというのは、実は素晴らしい戦略だったんや。リスクをさらに負うこともなかったし、本当にNvidia株を売りたければ、たった1日待つだけで、はるかに良い価格で売るチャンスがあったということなんや。昨日のパニックはあまりにもはっきりと感じられたが、パニックというものは振り返ってみれば、誰の目にも明らかなはずのチャンスを隠す煙幕のようなものや。Appleはどうや? 数週間ほど停滞しとったが、今日は大きく転換して、株価は222から238まで上昇しとる。

 

改めて言っておくが、わいはApple株をOwn it, don't trade itと一貫して言うとる。でも多くの人々は昨日、恐怖を感じて222あたりで売り払ってしまったようや。木曜日の決算をまたぐ恐怖に耐えられなかったのかもしれん。そうならそれも仕方がないが、一日待って今日ならはるかに高い株価で売ることができるんや。ある銘柄は、この環境下で正しく“勝ち組”とみなされたんや。特に、安価なハードウェアの恩恵を受ける企業、たとえばServiceNowなどや。Salesforceも、昨日の大幅上昇に加えて今日さらに2.6%上昇し、合計で3.7%の上げとなっとる。

 

さて、ここで本題に戻ろうやないか。わいはもう一つ言いたいことがある。もしあなたが昨日の壊滅的な下落を乗り越えて今もNvidiaの株を持っているなら、一度立ち止まって、このDeepSeekがNvidiaにとって本当は何を意味するのか、考えてみてほしいんや。企業がNvidiaの比較的安価な半導体からさらに多くの性能を引き出せるのなら、むしろもっとたくさん発注する可能性もある。コンピューティングコストが下がるかもしれないのは当然理解できることや。

 

企業がAIを活用した顧客向けシステムをさらに構築したいときとかに、Nvidiaの最上位の半導体をそこまで必要としなくなる、という可能性も否定できない。もしそうだとすれば、より低い性能のものを使える可能性がある、という主張もできるかもしれん。例えばSalesforceはAIを活用したカスタマーシステムの王者や。だからDeepSeekの恩恵を大きく受けるんや。ハードウェアがコモディティ化すればするほど、Benioffにとっては有利になるんや。

 

でも、まったく違うことを考えている人もおるやろう。人間ができるあらゆる物理的な作業をこなし、それをわいら以上にうまくやれる、頑丈で特化型のロボットを作りたいという発想を持つ人がおるとしよう。実際に物理的に動く人型ロボットはDeepSeekで作れるやろうか?あるいはDeepSeekは最高の自動運転車を開発するのに役立つんやろうか? またはデータをプライバシーから守ってくれるんやろうか? それともTikTokのように、中国政府がわいらに影響を与えたり情報を収集したりするための手段に過ぎないんやろうか?そういういろんな疑問が湧いてくるで。

 

一方で、サイバーセキュリティ銘柄の驚異的な上昇を見れば、わい以外の誰かもその影響について考えているのは明らかや。CrowdStrikeの株価が1日で34ドル、つまり9.35%も上がったのは、ただの偶然ではないに決まっとる。さらにわいが気になるのは、昨日のNvidia叩きや。ウォール街は突然Nvidiaをコモディティ化したチップメーカーのように扱い、まるでIntelと同じようなものかのように見なし、1兆ドルの時価総額には値しない、ましてや3兆ドルの価値なんてもってのほか、という扱いを始めたんや。

 

でもDeepSeekだって、その存在は知っとる人は知っとったはずや。MetaのMark ZuckerbergやOracleのLarry Ellison、そしてあらゆるところで活躍するElon Musk、こういった人物たちが、Nvidiaのもっとも高価な半導体を狂ったように注文していたのは、彼らがDeekSeekを単に知らんかったからか?彼らはまったく知らされていなくて、不意打ちを食らったんやろうか?そんなことあり得ると思うか?彼らは、昨日テック銘柄を売ってしまった人たちと同じくらい何もわかっていなかったんやろうか?あるいは、彼らはトランプ前大統領の取り組みに深く関わっていて、大統領を喜ばせるために何十億ドルもかけてチップを注文し、気に入っているという姿勢を示そうとしただけなんやろうか?

 

正直言って、そういうことはわいは筋が通らないと思うんや。皆さんもそう考えるやろ?彼らは、どこかから急に現れた新参者でもなく、Blackwellを買い集めていたのは別に狂っていたわけでもなんでもない。結論やが、物事が複雑だったり不透明だったりする場合に、歴史上最大の1日あたりの時価総額下落に自分も乗ろうという売りは賢いとは言えん。それはパニックになっとるだけや。もっといい方法があるんや。ただ何もしなければいいんや。本当にその株を売りたいなら、下落が止まって反発の局面か、もしくは少なくとも急落の翌日まで待った方がええ。わいの経験上、そうするとたいていはより良い株価で売ることができるものなんや。

 

 

このまま株価が戻ればいいのですが。

 

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