こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの8/5のMad Moneyはどうだったでしょうか。
もう、短絡的なネガティブ思考はやめようやないか。そういう思考法をすると、今日だって、そしてこれまでの多くの日だって、大きなお金を逃してしまうんや。多くの銘柄はたとえ売られても、その後に持ち直すというのが今の株式市場や。今日はダウは-0.14%、SP500は-0.49%、そしてナスダックは-0.65%と下落の日になったんやが、でも正直に言うと、わいには、昨日の大幅高の後のシンプルな利益確定の一日と映ったで。わいは「解放の日」後のラリーをかなり綿密に追っとるんやが、なぜこれを生かしていない人がこんなに多いのかを見極めようとしとるんや。
今の相場に取り残されないようにするために、いくつか皆さんと共有したい考えがあるんや。まず第一に、記者/アナリスト複合体は、今のところ二つの物語しか語っていないということや。「これから崩れる」か「すでに崩れている」か。ほぼそれ以外は聞こえてこないんや。いまが積極的に動く時だ、なんて話はまず出てこないものなんや。例を挙げようやないか。金曜日の相場はひどかったやろ。その良し悪しは別として、雇用統計は驚くほど重要や。先週発表されたその数字は弱くて、改定値はさらに弱かった。
わいは朝9時の『Squawk on the Street』の本番にいて、その結果にほとんど喜んどったんや。もちろんわいの考えとして、誰にも解雇なんて起きてほしくはない。わいは完全雇用をよしとする人間や。でも同時に、Fedに利下げをしてほしいし、景気が強すぎるとそれはできないんや。今回の弱めの雇用指標で、パウエル議長は動かざるを得なくなる、そうわいは確信しとった。でも途切れない太鼓のようなネガティブ報道が、人々を不安にさせるんや。
「弱い雇用統計は、大統領の関税をめぐる終わりなきネガティブさによるものだ」と。わいは関税に関してはその点はあまり心配していないて、唯一の問題は、各国が交渉に応じないことやと思っとる。トランプ大統領が「関税交渉は10月までにすべて終える。席に着かない国は、その時点で打ち切りだ」と宣言すれば、自身にも世界にも大いに益となるやろう。まあでもとにかく、報道されることで埋め尽くされるのは、ネガティブあことが多いということや。
第二に、雇用が弱くなっているのは、AIの到来が経営者に現実として突きつけられ、積極採用に気後れしているからやとわいは思うんや。今たくさん採用しても、6か月後にAIの普及で解雇せざるを得なくなるのは避けたいのは当然や。わいが気にするのは、債券市場がそれをどう受け止めたかだけだったんやが、債券金利は下落して、その時以来、住宅や小売セクターは好調や。これは重要なことや。株式市場に本当の広がりを与えるからな。Mag7のような一部の銘柄群だけが上がる状況に、わいらは戻りたくないやろ。
それから、トランプ大統領がこの件に口を出し、正確に言えば、労働統計局の長官を解任したんや。残念ながら、軍を含むアメリカ産業の多くを動かしているレアアースを中国が握っていることに気づかないまま中国に締め付けをかけたときと同じように、今回も大統領には筋道だった計画がなく、単なる激情的対応に見えてしまったんや。わいは長年、数字の正確性を高めるために、こうした統計は民間にアウトソースすべきやと主張してきたんや。もし彼がそう言っていれば、ここまでひどい印象にはならなかったやろう。
でもわいらは、この政権の見た目にいちいち取り乱すのをやめるべきや。ここで金曜日のひどいネガティブ論調に話を戻そう。まず、「大統領=独裁者が重要な数字を改ざんさせようとしていることに後押しされた、大きな反転の始まりだ」と言う人たちがいたんや。何か月もわいにコメントしてこなかった人たちからも、「こういう干渉は、もはや神聖不可侵なものなど何もないという兆しだ」という声が届いたで。わいはそれを聞いて笑わざるを得なかったんや。というのも、もちろん今や神聖不可侵なものなど何もないからや。
第三に、この業界では、本来は企業とその利益を気にかけるべきということや。そして利益は、実際、潤沢なんや。それでも投資家層は、すべてがまさに反転しようとしているという物語を信じ込んでしまって、ひどく怯え、ひどくネガティブになっとる。具体例をいくつか挙げようやないか。わいはまもなく本を出すところなんやが、そこで掲げている公理のひとつは、「Caterpillarが決算を発表したときは、カンファレンスコールを聞くまで何もするな」というものや。最終稿を書いているとき、この一節を消しかけたくらいや。なぜって、あまりにも何度も言ってきたから、人々は飽きとるやろうと思ったんや。
