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【ジム・クレイマー】「手探り相場」はいつまで続く!?経済が弱る中で株価だけが上昇!?ゲームプラン!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

この相場を押し上げているものが何か、わかるか?それは実は懐疑派だったりするんや。プロの資産運用者たちが気にしているのは、相場がどこまで上がってきたか、そして今日を含めてわいらが経験している一貫した上昇がどこまでいくのか、や。今日はダウは+0.51%、SP500は+0.01%、そしてナスダックは-0.28%だったんやが、個別株に引き寄せられる一般投資家達が、いわゆるホームゲーマーたちが、いまこの力強い上昇を継続させとると思うで。

 

年末が近づくにつれ、プロたちはタオルを投げ始め、彼らの顧客に対して「相場の最大の勝者を取り逃していない」と示すための新規の買いをしなければいけない場面も出てくるやろう。プロ達もお金を稼がんとあかんのやから。いま起きていること、これから起きることはそういうことやとわいは思うで。早計かもしれんが、強いFOMO(取り残されることへの恐怖)が漂っている感じがしないか?今日は、仮想通貨や金を含めて、ほぼすべてが上昇したんや。プロたちが過大評価だと見ている資産クラスのほとんどすべてが、や。

 

あなたがプロなら、この相場をこき下ろすのはとても簡単や。だって、至るところにバブルがあるように見えるからや。データセンター、ウラン、原子力発電、そして量子コンピューティング、今日は本当に見事な上昇がいろいろなセクターで見られた。つまり、それらの株は完全に弾け飛ぶように上がったんや。プロたちは、データセンター株を含むこうした投機的な銘柄が冷静化するのを望んどって、下がってほしいんや。彼らにはそれらの株がありえないほど割高に見えとる。でも無理やり下げさせることはできないし、空売りするのも怖い。今はこういうことが既成事実化しとる感じや。

 

わいは、ちょうど今のカレンダー時期の恩恵を受けている面もあると見とるで。すなわち、目立った決算発表が視界に入っておらず、政府閉鎖で経済指標も発表されず、でも民間の雇用の指標が弱くて、個人投資家からの強いモメンタムが再び生まれている状況。そして個人投資家の取引を助けてくれる企業の株も上がっとる。つまり、Robinhood や Coinbaseのような株や。そういう状況を踏まえて、次の週のゲームプランに行ってみようやないか。

 

まず月曜日やが、トランプ大統領は最近、株式については本当に静かなんやが、彼と製薬会社の関係性についてまず注目したい。Pfizer との取引以降、トランプ大統領の医薬品価格引き下げ計画があっても、製薬会社がそれほど大きな打撃を受けないように見えるんや。ここのところのビッグファーマの上昇は見事で、今日も続いたで。ここまでのラリーがあったわけやから、少なくとも政府とPfizerだけじゃなくて、もう1社との取引を見たいところや。今のところ追加は出てきてないが、それがこの週に起きることを期待しようやないか。

 

月曜日には更にConstellation Brandsの決算があるで。この会社は他のアルコール銘柄とともに不人気に陥っとる。CEO の Bill Newlands は前回の決算説明会で、人気のショッピングエリアでの ICE(移民税関捜査局)による一斉摘発がこの会社に影響を与えていることを認めたんや。販売数量の減少は株価の下落と歩調を合わせとる。Constellation はPER12倍で持ち直そうとしてきたんやが、この水準はわいが見た限り最も割安な水準である一方で、この会社の最近の実績や、アルコールを含むあらゆる欲求を減退させる GLP-1受容体作動薬 の台頭を踏まえると、マルチプルの縮小は正当化されているように思えるんや。

 

火曜日には、CNBC investing club の月例ミーティングがあるから注目してほしいんやが、それに加えて、いつも安定している McCormick の決算があるで。ただ、今のこの銘柄に関しては、今までの信頼性だけでは株価を動かすには不十分や。このスパイスメーカーは、包装食品セクターがこの相場から完全に見放されている時期にもかかわらず、依然としてまだまだプレミアムなマルチプルを保っとる。言い換えれば、景気減速局面でうまくやれる食品会社があるとすれば、それは McCormick や。スパイスは優れた「トレードダウン」、すなわちより安価な代替品への切替の対象だからな。

 

MKCの株価は年初来でほぼ10%下落して、高値からも大きく離れているため、反発する公算はそれなりにあるんやが、でも結局わいはこのセクター全体を信頼してないんや。今週初め、Conagra はコンセンサス並みの決算の数字でわずかに反発したから、そういう意味では多少の希望はあるかもしれんが、食品ビジネスはいまや厳しいんや。わいにはこのセクターは今は難しすぎるで。火曜日は更に Dellのアナリストミーティングがあるんやが、こっちの銘柄に対しては難しくないで。

