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【ジム・クレイマー】株式市場の巻き戻しが起こってしまうのか!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの5/2のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今朝は注目されていた雇用統計が発表されたよな。4月の非農業部門雇用者数は17万7000人増で、市場予想13万8000人増よりも大幅に増加しとったんや。失業率は4.2%で変わらず、予想と一致だった。平均時給は前月比0.2%増やったで。こういう力強い雇用統計が出ると、株式市場にとって把握すべき影響がいくつも生じるんや。第一に、近い将来の景気後退の可能性がほぼ消えたということや。失業率が4.2%の状況で不況になるのは極めて難しいんやで。第二に、Fed による利下げを思いとどまらせる方向に向かっとるということや。このことは、来週 FOMC が開かれるので重要なポイントやで。

 

第三に、賃金上昇が過度でなければ株式市場が上昇に向かうということで、実際、今日はダウは+1.39%、SP500は+1.47%、そしてナスダックは+1.51%と上昇の日になって、株式市場は歓喜に包まれたんや。政府やいろいろな機関から多くの経済統計が発表されるが、この雇用統計ほど重要なものはないで。株式市場を占ううえで最も予測力がある指標なんや。だから、来週のゲームプランを考えるさいに、今日の上昇が一時的に終わらない可能性を念頭に置きながら見ていかんとあかんで。

 

なんか今回の決算シーズンの山場は越えた感があるで。Microsoft や Meta のように素晴らしい決算を発表した企業、そして Amazon のように年内さらに良くなるんやないかと見込まれる好決算の企業があったよな。わいは Amazon は買いやと思っとるで。一方で、関税が早期に下がらなければ問題になりかねないことを示唆した、でも今期は強かった決算もあった。その代表例がAppleや。やっぱりこうなってくると、引き続き最大に注目ポイントの一つとして関税のニュースは追っていく必要があるやろう。

 

今朝、株式市場は上昇しとったが、関税に関して中国がフェンタニル取締りを含む譲歩案を検討中との報道を受けて株価は上げ幅を拡大したんや。こういうことが実現すれば上昇相場は続くやろう。さらに明日 8:30 AM から CNBC では、いつも前向きな Berkshire Hathaway 年次総会を完全生中継するで。Warren Buffet と熱心な株主たちの様子が余すところなくお届けされるわけやが、バフェットが何を言うのか注目しようやないか。これが終わってもチャンネルはそのままにしてくれると、「Mad Money 20」ドキュメンタリーの再放送があるから見てくれよな。

 

その上で、来週のゲームプランにいきたいんやが、来週も注目決算がいっぱいあるで。月曜日はまず、Ford Motor の決算があるで。Ford は国内部品比率で最もアメリカ的な自動車メーカーでありながら、関税の影響を緩和しようと努力してきたんや。今回こそ凡庸な四半期決算の連続を断ち切れるか注目や。Jim Farley CEO にもそろそろ良い結果が必要やろう。

 

更に、現在究極のミーム株と化しているサイバーセキュリティ企業 Palantir も決算を発表するで。この銘柄は、毎朝午前4時頃に始まる個人投資家の継続的な買いによって押し上げられ、寄り付き前に株価を数ポイント上げ、その水準を引けまで保つんや。実態が誇大な宣伝や期待ほどではない可能性もあるが、とにかくPalantir には粘り強い個人投資家層がいるのは確かや。決算数字を見たときに彼らが手を引くかどうかは分からん、どうなるか見てみようやないか。

 

月曜日は更にVertex Pharmaの決算もあるで。依存性のない非オピオイド鎮痛薬の初めての実績を含む決算が発表されるんや。革新的な薬やから、数字は爆発的に伸びる可能性があるで。月曜日最後に言及したいのは、Cloroxの決算や。不況に強いこの銘柄は、市場全体が売り叩かれているときに上がるタイプやが、市場が反発した今では、このセクター全体の下げに飲み込まれとる。飲み込まれていないのはCoca‑Cola とかMondelezだけや。ということでClorox を指標に、新しい強気相場が続いているかを見極めようやないか。

 

旅行関連市場の勢いが続いているかは注目事項やが、その感触を火曜日の Marriott の決算でつかむことができるで。この驚異的に底堅い銘柄は、発表直後に下がって同じセッション内で急騰する傾向があるんや。Marriott が明るい話題を再燃させれば、旅行ラリーの終わりを疑うことになるやろうが、どうなるやろうか。わいは良い数字になると思うで。更にAMDの決算もあるんやが、この会社の製品の需要動向に注目や。AMD が、3月に49億ドルで買収した ZT Systems の製造部門の一部を売却するというニュースが出れば、株価の大きな追い風になるやろう。

 

