アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

アメリカ発ーマカベェの米株取引

【ジム・クレイマー】トランプ砲連発の混乱にどう対処する!?あなたの好き嫌いは全く関係がない!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの2/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

トランプ砲が次々と放たれているからといって、世界の終わりが来るわけではないんや。今回のメキシコとカナダへの25%の関税や、中国への10%の追加関税をかけるということも、まさに選挙中に彼が自分がやると言っていたことを実行しているだけなんや。でも昨晩から今朝にかけて、わいが多くのところから耳にしたのは、まさに「世界の終わりだ」という話ばかりだったんや。マーケットは崩壊せざるをえない、そういう感じやったんや。でもマーケットは、メキシコ大統領のClaudia Sheinbaumから妥協的な声明が出た途端に反発したんや。

 

マーケットが開いた時は大きく下落しとったんやが、そこから株価は持ち直して、結局ダウは-0.28%、SP500は-0.76%、そしてナスダックは-1.20%と、そこそこの下落まで持ち直したんや。この日の動きに比べると、昨晩は最悪の状態やったで。まるで世界の終わりやった。さて、ここでちょっとパニックというものについて話したいと思う。多くの投資家がトランプが関税を発表して、報復関税合戦になった時に、パニック発作を起こしたんやないかと思う。

 

ただ、トランプの動きが多くの人にとって衝撃的だったのはわいには理解不能や。なぜなら、選挙戦中のトランプ氏は何度も何度も、こうした対抗措置をとると言ってきたからや。それなのに、トランプはやらないだろうと自分を納得させてしまった人がいたとしたら、それは不可解や。ただ、わいは中国に対しては一番高い関税が欠けられるのに対し、カナダにはもっと低い関税になると予想しとったんや。カナダは素晴らしい同盟国やから、25%の関税はかなり過激に思えたんや。特に、カナダ国境でフェンタニルや不法移民の大問題があるわけでもないし、貿易政策に関してもそれほど問題のある国ではないと思っとったんや。

 

でもトランプは繰り返し「カナダは我々を利用している」と言うとったし、結局カナダにも課税された。ところで、カナダの原油への関税が10%に据え置かれたのは大きな譲歩だったと思うで。なにしろカナダは1日400万バレルをわいらの国に送り込んどって、もしアメリカが受け取りを止めたら、あちらにも保管する場所がないんや。カナダは突然のトランプの措置に驚かされたようやが、トルドー首相は早速1550億カナダドル相当のアメリカ製品に対し、同じく25%の関税を課す方針を表明したし、州レベルでも、アメリカ産酒類の購入停止といった報復措置がすでに発表されとる。

 

でも報復だけでは無くて、トランプに対して状況を変える方法はあったんやで。それがメキシコ大統領のClaudia Sheinbaumが取ったようなアプローチや。彼女は準備万端やったんや。彼女は、トランプがルールを変えるやろうとわかっとった。そして彼が優位に立っていることも理解しとった。彼の目的、すなわち不法移民やフェンタニルを止めることもわかっていたんや。彼女はそこはつけると思っていたし、そして貿易戦争は彼女にとって不利だということもわかっとった。彼女はトランプが言っていたことを実行に移しただけでメキシコを不況に陥れたくなかった。

 

だから彼女はなんとかして交渉しようとしたんや。そして、不法移民やフェンタニル、そして自動小銃の流入を止めるために1万人のメキシコ国家警備隊を国境に派遣すると約束したんや。経済大臣に対抗措置を指示すると同時に、対立は望んでいない、と対話と協力を継続する必要性を強調して、アメリカとメキシコ間で「麻薬対策作業部会」の設置を新たに提案したりしたんや。その結果、トランプは30日間の猶予を与えて、そこでマーケットが落ち着きを取り戻したんや。

 

こういう状況になることのどこまでトランプがあらかじめ計画していたのかはわからん。でも、これだけは言える。彼はすでに勝利を主張できるんや。メキシコに自分の望むことをある程度やらせとるわけやから。ある意味で彼は道筋を示したようなもので、メキシコはそれを受け入れたということなんや。昨日の晩までは、ほとんどの投資家が、各国の指導者がみんな同様に報復して、関税の報復合戦になる、それしかないやろうと考えとった。

 

中国はちょっと強がりを見せたが、自分たちが比較的軽い処置で済まされたと理解しているようやった。もし中国が強硬な態度を取り続ければ、10%という追加関税の数字はさらに上がるんやないかとわいは思うで。わいがトランプとニューヨーク証券取引所のフロアでインタビューした時に、彼は中国との間でいいニュースがあるかもしれないと言うとったんや。10%の追加関税というのは甘い対応だと思っとる人もおるが、トランプは少なくとも最初は、妥協を探ろうとしている可能性があるで。もし最初から25%で始めていたら、あまり動きの余地がなかったかもしれんからな。

 

