こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの4/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。
本当に厳しい一日やったな。あなたにとっても、あなたのポートフォリオにとっても、わいにとっても、そしてわいのファンドにとっても。でも嘆いてもしょうがないやろ。投げやりになってもしょうがないやろ。わいは違ったアプローチを取りたいで。前向きに、建設的な姿勢で今の暴落を経てやっていきたいんや。わかっとるわかっとる。みんなトランプのことを、なんてことをしてくれたんやと思っとるやろ。もうこうなったら、今すぐ全部売って逃げた方がいいと思っとる人もおるかもしれん。
でも、違うんや。そうじゃないんや。わいらがやるべきことは、この新しい状況に対応していくということや。今までとは別の銘柄を買って、リスクの高い銘柄を整理するということをやるだけでいいんや。ここで重要なのは、国内企業で価格決定力があって、需要や信用リスクが衰えない銘柄を買うということや。この一文に全てが凝縮されとると思う。もう一度言うで。国内企業で価格決定力があって、需要や信用リスクが衰えない銘柄に注目なんや。そういう株は景気が減速しても好調を保てるんや。考えることはこれだけや。シンプルや。わいらがこれから買っていくのはそういう株で、それらは市場でPERがさらに高く評価されるやろうし、実際、もう今日からそうなりはじめとるんや。
今日の株式相場はまるでホラーショーやったで。ダウは-3.98%、SP500は-4.84%、そしてナスダックは-5.97%と、暴落といってええやろう。多くの優良銘柄、クラシックな銘柄がどんどん下落するのを見るのは本当に悲痛や。ハイテク、エンタープライズソフトウェア、景気敏感株、消費関連株。こうした銘柄は今ここからの新しい世界では通用しなくなるから縮小せんとあかんのや。もちろん、もっと下がってから買い直す選択肢もあるかもしれん。でも、まだその段階じゃないんや。もしかしたら大統領が考えを変えるかもしれん。でも、今晩少しだけ方針転換を示唆したようにも見えたが、結局まだまだ分からんよな。だからその曖昧な憶測に頼るわけにはいかないんや。
さて、今回わいらが目にしていることは、ちょうど2000年4月に、ドットコム時代が終わりだとわかったときに見たものと実はまったく同じやったりするんや。当時はQualcommやCiscoとかを売らんとあかんかったし、新規上場したばかりのドットコム銘柄なんてほとんど潰れてしまったんや。じゃあ代わりに何が買われたのか?例えばBristol Myers、Proctor Gamble、Coca-Colaといった「景気減速期向けの教科書的な銘柄」が買われたんや。あまりにもシンプルだったんや。あの時はわい自身、本当に落ち込んだんや。IntelやMicrosoftで何年も儲けさせてもらってきたし、InfoSpaceみたいなハイテク系のジャンク株でも利益を出しとったんやから。
でも当時も新しい時代が来たら、McKessonのような医薬系流通株とかに目を向けている自分がいたんや。そうすると、あの悪夢の中でもうまくいったんや。テクノロジー株を処分して、景気減速期に強い銘柄を積み増した結果、わいのヘッジファンドはあの厳しい年を通して最終的に36%のリターンを上げたんや。世界が変わったことにいち早く気付いたからこそ、できたことなんや。テクノロジー株のバリュエーションがあまりに高騰していたのに、ファンダメンタルズはボロボロになっていたんや。
あの時に比べると、今はいいニュースもあるで。だって今回はテック株全体がそんな状況に陥っているわけではないからな。テック株そのものは今も健全や。問題は適正な株価を探ることだけという状況や。バリュエーションが高すぎるとなったら株価は下がらざるを得ない。でもドットコムバブルみたいなテック株のほとんどが消え去るかどうか、みたいな大惨事ではないで。ただ状況としては、今回の激しい関税措置によって、わいらは2000年当時と似た状況に直面してしまっとるんや。当時はざっと12ものセクターが機能したんや。だからわいは2000年に使った作戦ノートを引っ張り出すつもりなんや。25年前のことやが、今でもわいの手元に作戦ノートはあるんや。たとえ不景気になっても裏切らない銘柄、そして投資家が多少高値でも買いたがる銘柄を探す、そんな作業を今はしないとあかんのや。順番に言っていこうやないか。