案の定、今朝Caterpillarの決算が発表された後の動きが、わいが言うとることの重要さを物語っとる。わいはこの場合、利益そのものは重要ではないとわかっとるんや。この株は在庫と受注で動くんや。そしてそれはカンファレンスコールまでわからないんや。でもネガティブ派は突っ走ったんや。どうしても逃げ出したくて、プレマーケットで20ポイントも売り叩いたんや。では、その売りが一巡するとどうなったか? そこから株価は25ポイント上昇し、結局は前日比変わらずで引けたんや。なぜか? 受注が好調で、在庫が少なかったからや。
こうしたパニック売りの投資家たちに対して、わいは、彼らは愚か者やと言いたいで。ただし理解してほしいのは、絶え間ないネガティブ情報の砲撃にさらされていなければ、彼らもこんな愚かな間違いは犯さなかったかもしれないということや。関税について言えば、多くの企業はかなりうまく影響を和らげとる。多くの“物知り顔”の連中が、オンライン家具のWayfairは中国や他の高関税国に人質に取られていると見て熱心に空売りしとったが、でもWayfairには、価格を抑えるために非関税の商材を見つけて調達するという、恐らく業界随一の物流体制があることに気づかなかったんや。空売りしていた人は間違っていたんや。その株は急騰し、空売り勢は踏み上げられたんや。
それと、AppleやAmazonが本当に良い数字を出したとしても、株式市場がいまこの2社を嫌う様子は、いい加減ばかばかしいということを認めようやないか。それぞれにアキレス腱があるのは分かっとる。順に見ていこう。Appleには必要なAI戦略がない。Amazonには、OpenAIから開発者向けビジネスを奪ってくるために不可欠な適切な半導体がない。だがジャーナリストやアナリスト連中が理解していない、あるいは理解しようとしないのは、これらは金の問題にすぎないということや。そしてこの2社は、世界有数の現金を持っているということや。
Amazonは今すぐNvidiaのJensen Huangに電話して、「作れる限りのBlackwellチップ全部に加えて、来年出る超高速のRubinチップの25%もいただくよ」と言えばいいんや。そうすればOpenAIからビジネスをすべて取り戻し、再び“王者”に返り咲けるやろう。わいがCEOのAndy Jassyならこう言うで。「王であるのは気分がいい」と。実際、Amazonはすでに動いているんや。今日、あまり注目されていないブログ投稿で、OpenAIとの提携に関するものを見たで。これがあれば、劣っていると見なされがちなシステムからAmazon Web Servicesの顧客が離れていくのを防げるかもしれん。わいはこれで株価が上がると思ったが、誰も気にしていないようや。
ではAppleはどうかというと、Perplexityを買ってしまえばいいんや。金はある。たいして費用もかからないやろう。あるいは、Perplexityに必要なストリーム(配信権/データ供給)を買ってもいいし、Mark ZuckerbergとMeta AIと組んで本当にクールなアプリを開発してもいい。これらのどれかをやればApple株が50ポイント上がるやろう。まあそういう理由でTim Cookが動くわけではないことも尊重するが、でもただやれば株価は動くんや。
今、人々が見えていないことの例はほかにもあるで。4月に見たようにトランプがこの相場を台無しにすると思っている人が多すぎるんや。しかし「解放の日」に彼は市場を壊すために全力を尽くしたが、それでもうまくいかなかったんや。金利が下がらないと思っている人も多すぎる。あの雇用統計を見る限り、金利は確実に下がっていくで。関税が企業利益を深刻に損なうと思っている人も多すぎる。少なくとも今のところ、ほとんど起きていないんや。そして、株が安売りされているときに投資を嫌う人が多すぎるんや。そういう人たちをわいは助けることはできん。
だが結論として言えるのは、数々のネガティブ材料、あるいはより正確には“ネガティブ材料に見えるもの”にもかかわらず、企業そのものは見事な仕事をしとるということや。そしてそれこそがすべてや、ということや。
ここからも大きく崩れませんように。
応援よろしくお願いします。