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【ジム・クレイマー】今がひどい時期であるはずだということはわかっているが。。。ゲームプラン!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/17のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

トランプ大統領は結構粘ったよな。ほぼ 100日ものあいだ、金利を高止まりさせているとして Fed 議長のパウエルの解任を望んでいるとは口にせんかった。わいは数週間前には言い出すと思っとったで。もちろん Fed は独立機関やから、大統領がパウエル議長を罷免するのは違法や。でもホワイトハウスが Fedをより強く統制したがっているように聞こえるのは確かで、そしてついに、トランプが書き込みをしたよな。Truth Socialで、「パウエルの退任はいくら早くても早すぎることはない」と述べて、早期退任を要求したんや。「パウエルは欧州中央銀行(ECB)のように、ずっと前に利下げをすべきだった。今こそ下げるべきだ」と、利下げを繰り返し要求したんや。「いつも遅すぎる」「常に反応が遅く、誤った判断をしている」「パウエルは『政治ゲーム』をしている」と、言いたい放題や。

 

とはいえ、こんなことは織り込み済みだったのか、株式市場への影響はほとんどなかったんや。今日はダウは-1.33%、SP500は+0.13%、そしてナスダックは-0.13%だったんや。ちなみにダウの下落のその大半は United Health の業績未達が原因やったで。大統領は関税による物価上昇の痛みを和らげるために低金利を望んどってパウエルに圧力をかけとるわけやが、でも物価上昇はインフレを意味するんや。インフレが抑え切れなくなれば Fedは決して利下げをしないし、関税が全面発動されればそうなる可能性は十分にあるで。

 

パウエル議長はそれが現実に起こるかどうかを見極めたいやろう。わいは彼が概して良い仕事をしている、公僕として優秀やと思うが、今は板挟みの状況や。歴史的に見れば、パウエル議長はまさに今やっていることを続けるべきやろう。でも歴史は見る者次第で変わるという側面があって、今この国で影響力のある「見る者」はひとりしかおらず、それはパウエルではないんや。でもこれ以上政治の話は控えたいで。正直、わいは政治の話にはうんざりしとるからな。

 

そんなことより、明日金曜日はGood Fridayで株式市場がお休みなわけやから、今ここで来週ゲームプランにいってみようやないか。政治の話より株の話をしようやないか。わいの好きな話や。いよいよ決算シーズン本番といった感じで、ウォール街では即断即決が飛び交っとる。舞台裏のざわめき、観客の熱気、実際今週だっていろいろな状況を見ていると正直気が遠くなるくらいや。わいは今の状況は甘いものではないと実感して、率直に言って、来週とその翌週の夜はすべての予定をキャンセルしたんや。きちんと向き合わないときちんと対応できないからな。

 

まず注目は銀行の決算や。月曜日はとびきり退屈な二つの銀行、Comericaと Zions Bancorpの決算があるで。両行とも株式市場から疑いの目を向けられとるが、でも銀行セクターは実はええ可能性もあるで。関税の影響はなく、貸倒率は低く、融資成長はそこそこで、将来的な規制緩和への期待もあるで。そもそも規制緩和こそが多くの人がトランプ政権に投票した理由やからな。金融関係で言えば、わいにとって真打ちは火曜日に決算を発表する Capital One や。クレジットカードでおなじみよな。

 

Capital One は「最後の砦」的クレジットカードで、クレジット取得が難しい人向けに強みを持っとる。そしてライバルで決済ネットワークも保有する Discover Financial の買収を進めとる。わいのファンドではCapital Oneを持っとって、この買収が成立するのを心待ちにしとるで。規制緩和が進めば Capital One + Discover の連合は、大手クレジットカード会社や伝統的銀行だけでなく Visa や MasterCard に対しても本格的な挑戦者になり得るんや。今回の決算で何を言うのか聞いてみようやないか。

 

さて、株式市場で相対的に明るい分野のひとつが航空宇宙や。航空機エンジンを手掛ける GE Aerospace が火曜日に決算を発表するで。前回は驚異的な粗利益率を示したんや。この会社は、2年以上前に General Electric が分割を開始して以来、大きな勝ち組となっとる。 Larry Culp が陣頭指揮を執った分割を経て、彼が GE Aerospace を率いとって、この会社は業界最大級の受注残を抱えて、先行きの見通しも極めて明確や。それが今回変わっとる理由は見当たらないで。彼らはいま、模範といえるほど素晴らしいビジネスを手掛けとるんや。

 

最近、わいは防衛関連株を好んどるんやが、それは貿易相手国が トランプ 政権からより好待遇を得ようとする際の定番の手段が、旅客機や軍用のハードを買うことだからや。Northrop Grumman、RTX、Lockheed Martin はいずれも火曜の朝に決算を発表するんやが、わいは3社とも買いやと考えるが、なかでも RTX が最も魅力的やで。さて、今日の株式市場では生活必需品銘柄が人気で、Proctor and Gamble や Colgate が買われとるが、わいは火曜日に決算があるKimberly Clark に注目すべきやと思うで。CEO Michael Hsu の下で体制を立て直しとって、その事実に気づいている投資家は多くないんや。

 

火曜日は更にTeslaの決算があるで。この会社の決算が注目されないことはないんや。ちょうど Netflix のような存在や。ちなみにNetflix の数字は素晴らしかったよな。投資家は Tesla が等身大ロボットや自動運転車の全国展開計画を示し、テクノロジー企業として再定義されることを望んどるやろう。そうでなければ単なる苦戦中の EV 銘柄に過ぎなくなってしまう。Elon Musk、頼むから素晴らしい内容を発表してくれよ。

 

