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【ジム・クレイマー】まだまだ今からこの株は本格的に上昇する!成長リテール株を買う際の6つの基準!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/4のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

ちょうど1年前の今日のことや。利下げを見込んで、わいのファンドはHome Depotの株を買ったんや。それは穏やかなトーンのFedを見越してで、利下げが期待されていて、こうした大きな変化は株価にとって絶好の追い風になると思ったんや。でも、確かに利下げはあったんやが、それは狙いどおりには株価には働かんかった。長期国債利回りは利下げに反応してむしろ上昇して、住宅ローン金利も上がって、Home Depotの株価は大きな下落を始めたんや。でも、その時わいのファンドは売ったと思うか?

 

CNBC Investing Clubのメンバーの人はご存じやろう。わいらは更にHome Depot株を買い増して、メンバーにはこういったはずや。「ふだんならなかなかできないが、今こそHome Depotの株を大きく持つチャンスや」と。なぜそうしたのか? それは、今日のような日があるからや。今日はHD株は+1.55%と急伸して、フランチャイズ価値が輝きを放って、株式市場全体の上昇の一部となったんや。そして今日は全体としては、ダウは+0.77%、SP500は+0.83%、そしてナスダックは+0.98%やったで。

 

多くの評論家は、あの時、押し目買いを勧めたわいのことを笑いがちやが、すべての銘柄・すべての押し目が同じというわけではないんや。中には他よりはるかに良いものがあるで。Home Depotはその良い部類の方や。もちろん、この1年で本当に厳しい時期を耐えなければならんかったし、猛烈な売りの最中に買い向かい、そのチェーンを執拗に推奨し続けたわいのことを、Clubのメンバーの中には正気じゃないと思った人もいたはずや。でも今、Fedが再び利下げを始めざるを得ない兆しが見え始めていて、あの時の利益を刈り取る時が来とるんや。

 

明日、労働省の非農業部門雇用者数が発表されるで。すでに本日出た先行指標では、雇用市場が十分に弱含んでいて、利下げが実施されて、その効果は意味のあるものになるんやないかということを示しとる。そしてまさにここから、Home Depotはまだまだ本格的に跳ねるとわいは考えとるんや。いいか? こうした強力なフランチャイズ企業の株を買うとき、細部の見通しすべてに即座に正解である必要はないんや。いつか必ず正しいと証明される、その確信があればいいんや。いつか、必ず。これが大事や。プロではなくいついつまでに儲けなければいけないという期限がなければ、いつか、必ず、という要素に賭けるのはいい方法になるんや。

 

だから今夜は、優れたフランチャイズ企業の株を弱さの中で買うことの意味について、時間を割きたいと思うんや。この考えは、いわゆるSaaS企業でも、灼熱の半導体製造装置株でも、ライフサイエンス関連株の話でもないで。こうしたものは、そうではなくなるその時まで、延々と上がり続けるように見える類のものや。そうではなく、誰もが知る評判の高い、本当に優れた成長小売企業で、打たれてもなお歩みを止めない企業の株をどう考えるかという話や。

 

まず最初に言っておくと、わいは半導体やソフトウェア企業は好きやし、ヘルスケアも問題ないで。成長が見込めるところならどこでも好きや。測定可能で収益性のあるテックの成長を買って間違うことはないんや。いや、そうでないことも多いか。でも、もっと広くとらえて株式市場を見渡せば、成長にはいろいろな形があり、その一つが小売なんや。どんな環境でも成果を出せる、経営のしっかりした安定的な小売企業がいくつかあるで。ただし、その成果はすぐにではない、ということも多いんや。

 

Home Depotの株価は300ドル台前半まで下がたし、Lowe’sもそうやった。1年前に買ってからというもの、下げる局面でもわいは買い増してきたで。その結果、平均取得単価は非常に良好や。今では株価が411ドル台まで戻り、わいらはしっかり含み益が出とる。大した出来事が起きていないにもかかわらず、や。実際、Home Depotは直近の四半期で予想を外し、寄り付きでまた大きく下げたんや。そこでもわいは、反発局面で買うようにと再びメンバーにはアラートを出したで。経営陣がカンファレンスコールで、四半期の出だしは遅かったがその後どんどん良くなったと述べたからや。これは「良いケイデンス(改善のテンポ)」と呼ぶものや。

 

利口ぶったコメンテーターたちがテレビで散々けなす「押し目買い」が、なぜ機能するとわいがわかったのか。Home Depotの株が、わいが「弱含みの局面で質の高い成長小売株を買うとき」にいつも使う6つの基準を満たしていたからや。今回はそれを一つ一つ言っていきたいんやが、まず第一に、あなた自身がその店で実際に買い物をしているか?ということが大事や。わいは、自分が行かない小売の株をあなたに買ってほしいとは決して思わないんや。自分自身が利用しない店の株を買うなんて、馬鹿げとるんや。

 