まず一つ目は、いわゆる薬の卸売り会社や。ドラッグの仲買人といえばこの3社、Cardinal Health、McKesson、そしてCencoraや。Cardinal Healthとかは本当に強固で、これらの会社は簡単に潰れないで。正直、多くの政治家が彼らを排除したいと思っとるやろうが、誰もまともに手を出せていないんや。今のような状況で良くやるセクターで、実際今日だって三つのうちの二つは株価が上がっとるやろ。
二つ目は製薬会社や。考え過ぎは厳禁なんや。Bristol MyersやAbbott Labs、AbbVieのような銘柄を最低でも一つは持っておく必要があるんや。これらは穏やかで安定した成長を見込める企業で、特にAbbVieとBristol Myersは配当による保護もあって優れとるで。金利が下がる局面では、この配当の魅力がさらに高まるんや。Eli Lillyもわいは好きやが、今の状況ではちょっと派手で攻撃的すぎるかもしれん。今のタイミングで求めるのは、革命的な“テック株に見える”タイプの製薬株ではなく、ゆっくり安定して伸びるタイプなんや。
3番目は医療保険会社や。これらの嫌われ者企業こそが、この新たな相場にぴったり合うんや。そしてこういう時はそのセクターでベストの優良会社の株を買えばええんや。ベストといえば、UnitedHealthやで。素晴らしいシステムと優れた技術力を持っとる。わいはCignaも好きやが、UnitedHealthほどではないんや。別にこれらの医療保険会社のことがあなたが嫌いでも全然構わんで。持っている株が上がればそれでええんや。
4番目は、クレジットリスクのないフィンテック企業を挙げたいで。そこで登場するのが、Intercontinental Exchangeや。ここNew York Stock Exchangeなど、数多くの取引所を所有している企業や。景気サイクルのこの段階では、人々が好調であることを前提とするような株は持ちたくないで。アメリカ国内で好調でいられる人は減るやろうし、Fedは関税によるインフレを恐れて支援を行わない可能性が高いんや。だからこそ、人々が債務不履行を起こしても自分に影響が及ばないような信用リスクゼロのフィンテック銘柄を買うんや。そういう意味では、MasterCardとVisaも同様に有効やで。彼らは信用リスクを抱えてないからな。
5番目やが、今主導権を握っているのはテレコム会社だったりするんや。価格競争はすでに終わったんや。VerizonとAT&Tは今のような時にワークするんや。AT&Tは、ここにきて業界の他社を一気に追い抜くような動きを見せとる。株価チャートも抜群やで。
6番目やが、低価格路線で高いバリューを提供するリテールは、今のような時に大きく活躍するで。つまりTJXとCostcoや。今、小売各社は関税がかかる前に品物を確保しようと必死になって大量発注をかけとるんや。わいが聞くところによれば、そうやって仕入れた品物が多すぎて、全部は売り切れないとのことや。ではどうするか?いつものように余った在庫をTJXに流すんや。一方、Costcoは会員制の“クラブ”形態で、低価格を死守しようと戦っている企業や。あなたが関税によって政府が事実上値上げを強制してくる前にまとめ買いしたいと思うなら、Costcoに行くのが正解や。行っても損はないし、買っても損はない。そういう企業がこれから更に強くなるんや。
7番目やが、あなたがもし外国政府で、トランプ大統領のご機嫌を取ろうとするならどうする?歴史的にはBoeingやLockheed Martinのようなアメリカの防衛企業に大型発注をかけるのが常套手段だったよな。今日はBoeingの株は大きく下がっとって、これからまだまだ状況は見ていかんとあかんが、多くの国は大型の防衛関連品をこういった大手企業に発注することで、自国が支払う関税をトランプ大統領に下げてもらえる可能性があると考えるはずや。そしれそれは賢いやり方だと思うで。もしかしたら、そういうことこそがトランプ大統領が「関税発表後に素晴らしいディールを提案された」と言った真意の一つかもしれん。今後、各国がアメリカの航空機や防衛関連製品を大量に購入するかもしれないんや。だからいま、これらの銘柄が上手く機能しうる銘柄群として挙げられるんや。