火曜日は更にArista Networksの決算もあるで。これはデータセンターに欠かせない企業で、今回の決算でシェア喪失懸念を払拭できると見とるで。つまり決算前に買いを検討してもええかもしれんということや。CEO の Jayshree Ullal を侮ったらあかんで。株の購入を考えてみてほしいで。更にWynn Resortsの決算もあるで。わいはラスベガスで視察したが、株価にはやや逆風がかかっとる。今の悲観論が根拠のないものだと示されれば安心なんやけど、どうなるやろうか。

 

火曜日最後に言及したいのは、ServiceNowのKnowledge Conferenceがあるということや。 Nvidia の CEO Jensen Huang が ServiceNow の CEO Bill McDermott とともに登壇するで。この二人が何を言うかで、ServiceNow の株価をさらに押し上げる可能性があるが、どうなるやろうか。水曜日は大変な一日になりそうや。まず Disneyの決算があるんやが、この企業には懐疑的な見方が多すぎて、支持者が不足しとるんや。わいのファンドは Disney株 を保有しとるが、まだ儲けは得られてないんや。今後報われることを願っとるが、希望は投資判断の根拠にはならんということはわいがいつも言うとることや。

 

水曜日は更に、Novo Nordisk の決算があるで。この企業が CVS との契約で GLP‑1 製剤の優先サプライヤーとなったのは、Eli Lilly の決算日に合わせた「ノックアウトパンチ」やったんやろうか?Lilly には、来年上市予定の経口剤など成長余地がまだ十分にあるとわいは考えとるけどな。更に Uberの決算もあるが、わいはこの会社の決算発表後に株価を下げるのを見慣れていて、そのたびに世界規模で強みを持つライドシェアの王者を買うべきやと考えとるで。今回も同じ展開になるかもしれん。ちょうど 、さっき言ったMarriott と同じで、発表→株価下落→買われる、というパターンや。

 

この週は火曜日と水曜日にFOMCがあり、水曜日の午後には Fed 議長の パウエル が会見して、FOMCの金利判断が示されるんや。関税が課されている現状で、パウエル にとっては難しい局面や。軟調な指標が続いていたものの、今日の強力な雇用統計はその限りではないということをはっきりと示しとる。大統領との関係が最近ぎこちない点に言及するかが注目されとるが、わいはパウエル自身は進んで何もいうことはないやろうが、記者は必ず質問するはずで、その受け答えがどうなるか。パウエルは聡明やから、うまく対応するやろう。

 

水曜日の引け後には若い投資家に人気の DoorDash と Dutch Bros が決算を発表するで。どちらも好決算で株価を押し上げると見とるで。Dutch Bros と Starbucks の比較が避けられないが、わいは現時点では Bros に分があると思うで。ただわいは両方とも好きやし、Starbucks も上昇し始めとるで。水曜日は更に Arm Holdingsの決算もあるで。スマホ販売が伸び悩む中で再起できるか、今年こそ「Arm はあらゆる製品に組み込まれている」と株式市場が認識し、より高い成長株評価が与えられる年になるとわいは思うで。

 

水曜日最後やが、極端に空売りされている Carvana の決算もあるで。関税により新車価格が高騰すれば、中古車を扱うこの社のデジタルプラットフォームに追い風となり、爆発的な内容になる可能性があるで。どうなるか見てみようやないか。木曜日は Shopify の決算があるで。この銘柄は好材料でも売られ、その後解析が進むにつれて「Amazon の廉価版以上の存在だ」と気づかれて反発する傾向がある。今回もそういうパターンになるやろうか。

 

木曜日の引け後には、こちらも空売り比率の高い Affirmが決算を発表するんやが、これまで驚異的な結果を出してきていて、わいは今回もその流れが続くと見るで。同じく引け後、標的にされながらも一度も深手を負っていない医薬品卸の McKesson、そして前回素晴らしい数字を示した Cloudflareの決算があるで。両方とも再びの好結果を期待しとるで。最後に言及したいのは、DraftKingsや。今回の決算で果たして反転できるやろうか?企業としては好感しとるが、株価は停滞気味や。スポーツベッティング合法化州がさらに増える必要があるのかもしれん。

 

金曜日には重要指標はなく、決算もいろいろあるが、わいはこの週はここまでで疲れ果てとると思うから、ひと息つける日にしたんや。だからゲームプランは白紙にしてあるで。ということで結論やが、目下、株式市場は大きな混乱期にあるんや。もしトランプ大統領が週末に中国の「オリーブの枝」に強硬に応じれば、ポジションの巻き戻しが起こり得るで。ただし、米中間の通商協議が完全に崩壊しない限り、今の株式市場の勢いは続くと見込むこともできる。今までと同様、どうなるか目が離せない一週間になるで。

 

 

来週も楽しみですね。

 

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