わいは園芸をするんや。だから当然、Home Depotに通うんや。ちなみに、わいが利用するHome Depotの複数店舗が汚かったり、顧客サービスが良くなかったり、常にスプレーで手入れが要る植物の在庫管理がお粗末だと感じたなら、株を保有することは正当化できないで。そんな株を買って下がったらどうなるか? きっとわいは諦めて手放すやろう。自分が好きじゃない会社の株を買うとだから、高値掴みして安値で売る、まさに愚かな戦略となってしまうわけや。

 

ところで、わいのファンドがCostco株を保有しているのには理由があるで。わいはそこでも頻繁に買い物をするんや。わいの住む地域には4つのCostcoがあって、見かければ必ずどれかに立ち寄るんや。コアポジションだからというのもあるが、妻とわいは単にあの店に惹きつけられて仕方ないんや。心配になったことは一度もないで。経営陣は仕入先に価格を低く抑えさせるため、徹底して圧力をかけとる。Costcoの会員カードは、地球上でも屈指のお買い得カードや。でも、自分の足で店舗を見て回らなければ、さらに株を買い増すべきだとは気づけないやろう。

 

一方で例えば、わいはAmerican Eagle Outfittersには行かないんや。いま流行りやが、わいには単発の流行にしか見えん。Targetには昔はよく行っていたが、今はサンフランシスコにいるときだけや。Targetは高くつくと思うからや。でもHome Depotは、低価格、良いサービス、本当に素晴らしいんや。第二に、バランスシート、すなわち財務の健全性がどうかというのが重要や。例えば昨夜のCEOのTony Springの話を聞けば、Macy’sの立て直しが進んでいることがわかるで。彼が最も誇らしげだったのは、極めて景気循環色の強い小売業でありながら、バランスシートを改善できた点や。

 

小売のような景気循環型ビジネスでは、弱いバランスシートは許されないんや。Home Depotに関しては2007年に、この国は大恐慌以来で最悪の住宅危機に見舞われたんや。ほとんどすべてのヘッジファンド・マネジャーが、Home Depotを含む住宅関連のあらゆる銘柄を空売りしたんや。LennarやD.R. Hortonを売った連中は皆、大もうけしたんや。でもHome Depotを売りで賭けた者たちは、残念な目にあったんや。なぜか? 驚異的なバランスシートを持っとるからや。だからこそキャッシュフロー製造機なんや。結局のところこの株を持ち続けた人々は財産を築いたんや。わいはそのことを鮮明に覚えとるで。

 

第三に、経営陣は手をこまねいて待つことを拒むチームでなければならない、ということや。Home Depotは、在庫不足と高金利のせいで、ここ数年は住宅業界がどこへも進めないことを見抜いたんや。そこで彼らは自社の強みを生かして、プロの施工業者と相性の良い事業、いわゆる屋根、プール、天井材に強く、現場納品ができ、住宅建設が減速しても機能する事業を買収する決断を下したんや。素晴らしい方針転換や。第四に、低金利を望みはするが、それに依存はしない経営が必要や。わいはFedの支援がなければやっていけないような銘柄は好きではないで。そんなものはいい“カモ”にしかならん。

 

Fedがどう動くかにおびえて座っているだけではあかんのや。たとえ利下げの恩恵にあずかれない局面でも稼げる体質でなければあかんし、だからこそ、いざ本当に利下げが始まった時には大きく稼げるんや。第五に、いわゆるスケール、規模が要るということや。仕入先をねじ伏せられるほど強力で、広いフットプリントを持たんとあかん。仕入先のほうがあなたの店舗の棚スペースを必要とする、逆ではない、という状態や。Home Depotのような企業は仕入先に対して交渉力があるんや。だから、関税のような事態が起きたとき、道理を超えて値上げしている者には「やめろ、さもないと棚から外す」と言えるんや。規模は力なり、や。

 

最後、第六に、それは頻繁に売買しなくてもよいほど十分に優良か?ということや。 Home Depotには堅実な配当利回り2.23%があるんや。保有して、その配当を時間とともに複利で増やせばええんや。ちょこちょこと出入りする必要はないんや。出入りを繰り返す戦略は、タイミングを完璧に当てるのがほぼ不可能な以上、報われることは稀なんや。質の高い銘柄を買えば、一生かけて複利で増やせる、大きな富はそうして築かれるんや。

 

結論やが、Fedが利下げを始めれば、成長の遅い小売株でさえ一気にターボがかかるんや。わいのお勧めどおりHome Depotを押し目で買っていたなら、今や、そうした後追いでHome Depotに飛びつく連中を本当の名で呼ぶ特権があるで、いわゆる“ダムマネー(愚かなお金、カモ投資家)”と呼べるんや。これでも丁寧に言っているほうやで。地上波でもストリーミングでも口にできない言葉は他にもあるからな。

 

 

いつか、必ず、がいいですね。

 

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