こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/24のMad Moneyはどうだったでしょうか。
大きな材料が欲しい?重要なものが欲しい?ゲームチェンジャーが欲しい?だったら、来週を狙うべきやで。いまは決算シーズンの佳境に差しかかっていて、今回はこれまで以上に決算の重要性が増しとるんや。今日発表の消費者物価指数(CPI)は穏当だったわけやが、政府機関の閉鎖でマクロ指標がほとんど出てこない状況になっていて、個々の企業に対する注目が高まっとる。そして、ちょうどそのときに企業が本当に素晴らしい数字を出し続けとるんや。
その決算の良い数字と、比較的穏やかなCPIが、今日のダウは+1.01%、SP500は+0.79%、そしてナスダックは+1.15%と上昇の日になった理由や。ダウは初めて47,000を上回って引けたし、SP500は34回目の最高値更新だったんや。さあ、来週はまさに見ものやで。決算の山場の週である一方、水曜日にはFOMCもあるんや。わいの見立てでは、利下げは0.25ポイントや。景気は減速しとって、Target や Applied Materials が発表したような大規模なレイオフも出始めとる。今朝のCPIは利下げを正当化できる程度に落ち着いとった。言い換えれば、外的要因については安全圏だと思うんや。
さあ、それでは来週の決算を見ていこうやないか。月曜の夜は国内最大の鉄鋼メーカー、Nucor の決算があるで。おそらく、トランプ大統領の関税が、諸外国の政府補助を受けた鉄鋼が過度に低い価格でダンピングされるのを防いできた、という称賛が多く聞かれるやろう。中国は、Nucor と Cleveland-Cliffs を除く多くの鉄鋼メーカーを壊滅させたんや。Nucor は世界で最もうまいディールメーカーやが、今のこの経済においてデータセンター以外の分野が低迷している環境を超越することはできないとわいは見とるで。会社自体は非常に好きやが、ブローアウト、すなわち想定超えの大勝までは期待できないと思うんや。下がったら、押し目買いの好機になるかもしれんけどな。
火曜の朝には UnitedHealth の決算があるで。彼らの請求慣行に対する調査が実際どれほど悪影響なのか、確認できるかもしれん。おそらく重大ではないとして片づけられ、株価はかつてのように上がり始めるかもしれん。かつて UNH はウォール街の大のお気に入りだったからな。さて、SoFiの決算もあるが、わいはこの銘柄を推してきたよな。デジタルバンクで、大きく上昇してきた。では今の水準からさらに上がることを正当化できる何かがあるんか?うーん、難しいとわいは言うで。別にわいを批判的だと呼んでくれてもいいが、利確が出るんやないかとわいは心配しとるんや。
とはいえ、今の状況でまったく勢いが衰えない株もあるで。Celestica や。この会社はテック機器を作るのに必要なあらゆるものを製造し、その腕前は見事や。火曜日の決算は注目やが、もしかすると、市場全体で最も良いチャートかもしれないと言っておこう。この日は更に、United Parcel からも決算が出るで。こちらは市場全体で最良の株とは決して言えないんやが、でもここ最近、じわじわと上がってきたんや。配当には何の問題もなく、手元資金も潤沢であるかのようにmな。良い決算なら、この87ドルの株は100ドルまで行くやろう。悪い数字なら、80ドルに逆戻りや。リスクリワードとしては悪くないように思えるが、最近UPSに首を突っ込んだ人は、みんな首をはねられとるんや。
そんな株じゃなくて、素晴らしいパフォーマンスを上げてきた、普通の消費関連株が欲しい?それなら火曜日に決算があるRoyal Caribbeanはどうや?パンデミック終息以降、このクルーズ会社は勝ち続けとる。もっとリスクを取りたいなら、決算があるVF Corpはどうや。アパレルは難しいが、前四半期は出来が今ひとつだったとはいえ、今回はCEOのBracken Darrellが見事な数字をそろえて、その評価を覆してくれると見とるで。彼は公開市場で多くの自社株を買っとるんや。何か物を言うだけでなく自分のカネを賭けとるんや。
火曜日の引け後にはVisaの決算があるで。Visaは決して外さない会社で、今回も外さないとわいは踏んどるで。これは「時計仕掛け」のような株、つまりきっちり結果を出すタイプの株や。もし想定超えを織り込んで上がってきた株で、さらにその想定超えの二乗を狙える銘柄が欲しいなら、わいはSeagateの決算に注目しようというで。ディスクドライブの会社や。今の過剰需要の環境では最高の状態や。さて、次に水曜日やが、この日は期待で震えるで。まずは朝イチでCVSの決算という、わいの見立てでは確実な勝ち筋があるんや。Rite Aidが退場し、Walgreensが大きく引いている今なら、だいぶ良くなっているはずや。
