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【ジム・クレイマー】パウエルでもトランプでもなく。。結局株価は○○○次第!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの1/30のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今の状況で株価がどうなるかを評価しようとする時、債券金利がどうなるのかを考えるよな。Fedは今の状況をどう思うんやろうか。利下げはどうなんやろうか。あとはもちろん、新しいトランプ政権の下で企業がどうパフォーマンスを発揮するかも気にするやろう。それぞれのセクターの動向はどうなのか、とか。でもわいらは最近、ともすると、企業そのものを評価することを怠っとるやないやろうか。それぞれの会社にとって肝になるのはやっぱり、誰がその会社を率いているかということや。でも、それぞれの会社の経営者について、最近誰も語っていないと思わんか?

 

でも、もし大きな利益を得たいのであれば、その株の会社の経営者こそがすべてを左右しうる存在なんや。会社は偉大なCEOのリーダーシップによってめちゃめちゃ飛躍することがあるんや。時にはそういうリーダーシップを称賛することをやってみようやないか。トランプだパウエルだと言っているよりも、そっちの方が有意義だったりもするんやで。今日は株価もダウは+0.38%、SP500は+0.53%、そしてナスダックは+0.25%と好調やったよな。こういう日こそ値動きの大きなテクノロジー会社だけを追うのではなく、それぞれの会社とCEOに焦点をあてたいんや。

 

とはいっても、まずは今夜あったばかりのAppleの決算に触れないわけにはあかんやろう。そもそも今回の決算発表前から、iPhoneの売上が振るわず、中国での売上も低調ではないかということは予想されとったんやが、結果はまさにそのとおりやったんや。iPhoneの売上は約690億ドルと予想の710億ドルを下回ったし、中国での売上は前年比11%減となって、コンセンサス予想を20億ドル以上下回ったんや。でも悪いニュースはここまでや。MacとiPadがは予想を大きく上回る売り上げをあげたで。

 

更にはますます重要度が増すサービス部門が14%成長して、予想を上回ったことも重要や。中国以外のアジアやヨーロッパなどでは売上が伸びているという事実も力強い。また、AppleがAIで進めている取り組みや、Tim Cookが今後非常に大きく成長すると考えているヘルスケア分野の可能性も、Appleをネガティブに見る人からは無視されとる。実際、カンファレンスコールでは、今期のガイダンスも思ったほど悪くないんやないか、という内容が示されたんや。Appleに対して空売りをしていた投資家があまりにも多くて、株価は発表直後は下落したが、その後プラスに転じざるを得ないという内容やった。

 

まあでもわいはとにかく、いつも言っているOwn it, don't trade itというAppleへのマントラを変えないで。ただ、正直なところ、「思ったより悪くない」だけというのは物足りなくも思う。テック株がただそこにあって、それについて人々が議論しているのにはもう皆飽きてきtこないか?Tim Cookは素晴らしいCEOであることはもう知れ渡っとるしな。だからこそ今回はさらに視野を広げて、最高のCEOを擁する企業をもっと言っていきたいんや。素晴らしいCEOがいれば、ダメになっている企業でも一気に立て直すことができるのは周知の事実や。

 

ということで、素晴らしいCEOとして株主にここまで大きな利益をもたらしている人をご紹介していきたい。まずはBrinkerのCEOのKevin Hochmanや。あなたが大富豪でない限り、Chili’sで食事をしたことがあるやろう。おいしいオニオンリングがあるで。数年前まで、Kevin HockmanはYum! BrandsでKFCを統括する高いポジションに就いとったんやが、それを辞めてBrinkerを率いることになったんや。当時はわいもわいの子どもたちもChili’sが大好きやった。手頃な価格とにぎやかな雰囲気が気に入っとったんやが、でも株としては好きにはなれんかったんや。ビジネス的に特に際立ったところがなく、どうにもパッとしなかった。

 

でも3年足らず前にKevin HockmanがCEOとして就任してから、様相が一変したんや。彼はメニューを簡素化したんや。これは案外難しいことなんや。そして彼は11ドル以下のバリューミールディナーや、質の良いテキーラを使ったお手頃で素晴らしいミックスドリンク、そして特別なマネジメント体制を用意して、みんながおいしく楽しめるお得な食事を提供しとるんや。彼の成果は明らかで、この会社の株価は過去1年で340%以上も上昇しとる。1/29に発表された今回の決算も素晴らしかったんや。

 

テクノロジー株で10%の上昇を得ようとあくせくしとる人が多いが、彼がCEOになってからこの株は500%以上の上昇やで。テンバガー(株価10倍)ももうすぐや。伝説的な投資家のPeter Lynchが、すべての投資家の目標はテンバガーを狙うことだと言うとるが、わいはKevin Hockmanが間違いなくそのテンバガーをもたらすと思っとる。こういうポテンシャルのあるテクノロジー株がどれほどある?皆テクノロジーテクノロジー、言いすぎやないか?