 

この会社は、AIの統合で Nvidia と連携する分野のリーダーで、年初に わいがMichael Dell と対談したとき、彼がこの領域でどれほどのビジネスを手がけているかに圧倒されたんや。今年 Dell の株が叩き売られた際、Michael と彼のファミリーオフィスは大量の株式を購入したが、それは結局彼らのビジネスの強さへの自信のあらわれで、これは見事な一手やったで。動く銘柄という観点では、彼らのアナリスト・ミーティングが今週のハイライトになるとわいは思うんや。

 

そして今週の注目で次点と言えば、水曜日に投資家ミーティングを開催するHoneywellやろう。この会社のSolsticeのスピンオフがどうなっているのかがここでわかるで。Solstice は Honeywell の先端素材部門のスピンオフで、現状はまったく評価されてないんや。今の相場が求めているのは、Honeywell の分割によって、純粋な航空宇宙企業と、最高水準の技術を持ちながら過小評価されているビルオートメーション企業が別々になることであって、Solsticeのところはその分割に先行して実行されるんや。素材会社は未発見の原石かもしれんし、わいは別にここで先走りたくはないで。

 

Honeywellはかつての CEO、Dave Cote が率いていた時代にまとめ上げたものを分解しとるんや。わいは新刊『How to Make Money in Any Market』の中で、彼が部門を立て直し、パフォーマンス向上のためにポートフォリオを絶えず入れ替えてきたその才覚を称賛したで。現在の CEO である Vimal Kapurによる今回の分割について、Daveもとても満足するやろうとわいは考えるで。ただし現時点では宙ぶらりんなんや。というのも、オートメーション部門と航空宇宙部門の大分割はまだかなり先で、誰も「一年以上先に起きること」に賭ける気に今はなれないからや。

 

さて、木曜日には重要な決算がいくつかあるんや。午前中には PepsiCo と Deltaの決算があるで。最近、強気で思慮深いアクティビストファンド Elliot Management が PepsiCo の大きな持ち分を取得したんや。経営陣は変わるんやろうか。マネジメントは Elliot に歩調を合わせるのか、それとも対抗するのか。おそらく 今回の決算で明らかになるやろう。PepsiCo の株主にとっては非常に厳しい時期が続いてきたが、いまこの株の配当利回りは4%に達していて、Frito-Lay という非常に堅固なスナック事業も持っとる。

 

ただわいの懸念は例によって、親世代より健康志向の強い若い世代の動向と、欲求を抑える GLP-1受容体作動薬の存在や。Frito-Lay の主力事業であるポテトチップス等について、わいは、CEOのRamon Laguarta がここ最近は成果を出せていないと思っとる。この株は年初来で株価がほぼ7%下がっている一方で、Coca-Cola は7%上昇しとるんや。さて、Delta も難しい銘柄やで。このグループの中では最良のパフォーマーの部類に入ってきたが、それでも年初来で5%下落しとる。消費者が弱含んでいるとされているのは承知しとるが、旅行への需要はまだあるで。だからトレードとしては機能するかもしれん。でもわいの新刊本でも述べたとおり、こうした銘柄は保有が最も難しいんや。うまくいかない要因がいくらでも出てくるからな。

 

木曜日の引け後には Levi Strauss が決算発表をやるで。関税の影響にもかかわらず、この会社は非常に安定してきたんや。株価は今日は52週高値をつけたで。前四半期は非凡やったし、今回も良い決算になる可能性があると思うで。最後に、金曜日は シカゴ連銀総裁のAustan Goolsbeeが講演をやる予定や。彼の発言がなぜ重要か?それは彼がFOMCの投票メンバーだからや。今朝、わいらのネットワークであるCNBC で、彼は利下げには景気が強すぎるかもしれない、と話したんや。今の株価ラリーは「さらなる利下げが来る」という見方に支えられてきたんや。でもこのGoolsbeeのコメントが今朝の株式市場を抑制したんや。連邦政府の一部機能閉鎖が原因で、今日は雇用統計が発表されずに、Goolsbeeを含む誰もが手探り状態や。

 

結論やが、経済や雇用の弱さを示す間接的な証拠は多いものの、今は経済指標の発表が止まっていることもあって、まだ決定的なものはない状況や。本格的な決算シーズン突入を前に、今のこの状況を的確に捉える必要があるで。もし Fed が利下げをこれ以上しなければ、強気筋は深刻な困難に直面しかねないんや。わいの見方では、データセンターの建設ラッシュ以外の経済は弱まりつつあるで。いまは優柔不断でいる時ではなくて、Fed は利下げをすべき時やとわいは思う。というのも、数兆ドル規模のこの建設ラッシュ以外の経済の多くが、どこにも向かっていないからや。

 

 

政府閉鎖が終わりますように。

 

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