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【ジム・クレイマー】オオカミ少年に資産を奪われるな!悲観の大合唱に飲み込まれた人から儲けが削られていく!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/8のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

本気で探せば、いつだって何かしらの欠点は見つかるものや。だから毎日のように間違いをでっち上げることだってたやすいんや。でも面白いことに、うまくいかなかったはずのことが、結局はうまくいっていたりするんや。でもはじめにそれをうまくいかないといった人たちは、そのことを誰も認めなかったりする。ハードルは彼らの予想に反して乗り越えられていたのに、そうなったらダンマリやったりする。それが最悪や。今日はダウは+0.25%、SP500は+0.21%、そしてナスダックは+0.45%と上昇の日になったが、寄り付きではアナリストもメディアもこぞって正面切って悲観論を並べていたんやで。

 

さて、債券市場の話をしておこうやないか。債券は株式より重要やと、わいはいつも念を押しとるよな。わいらの経済の先行きを左右する存在で、規模も株よりはるかに大きいんや。次に何が起きるか教えてくれるはずのものや。ところが最近の債券は一貫して外しとる。株で儲ける助けにならなくて、むしろ誤った売買を促してきたんや。2週間前、わいらは毎日株式市場に向かいあう中で、そのたびに10年物国債利回りがさらに上昇していくのを見たんや。利回りが1ティック上がるたびに株は下がり、万事休すに思えたんや。

 

ところがここ数日で利回りは急低下して、今日は4月7日以来の水準に達したんや。あのときはどういう時だったかというと、あの解放の日の後、関税が引き起こす景気後退に向かうと考えられていた頃や。そう、10年債利回りはあの時に戻っとるんや。わいらがアルマゲドンに直面すると考えていたときの水準に戻っとるんや。今回は、雇用統計の数字が弱かったことによるもので、あの時よりもはるかに危険度は低くて、しかも十分に巻き戻し可能や。

 

この債券の例で挙げたように、ひどいと思われた事態が素晴らしいものへと変わっていた、それなのに誰もそのことを指摘しな。わいは自分の誤りに関しては見直して、責任を負ってきたつもりや。そしてなるべく正しいことを多く言おうと努めとる。間違えたら他の人からその間違いを指摘されるのは当然や。でも、債券について“オオカミが来たぞ”と叫んでいた連中は誰も咎められなかったんや。それでも、多くの人がオオカミ少年にそそのかされて、「金利が一昔前の水準まで上がる」と聞かされて資産を売ったはずや。

 

一昔前とは30年前のことや。わいはその時期に実際にトレードしとったから、10年債利回りが5%に達しても世界の終わりではないと知っとる。むしろあの時はしばらくは儲けるのに絶好の時期だったんや。でもそんなこともおかまいなく、「金利が天井知らずに上がっている」と言われ続け、皆がそれを怖がって株を売る羽目になった。正直に言えば、一部メディアはあなたを怖がらせるために、そう報じていたのだとわいは思うで。なんでメディアはそんなことするのかって?少し個人的な話をさせてほしい。

 

昔ロサンゼルスで車中生活をしていた頃、わいは新聞記者をやっとって、ある殺人事件を取材していた時があったんや。不運にも、互いに無関係な殺人事件が立て続けに起こることがあった。すると編集長がこう言うんや。「それらが同一犯によるものではないと、どうして言い切れる?」わいは警察が自分に言ったことを、そのまま編集長に伝えたで。「手口が違う、何もかも違う」と。すると編集長が言ったんや。「なぜ警察を信じなければならない?」

 

気づけばわいは連続殺人犯についての記事を書いとったんや。なぜかって? 単独の散発的な犯行より連続殺人犯が存在するとした方が新聞が売れるからや。わいはその後自分を嫌悪したし、編集長のことはもっと嫌悪した。でも結果としてその記事の売り上げはよくて、真実は犠牲にされたんや。わいはそういうことを忘れない。だから今はやらないんや。債券の話に戻ろうやないか。オンエアでも紙面でも、怖い話をしたがる人は大勢いるんや。ばかげて聞こえるかもしれないが、信じてほしいで。誰もが面白い話を書きたがり、そして怖い話は面白いんや。

 

物事は非対称や。金利が急騰していると喋り、書き、叫んだ人たちは、何の代償も払わんかった。連続殺人犯をでっち上げるほど悪質ではなかったにせよ、多くの財布、家計を傷つけたんや。あなたのポートフォリオも無駄に傷ついたかもしれん。さて、債券だけの話ではないで。Mag7銘柄の話に移ろうやないか。春に遡って、Alphabet の株価がどの水準で取引されていたか思い出してほしい。思い出せない人もおるかもしれんが、あの時は140ドル台だったんや。

 