8番目やが、消費財銘柄なしには今の状況は語れないで。これらは必ず持たんとあかん。P&GやCoca-Cola、それからKimberly Clark、彼らはそろって価格決定力を持っとる。2000年でも通用したし、今回も通用するんや。実際COVIDを経てインフレがあって、彼らは価格をどんどん引き上げても誰も抵抗しなかったやろ。
9番目やが、今の局面では公益事業株を買っても失敗はまずないやろう。たとえ金利が下がって既にそこそこの上昇を見せていたとしても、や。わいのお勧めはDuke EnegyかAmerican Electric PowerかConsolidated Edisonや。今日の株価を見て「ああ、もう上がりすぎだ」と思うかもしれんが、そうではないで。これらの銘柄は景気が減速しても上昇するやろう。今日ほとんどが大きく上げたが、彼らがどこまで上がるかにはきっと驚かされると思うで。上昇は終わったわけでは全然ないということや。
10番目やが、信用リスクがほとんどないタイプの不動産投資信託(REIT)を持つ必要があるで。わいが選ぶのはまずはVetasや。シニア向け介護施設を扱っとる。この銘柄が輝くときが来たという感じや。わいはこの株が本当に好きやで。あとはRealty Incomeもええと思うで。小売リスクが多少あるけどな。
11番目やが、保険会社はこれからあなたのポートフォリオを磨き上げてくれるやろう。先日まではそうでもなかったかもしれんが、金利が下がる局面では彼らの業績は好調になるで。価格を引き上げても、ほとんど抵抗がないセクターやしな。わいが好きなのはChubbや。アンダーライターとしては最も慎重な会社や。最近はHartfordも気に入っとるで。これらを買ったらきっと納得のパフォーマンスがあるはずや。
最後にもう一つ、12番目やが、やや景気に左右されるが、新しい住宅開発が進むときなどに恩恵を受ける銘柄を挙げておきたい。昔ながらのWaste Managementや。少し変わり種なのは、金利低下によって建設需要が刺激されるかどうかに左右される点やが、わいは金利は下がると思っとるで。まあこの銘柄は、2000年のときのわいの戦略には入ってなかったけどな。
さて、更にいくつか挙げておきたい。常に例外はあるものやからな。今日、司法省がCapital OneのDiscover Financial買収にゴーサインを出したんや。この取引は宙ぶらりんになっとったんやが、今動き出しとって、わいはこの動きをとても気に入っとるで。でもこのポジティブなニュースは今日の悲惨な相場にかき消されてしまったんやけどな。わいのファンドはこの株をさらに買い増ししていくで。わいとしては、これをもう少し大きなポジションにしたいんや。Discover Financialの買収が最終的に認可された今、信用リスクはあるものの事業に変革が起きている特別な状況なんや。
そして最後に挙げておきたいのがNvidiaや。なんで?って思うやろ。その気持ちはわかるが、ちょっと聞いてほしい。今日さらに7%も株価は下げたわけで、これは確かに悲惨としか言いようがない。そしてわいはずっと、まだ下落が終わっていないと言ってきたよな。でもじゃあなぜNvidiaをここで挙げるのか?ホワイトハウスが台湾で生産されるNvidia製品を関税の対象外にしたんや。これは非常に大きな意味を持つんやが、ほとんど注目されてない。AIインフラ需要が減速しつつあるという見方が広がっているのは承知しとるが、わいは今の状況を細かく監視していて、減速など確認してないんや。むしろ加速しとるんや。でも誰も気にしていない。株価が下がり続けるだろうことはわかっていても、わいがなぜ少なくとも売らないかはこれで理解してもらえるはずと思うんや。
他のテック株も、もっと下げれば面白くなるやろう。ファンダメンタルズが良いからな。ただ、まだ買い時ではないで。株価がまだ高すぎる銘柄多い。投資家は今は大きく払えないんや。トランプの迷走で、企業も投資家も打撃を受けとる。そういう中で、2000年の頃と同じように、旧来の銘柄に手を出そうとすると、ことごとくさらに下げていくで。それが今の現実や。結論やが、テックほど魅力的な投資先はないとわいも思っとるし、将来的にはテックにも再びチャンスが巡ってくるやろう。でも今この瞬間は、まさに2000年4月の戦略が主導権を握っていて、買える銘柄が大幅に絞り込まれとるんや。今回挙げたようなセクター群が再びここから輝くことになると、わいは賭けとるで。
もの凄い下げでしたね。。。
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