水曜日は更にCaterpillarの決算もあるで。これはわいには少し難しいで。インフラやデータセンターに絡む“怪物級”の勝ち組として株価が上がり過ぎたのではと恐れとるんや。利確が出る頃合いやと思うで。そしてBoeingの決算もあるが、どんな問題であれ一つ二つの非現金のチャージを計上した後で、抑制の効いたポジティブ材料を示して、株をさらに押し上げると見とるで。そして、関税戦争の最も明白な勝者がBoeingなんや。だからこそ、わいのファンドで保有しとるんや。覚えておいてほしいのは、もし貿易相手国がトランプ大統領に友好的でありたいなら、貿易赤字を埋めるために高額商品の購入が必要で、航空機はその要件を満たすんや。
水曜日の引け後には、Fedの金利に関する判断が出るで。ここで、利下げ云々の話題は片付くわけや。更にStarbucksの決算もあるで。予想よりやや強い決算になると思うんや。大幅ではないと思うけどな。Brian Nicholの謙虚な態度が当日のトーンになるやろう。素晴らしい展望コメントはあまり期待していないんや。次に、Alphabetの決算もあるが、YouTubeが牽引し、次いで検索、そしてWaymoという並びで、モンスター級の数字を報告してくれるはずや。同じように決算があるMicrosoftは、前回はハイパースケーラーの中で最高の決算を出したんやが、今回も同様の結果をこの会社から期待しとるで。
更に水曜日はMetaの決算もあるんや。Mark Zuckerbergは、広告を軸に素晴らしい決算を次々に叩き出し続けとるが、AIを搭載したRay-Bansの“福音”を広めることにも力を入れとる。わいはあのスマートグラスが気に入っとるで。Chipotleの決算もあるが、この会社は結果をなかなか出せず、少し心配になってきたんや。わいの見立てでは、今回の決算はこの会社が「成長株」ステータスを維持できるかどうかの正念場になり得るんや。厳しい戦いや。
さて、今週でもしかしたら最高の決算になるかもとわいが推すのは、水曜日のServiceNowや。Bill McDermott 率いるクラウド・ソフトウェアの会社で、テック系サービス企業の中で最も AI を活用して、大口受注に裏打ちされていると見とるで。Bill は静かに、市場全体で“メガキャップ以外”では最も成功した CEO になりつつあるんや。今年残りに向けても、ひいては来年に向けても有望だと思うで。あと、Carvana の決算では、空売りが多いこの株やが、決算で空売り勢を吹き飛ばすんやないかと見とるで。昨夜もまた空売り筋のレポートを見かけたんやが、正直もううんざりなんや。さて、金鉱株を持ちたいなら、失望させてきた Newmont ではなく、極めて低い探鉱コストを誇る Agnico Eagle を持つべきや。水曜日の決算はどうなるやろうか。
木曜の朝は、強気決算を出してくるはずの企業の決算からはじまるやろう。それが MasterCardや。この銘柄はオートパイロットにしておいていいで。MasterCard は素晴らしい決算を出すやろう。まるでもう台本に書いてあったかのようにな。木曜日は更にEli Lillyの決算があるで。あまり言いたくはないが、やや運まかせになってきた感がある。革命的な GLP-1 薬である Zepbound に新しい適応がない、あるいは経口版のスタート時期を発表しないとなれば、株価は現在の 825 から 700 ドル台へと押し戻されるやろう。でおうなるやろうか。
木曜日の引け後には、理由は異なるが物議を醸す 2 銘柄、Apple と Amazonの決算が控えとるんや。両社の現在の状態はこれ以上ないほど対照的や。かつては王冠の宝石だった Amazon のクラウド、Amazon Web Servicesは、いまや会社の首にかかった重しと見なされとる。わいはその見方は誤りだと思うが、株式市場はそう言うとる。Magnificent Seven の中で最もパフォーマンスが弱いこの株が上がるには、Amazon Web Services の成長率が「10%台後半」から「20%台前半」へと加速する必要があるで。そうでなければラリーは起きないやろう。
一方Apple はどうか。10日ほど前は、わいは Apple を心配していなかったんや。動いていなかったからな。でも今は心配しとる。株価がトレンドライン上を跳ねるように上昇してしまったんや。できればこの上昇は決算まで待ってほしかったところや。期待値が、巨大になってしまったんや。とはいえ、Apple には複数年にわたる良いストーリーがあるはずやし、わいは自分のモットーに従うで。すなわち、Own it, don't trade itや。最後に金曜日やが、見てのとおり、Chevron と Exxonの決算があるで。原油価格に連動する遅行株の 2 社や。つまり上昇の弾みを得るのが非常に難しいのがこの2銘柄なんや。
結論やが、今日は特に量子コンピューティング銘柄とかがけん引したラリーがあって、そういうことを除けばわいは来週をそれほど心配していないで。でも一部のセクターの抑えの利かない上げ方を見ると、今日の“トリート”には何か“トリック”がついてくる気がしてならないんや。ハロウィンのようにトリートにはいたずらがついてこないといいんやけどな。そうでなければ、来週はハロウィンを廃止して“早すぎるクリスマス”と呼んでもいいくらいになるかもしれん。
好調な週が続きますように。
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