そのとき何が言われていたか覚えとるか? この会社は独占企業で、司法に処罰される、と言われとったんや。分社化してもそれぞれの合計価値が増えるわけではない、ただの懲罰的な分割を強いられる、と。だからその株は売らんとあかん。株のバリュエーションは高すぎて、政府に足かせをはめられようとしている、と言われた。今から振り返れば、Alphabet は本質的に高くはなかったで。今の234ドルでさえ、依然として高くはないんや。Alphabet を「悪い行為者たる独占企業」と断じた判事が、その後になって「状況の推移が従前の前提を凌駕した」として、もはや悪い行為者たる独占企業ではないと言い換えたのは、ほとんど信じがたいことや。

 

でもわいらはもはやそれを当然視しとるんや。株価は200ドル台なのに、「おお、怖い動きだ」とも言わないんや。あの、「140ドル台、150ドル台、160ドル台、170ドル台の水準では危険だ」とそれぞれ言っていた人々は、跡形もなく消えてしまったんや。前にも言うたが、わいは CNBC Investing Club 向けに Alphabet について弱気の判断を出して、少なくともそこで自分が間違えたことは公に自分を戒めたで。ときには自分を嫌う必要があるし、それが自分を成長させ、より正直にしてくれるんや。

 

更なる例をあげようやないか。数週間前の Amazonや。株価は急落しとった。なぜか? Amazon Web Services が Microsoft Azure に遅れをとっていると皆が騒いだからや。このことはこの番組でもはっきり拾い上げた話や。さらに Morgan Stanley のアナリストが Amazon の CEO である Andy Jassyに「遅れをとっていることを懸念しているか」と尋ねたとき、Andy は次のようにはっきりは言わんかったんや「我々は支出を行い、その支出に素晴らしいリターンを得ている。自家用の半導体であれNvidia のものであれ、自分たちはよくやっている。」

 

彼はそうは言わなかったから、でもそこのところをやや濁したというだけっで、株式市場は素早く株を叩いたんや。ところが今ではAmazon の株価は242ドルの過去最高値の扉を叩いている状態や。何が変わったんや?その答えをずばり言うで。答えは何も変わってないんや。何一つ変わっていない。Amazon では良いことがあまりに多く起きているため、株式市場は何もなくても弱気の物語からすっかり移ってしまったんや。Amazonには良いことが本当にたくさんあるで。

 

10月1日から、親族とパスワードを共有できなくなることで、Amazon が Prime からどれだけ追加の収益を得られるか、想像できるか? これは Netflix の時のようになるかもしれん。あの時は加入者が爆発的に増えたんや。そもそも Amazon の何が悪かったんやっけ?思い出せる人はおるか?では、Appleはどうや?8月の時点では、Apple は成長が尽きて、手持ちのネタも何もないと聞かされとったんや。まるでネガティブなループ再生だったんや。Apple の株主が少しでも顔を上げれば、株を大量に売らせたい狙撃手が撃ち落としてきたんや。

 

だが今や株価は30ポイント超も上の水準にいるで。そしてわいらは、Apple が Alphabet から小切手を受け取れることを知っとる。20億台のデバイスに Google をプリインストールする対価として、や。はじめはAlphabet を独占企業と認定した判事によってその取引は無効にされると思われていたのに、200億ドル超の話がなんという逆転を見せたことやろうか。Apple株 を“保有”ではなく“売買対象”と見なす喧しい人たちは、彼らが串刺しにされて批判されることは一度もなかったんや。彼らは恐怖を煽って大いに新聞を売ったんや。彼らはそこで儲けて、自己懺悔をすることなど全くないんや。

 

そして当然ながら、最後に Nvidia に触れないわけにはいかんよな。この株は4週間連続で一直線に下落してきたんや。その途中に非常に良い決算発表があったにもかかわらず、や。そんな中で、今日はCitiのアナリストが目標株価を210から200へ引き下げて、その目標株価引き下げが大きく報じられたで。わいが耳にしたのは、Broadcom のカスタムチップが食い込んでくる、という話ばかりで、それがNvidiaからシェアを奪っている、しかも大きく、ということなんや。報道されるところによると、競争は大接戦らしいんや。

 

ひとつ言わせてほしいが、Broadcomはわいのファンドでも最大のポジションの一つや。わいはこの株は好きで、自社ブランド、プライベートラベルの半導体という素晴らしい物語をもっとる。でもそれでもわいはNvidiaはOwn it, don't trade itやという意見を変えないで。そしてわいのファンドはBroadcomのポジションの方が今はNvidiaより大きくなってしまっとるが、でもNvidiaは他のどの会社よりもはるかに優れている、というわいの意見は変えるつもりはない。だからこんなニュースはわいは気にすることはないんや。

 

結論やが、わいの勘では、あの CitiのNvidiaの目標株価引き下げは、他の例と同様に、振り返れば誤りだったと分かるやろう。でも彼らはそれでもええんや。今回もニュースになって目立ったんやから。大量の新聞を売ったんやから。肝心なのはそれに飲み込まれて結果として損をしてしまう人のことや。そのことをわいは言うとる。馬鹿げてると思わないか?もったいないと思わないか?

 

 

惑わされないようにしたいですね。

 

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