 

次に挙げたいのは、今朝わいがコーヒーを飲んだStarbucksや。この株が70ドル代まで売り込まれたとき、古いCEOの退任が発表されて、そしてBrian Niccolが指揮を執ることになったんや。彼はChipotleが暗黒期に陥っていたときにそれを立て直した、信じられないほど有能でクリエイティブな経営者なんや。彼がStarbucksに移るとなった時、その発表が出るとすぐに株価は上昇したんや。わいのファンドはこの株を持っとるが、一回上がってから大きな下落が来るやろうと思って買い増しを狙っとったが、結局大きな押し目がなかったんや。90ドル台後半まで上がった最初の上昇局面も、振り返れば何ら問題がなかった上昇やった。だって実際、今週の決算発表で株価はさらに上昇して、この巨大なDow銘柄は前CEOが解任されて以来、すでに40%以上も値上がりしとるんや。

 

なんでこんなことになるんや?まず、Starbucksのコーヒー自体はおいしいんやが、Starbucksという企業は運営が非常にお粗末やったんや。そしてStarbucksの店舗は悲惨な状態やった。客は並ぶ。商品が出てくるのが遅い。店内がくつろげない。この修正はまさにBrianが得意とする仕事や。Chipotleでやってのけたことと同じやからな。彼はこういう仕事のために生まれてきたかのようや。先日Brianにインタビューしたが、ここ3か月ほどはStarbucksの問題点を徹底的に洗い出していたそうや。そしてすでに、具体的な行動を起こしとる。

 

例えば、カップに名前を書くことを復活させたり、ミルクとかのテーブルを元に戻したり、店内で過ごすお客さんには陶器のカップを提供したり、ありとあらゆる細部にまでこだわっとるんや。さらには、コンセントにかけられていたカバーを取り外すこととかもやって、いわゆるサードプレイスとしてのコーヒーハウスが終わりを迎えていた中で、再び皆がカフェに来て、PCで作業もできる、そうした状況を取り戻しとるんや。これからも、モバイルオーダーシステムを改善し、より良い注文優先順位付けアルゴリズムを導入することで、処理能力の向上を目指したり、旧体制がメニューのカスタマイズオプションを多すぎるほど増やしてしまったことを修正したりしていくんや。

 

次に、古きGeneral ElectricでLarry Culpがやったことを挙げようやないか。旧GEは長年、あまりに悪い状態を放置されとったんやが、彼はまず資金を調達するためにいくつかの有望な事業を売却したんや。なぜなら、どんな再建もバランスシートの改善から始めなければならないとわかっていたからや。バランスシートがしっかりしていなければ再建は頓挫する。きちんと資金を調達した後に、彼は会社を3つの独立した事業、GE Healthcare、GE Vernova、そしてGE Aerospaceに分割したんや。

 

以前、わいはLarryとランチをしたとき、採算を大きく圧迫している電力事業をスピンオフするのは大惨事ではないかと尋ねたんや。でも彼はわいの言葉に異議を唱えて、心配するなと言うんたんや。彼は投資適格の格付けを取得するよう努力したんや。それが叶えば皆が買いたがると見ていて、実際に今やGE Vernovaは投資家にとってめちゃめちゃ魅力的な企業になっとる。モメンタム・トレーダーがこぞって買いたがるほど人気や。なぜなら、新たに建設されるデータセンターに電力を供給するために必要となるタービンや風力発電設備を作っとるからや。スピンオフとが141ドルだった株価は、わずか10か月ほどで383ドルになっとる。忘れてはいけないが、この会社は小型モジュール炉のような今注目の原子力発電設備を作ったりもするようになるやろう。

 

もうひとつ例を挙げておきたい。Nikesh Aroraの話や。彼がPalo Alto NetworksのCEOに就任したとき、このかつて力を誇ったサイバーセキュリティ企業は他社に後れをとっていたんや。多くの人は、その立て直しはあまりに困難だろうと思っとった。彼はせいぜい「ディールメーカー」止まりで、それもたいしたことはないやろうと見られとった。でもわいは、Nikeshが抜群に頭が切れる人物だとわかっとったんや。とても競争心が強い人で、わいが一緒に仕事をしたいと思うタイプや。だからこそ、彼が就任したときにPalo Altoの株をわいはガンガン買ったんや。Nikeshが就任した2018年6月6日時点でPalo Altoの時価総額は190億ドルやった。今では1230億ドルになっとる。彼は1040億ドルの価値を生み出したわけや。ものすごいで。

 

あと例に挙げておきたいのが、Bracken Darrellや。彼はLogitechを離れ、壊滅的だったアパレル企業VF Corpを立て直すチャレンジに挑んだんや。それは1年半ほど前のことや。当時の株価は19ドルほど。バランスシートは悲惨やった。去年の7月、彼はVF Corpが持つ最も好調なブランドを他社に15億ドルの現金で売却したりもした。いいブランドやったが、彼はそうせんとあかんかったんや。彼には現金が必要やったんや。でも彼が手綱を握るうちに、どうやろう、昨晩、好決算を発表されて、株価は一気に27ドル近くまで上昇したんや。

 

最後に、IBMにも称賛を送ろうやないか。CEOのArvind Krishnaの功績は大きいで。彼がIBMを引き継いだとき、全然だめで、株価は110ドル前後やった。彼は、ハードウェア企業にコンサル部門が付いている状態だったIBMを改革して、レガシー事業をKindleとしてスピンオフさせたんや。ちなみにKindleも今好調や。そのスピンオフとかを経て、株価は今日までに258ドルまで急上昇しとる。今はキャッシュフローが潤沢で、昨日の好決算を受けて株価が今日は13%も跳ね上がったんやで。まさに勝者やし、この上昇は持続可能やとわいは思うんや。

 

結論やが、すべての上場企業がコントロール不能な外部要因の犠牲になるわけではない、ということや。たとえば、わいらが以前聞いたこともなかった中国の会社が登場したせいで、みんながそればかりを話題にしてもしょうがないということや。なんやったっけ?DeepSeekやっけ?そんな話ばかりしていてもしょうがない。もっともっと、いかに優秀なCEOがいるかということに注目しようやないか。彼らがいかに企業全体を立て直して投資家に驚くほどのリターンをもたらしているのか、を。いろいろなホットな株が、毒ガスのようにわいらの目をくらませようとも、儲ける基本は企業の業績にあって、その大元は優秀なCEOなんや。

 

 

素晴らしいCEOがいっぱいいますね。

 

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