多くの人が不満に思ったのは、トランプ大統領が最初に関税を動かしたことやったんや。さらに、Elon Muskが公金を節約するため、ほとんどが違憲だろうと思われるような行動を起こして騒動を引き起こすことを、きちんと告知してくれなかったことにも不満があるようや。例えば彼は今日、政府効率化省のトップの役割として、人道支援機関のアメリカ国際開発庁の閉鎖に着手すると明らかにしたんや。この組織は腐敗した組織で修復不可能だ、ということや。トランプの大統領選挙戦での主張を信じていなかった人々は、今回いろいろなことに本当にショックやろう。一方で、彼もイーロンも実際にやる男だと思っていたら、今はそれほど驚くことはなかったはずや。

 

そういういろいろなことがおきている中で、株価はどうなったから見てみようやないか。レストラン株やと、Brinker、Darden、Dutch Bro、McDonald’s、Starbucks、これらはみんな上昇したりあまり下がらなかったりしたんや。アメリカで消費するアボカドの90%を占めるのがメキシコ産のもので、関税がかかったらいきなり高くなることが予想されるが、アボカドの問題があるかもしれないChipotleですら、たった1%しか株価は下がらんかった。関税で食事の価格が上がるかもしれないのに、国内での事業が中心だからかしらんが、マーケットはあまり気にいないような反応や。

 

リテールだってそうや。CostcoもWalmartも今日は逆に上昇したんやで。Costcoはメキシコ国内に大きなトマト畑を持っとるし、Walmartも同様に、たくさんのメキシコ産野菜を売っとるのに、株価は上がったんや。いより納得しやすいのはヘルスケア関連やな。関税による景気後退が来ても安全な株というわけで、今日の株価の動きは悪くなかったんや。医療機器セクターも大幅に上昇した株とかあったで。ペットヘルスケア分野で世界的なリーダーシップを確立している診断・検査技術企業のIDEXX Laboratoriesなんかは今日の決算を受けて、株価が11%も上がっとるんや。

 

クラシックなフィンテック株でもMasterCardやVisaは、そこまで動揺が見られない株価の動きやったし、それからもちろんすごいのは決算が発表されたばかりのPalantirや。もう止まらん。決算をうけて時間外で20%以上上昇しとる。わいは先週のゲームプランで、この株が100ドルを超えると言うたが、まさか今日超えるとは。ハイテク株については寄りで大きく下げたものが多かったが、多くの株が日中に底値から反発したりしたんや。投資家たちが、今回の関税は、ハイテクセクターにとってはそこまで最悪でもない、と気づいたんやろう。まあでもだからといって、テック株の売りがようやく終わったなんて言うつもりはないけどな。

 

ビッグテックは、AlphabetとAmazonは今週決算を控えとって、彼らは良い内容である必要があるで。彼らはまた、最も高価な新半導体のNVIDIAのBlackwellを支持していると言うかどうかに注目や。わなくてはなりません。午後になると、トランプ大統領が政府系ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド)について語るのを耳にしたんや。財政赤字下でのファンド設立は前例がないとの批判がある一方で、やっぱりこの大統領なら何だって起こり得るという感が強くなってくるよな。このファンドの資金がどこから出てくるのかは誰にもわからん。わいにもさっぱり見当がつかん。おそらく他の人たちも同じやろう。

 

わいは、トランプ大統領を嫌っている人々、あるいは彼の政策の一部を嫌っている人々は、あることを認識すべき時だと思うで。要するに、彼は選挙公約を実行しようとするということや。たとえそれが株式市場に悪影響を及ぼす可能性があっても、や。トランプ大統領は従来型のインフレには興味がないんや。下手したらFedや金利にもそこまで注目していない。スーパーマーケットすら気にしていない。彼が今大きく注目しているのはやっぱり関税で、彼はそれこそが「アメリカを再び偉大にする」方法だと信じとるんや。彼は「関税マン」なんや。

 

あなたはもしかしたら、関税ではアメリカは偉大にならない、と思うかもしれん。あるいは、関税なんてひどい政策だ、と思うかもしれん。こんな一律関税は完全に狂っている、という人もおるやろう。でもあなたがどう思おうが、関係がないんや。なぜなら、あなたはアメリカ合衆国大統領ではないんやから。そして、トランプ大統領は、あなたが、彼の考えを、それは悪い考えだ、と思うからといって、自分の政策を控えるような人ではないんや。

 

だから、結論としては、トランプ大統領があなたにとって「正気とは思えない」ことをしても、いちいちパニックになってはあかんのや。彼は大統領選の下手したらずっと前から、今やっている大半のことを約束してきたし、それでも当選したんや。多くの人が「いまは危うい局面だ」と言うが、わいはむしろ、国民が投票した結果を今得ているだけだ、と言いたい。あなたが好きなのか嫌いなのか、それは重要ではないで。あなたがどれほど不快なのかも関係が無い。全く関係がない。だから、せめて株式市場に相対する時は、この混乱に慣れたほうがええんや。楽しむ必要はないかもしれんが、大統領自身がこの状況を確かに楽しみながらどんどん選挙中の約束を果たしている、ということを忘れたらあかんのや。

 

 

トランプ砲が凄いです。

 

応援よろしくお願いします。


にほんブログ村

米国株ランキング

  • B!