水曜日は悪夢のような1日や。注目決算がいっぱいあるんや。まず AT&Tやが、わいは今回好決算を出すと見とるで。いまや市場で最も強い銘柄の一つになっとる。対照的なのが、更に水曜日に決算があるBoeingや。貿易赤字を解消する最良の方法は各国が Boeing の航空機を大量購入することやが、この社は肝心の航空機製造で苦戦していてキャッシュフローが弱いんや。そこが改善できれば「買い」なんやけどな。キャッシュフローが上向くならわいはBoeing を必ず保有すべきやと思うし、だからわいのファンドでこの銘柄を最近ブルペンにいれたんや。

 

さて、少し前まで GE Vernovaへの期待は高まっとった。データセンターを動かし冷却する電力が不足していて、電力網の増強が不可欠だからや。でもデータセンター関連株が流行遅れになった瞬間、GE Vernova も売られてしまったんや。依然として前年比では大きく上昇しとるが、「データセンター建設は続く」という市場の認識が広がらなければ、この株は停滞しかねないで。水曜日の決算はどうなるやろうか。

 

水曜日は更にChipotleの決算もあるで。この株に対しては「高すぎて以前のような爆発的な既存店売上成長は望めない」という理由で熱が冷めたと言われとるが、わいは同意しないんや。批評家は期間限定メニュー “Chipotle Honey Chicken” を試したんやろうか?わいはこの株がここで再点火してもおかしくないと見とるで。昼食にブリトーを半分、残りを夕食に回すのがわいの習慣ですが、ハニーチキンはおいしすぎて丸ごと食べてしまって夕食が入らないほどやったんや。

 

更に水曜日に決算があるServiceNowも興味深いで。エンタープライズソフトの大手やが、政府向け売上が多すぎる一方で、「Doge がコンサルタントへの支払いを嫌がる時期」にはまってしまって、株価は年初来 27%も下落しとる。でもCEOのBill McDermottは業界最高との呼び声も高いから、こうした懸念を払拭するとわいは賭けるで。今回の決算は予想を上回ると踏んどるんや。水曜日に決算を発表する企業の中で極めて信頼性が高く、例年だったら発表後に株価が急騰するんやろうなと思うのがIBMや。Kyndryl などのレガシー事業を切り離して以来、IBM はまるでコンサルティング会社のように快調に契約を取り続けとって、その多くが高収益案件や。わいはこの動きを高く評価しとって、この株がすきやで。

 

アメリカのテクノロジー会社の対中販売がどれほどあるかという議論が絶えないが、知的財産の観点で 最高峰の一つと言えば、水曜日に決算があるLam Researchや。半導体製造装置メーカーとして抜群の実力を誇る Lam やが、中国向けビジネスはすでに当局の締め付けを受けて打撃を被っとる。ちょうど NVIDIA と同じような状況や。政府は一度 Lam の中国事業にメスを入れたんやが、再び規制が強まる恐れがあると思うで。

 

今日の株式市場は生活必需品セクターに資金が回る動きが見られたんやが、これが続くようなら、木曜日に決算があるProcter & Gamble がいい数字を叩き出す可能性があるで。この会社はドル安の恩恵を大きく受けるからな。世間では「ドル安は悪い」と騒ぐ向きも多いが、わいがいつも強調しているとおり、多くの米国企業にとってプラスだったりするんや。一方で、同じ木曜日のPepsiCo の決算はやや重たくなるかもしれん。かつては景気後退に強い銘柄やったが、主力であるポテトチップスは値上がりし過ぎとると思うんや

 

さて、ここまでの航空会社の決算は玉石混交で、Deltaは悪くUnitedが良い、という状況やが、木曜日のSouthwest と American はどちらが弱くてどちらが強いのか、といった状況やで。わいは Southwest と American を Delta と同じ「弱い側」と見とるが、一方で株価は割安やから、どうなるやろうか。木曜日の引け後には Alphabet の決算があるで。今みんな情報を調べる時にChatGPT、Claude、さらにはこの社の Gemini へと移行し始めている中で、コアの Google 検索事業がどうなっているのか読みにくいところや。しかも広告ビジネスの“両面取引”を巡る訴訟で厳しい敗北を喫してしまったんや。この結果、2027 年の広告粗利益率をモデル化できず、もしかしたら今の株価、16 倍の PER が割高かもしれないという理由がここにあるで。

 

木曜日は更にT Mobileの決算もあるで。ここに来て再び快進撃や。iPhone をお得に入手できる攻めのプランを展開しとって、Costco に行けば本当にいい条件で乗り換えられるで。わいもそこで買い替えたんや。Mike Sievert が舵取りをしているかぎり、T Mobile に死角はないで。さて、金鉱株を求めるなら 更に木曜日に決算があるAgnico Eagle ひとつで十分や。最高品質の鉱石を持ち、北米、すなわち相対的に安全な地域で操業しとるんや。

 

金曜日には景気後退耐性の高い Colgate と AbbVie の決算があるで。前回の Colgate は“可もなく不可もなく”やったが、この会社が2四半期連続で平凡な数字にとどまることはまずないんや。楽しみにしとるで。AbbVie は株価が揺れやすいものの、決算後には好結果で 52 週高値へ戻すパターンが多いから、決算発表前に買っておきたい銘柄や。わいのファンドもポートフォリオにもう1つ医薬株を加えるか検討中なんやが、すでにかなり保有しとるから悩ましいところなんや。

 

結論やが、今がひどい時期であるはずだということはわかっているが、企業は次々と好業績を示し続けとる。この流れは来週も変わらないとわいは考えとるで。

 

 

これ以上ひどい相場になりませんように。

 

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