アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

アメリカ発ーマカベェの米株取引

【ジム・クレイマー】とにかく株式市場の未来は、これらに懸かっている!決めつけと複雑さが交錯!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/27のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

時価総額がいくつかの国のGDPよりも大きいような株を持っているとき、それを無視することは決してできないんや。そういう超巨大企業は特に綿密に検討するに値するし、ポジションを持っていたり買いを考えているならなおさらや。今日はダウは+0.71%、SP500は+1.23%、そしてナスダックは+1.86%と上昇した素晴らしい日になったんやが、やっぱり今週の注目点と言えば、Magnificent 7 銘柄のうち5銘柄の決算が発表されることだよな。水曜にAlphabet、Microsoft、Meta、木曜にAmazonとAppleという、数兆ドル規模の企業の決算が市場に与える潜在的影響について話しておこうやないか。

 

ちなみに今言った銘柄に加えてNvidiaを足すと、S&P 500の約35%をも占めるんやで。なんと重要なことやろうか。それぞれが他の何十社分にも匹敵し、その幅広い製品群ゆえに、彼らはこの国、そして世界でわいらが持つ最良のものを体現しとる。彼らはその地位に値するんや。わいは、これほど特別な株達においては、そのすべてにおいて保有する理由を示すことができるで。もっとも、分散されたポートフォリオをつくるためには、同時に全部を持つことはできないやろう。このグループは「Murderers’ Row」、1927年のYankeesの株版のようなものや。あの時は途方もない打線やったが、あの株バージョンや。

 

今後数か月の市場の方向性は、下手したら今週得られる彼らの決算結果で決まるという側面があるんや。これらの企業が崩れたら、持続的な上昇は築けないからな。彼らがダメだったら、それを埋め合わせるものは何もないんや。そう、Mag7はそれほどでかいんや。では、その前提を踏まえて、メガキャップに何を期待しているか、言っていこうやないか。Alphabet、Microsoft、Meta はすべて水曜の引け後に決算発表があるんや。まずはじめに言っておきたいのは、これらの決算において、もし見出しだけでトレードをしようとあなたがするなら、あなたは超一流の間抜けで、わいはあなたの批判的思考を疑うということや。

 

こういう巨大会社の決算で大事なのは、最低でも、カンファレンスコールを聞くまで何もしないことや。これらは全て複雑な巨大会社なんや。単純に数字だけ見て動いたら、いろいろ見誤るで。Alphabet、Microsoft、Metaは本質的にはテック企業やが、すでに複数の領域、複数の分野、複数の垂直市場に進出しとる。例えばまずはAlphabetに言及したいが、この会社について考えるとき、わいは今だったらまずYouTubeを思い浮かべるで。そこには広告で莫大なお金を稼ぎながらも、その広告がどういうわけかユーザー体験を壊さないという驚くべきビジネスモデルがあるからや。NFLとかの広告枠拡大とかが見たいで。

 

Google検索は、GeminiのAIプラットフォームに食われるはずと言われとったが、なんのそのや。結果的には「最高の二つの味が一緒になってさらに美味しくなる」関係になったんや。わいは驚いたで。わいの新刊本でも、はじめにわいがこのことをどう見誤ったかを書いとる。わいは検索とAIがこれほどうまくまざるとは思っていなかったんやが、実際それほど強いんや。わいの本でも語っとることやが、結局人間は間違うんや。だから少し謙虚さを持つのは良いことやで。Googleの広告基盤は圧倒的や。本当に素晴らしいんや。

 

でも最重要なのは、信じがたいかもしれんが、少なくともウォール街の観点からすると、広告ではないんや。最重要はGoogle Cloudや。ここ最近、猛烈に伸びとる。Googleは今日、NextEra Energyと、アイオワ州で、停止中の原子力発電所を再稼働させる契約を発表したで。というのも、彼らのデータセンターは電力を渇望しているからや。もちろん、廃止された原発を再稼働させることは、すぐに問題を解決するわけではないんや。稼働は2029年まで準備が整わないんや。いったん廃止されたプラントは、再稼働を想定してないからな。いわば解体済みなんやから。

 

でもGoogleには、手に負えないほどのビジネスがあるんや。やるしかない、待ったなしの状態だからこういうニュースが出てくる。わいはこれを「質の高い問題(ハイ・クオリティ・プロブレム)」と呼ぶで。あと、もし彼らが量子コンピューティング事業について話すなら、それも多くの人々の注目を引き付けるやろう。次はMeta Platformsや。ここでは「Family Daily Active People(DAP)」や「Family Average Revenue per Person(ARPP)」のような各種指標を聞く必要があるで。ばかげて聞こえるかもしれんが、前四半期のDAPは34.8億だったんや。わいは、Metaが「80億人」という上限にぶつかりつつあると思うで。

 

だって、この地球上にいる人はそれだけなんや。Zuckerbergでさえ、人を“創造”しない限り、それを超えることはできん。わいらが見ているのは、1人当たり平均収益で14ドルという数字や。とにかくDAPが大事。そしてわいが他に見たいのは何か?AIと電力における競争優位について語る、前向きで毅然としたZuckerbergや。中小企業が、彼の会社以外のあらゆる広告手段を捨てた、と語ってくれたら素晴らしいで。さらに、Armのチップを搭載しているスマートグラスが、AIを伝える素晴らしい手段であり、今や単なる物珍しさではなく実際にこの世界を動かす存在になっていると語ってくれたら最高や。

 

さて、Microsoftは苦しい立場にあるで。基本的にエンタープライズの独占企業になってしまったんや。ビジネス寄りの今のホワイトハウスであっても、独占についていきすぎるのは良くないんや。わいは何を注視するかというと、そうや、Azureや。Microsoft版のクラウドサービスで、少なくとも恒常為替ベースで前年同期比37.5%成長が必要や。もしAzureがここまで好調で40%成長なら、この531ドル台の株価は過去最高の555ドルを抜いてくるやろう。どうなるやろうか。素晴らしいCFOのAmy Hoodの言葉に期待したいで。

 

Amazonは驚くべき会社や。小売は絶好調、Primeは素晴らしい、Alexaも手直し中、動画も大好きや。でも、この会社においても、すべてを左右するのは Amazon Web Services の成長率や。前四半期は成長はAzure よりはずっと鈍かった。AWS の方が規模ははるかに大きいから、成長率で負けるのはしょうがない部分もあるが、今回は成長率の数字が再加速するのではないかと人々はざわついとる。少なくとも20%の成長が必要で、そして会社から真にポジティブなガイダンスが必要や。もう逡巡はなしや。思索めいた話もなしで、ただ前向きにそれらがあれば、直近でMagnificent Sevenの中でも最弱だったこの銘柄が上放れするかもしれん。

 

さらに、Amazonでは社内で大規模なレイオフの話も出始めとる。これはこの会社の利益には良いことやが、やっぱり注目の中心は常にAWSや。わいのウィッシュリストとしては、Amazon が Nvidia と協業して、新しいチップを開発し、これまでなら他所へ行っていたはずの多数の新規企業を Amazon Web Services に引き寄せられるようにする、みたいな話が聞きたいで。あとは、この前のAWSの大規模障害が彼らにダメージを与えなかった、ということも聞きたいんや。本当にそうなら嬉しいで。

 

最後は Appleやが、わいが気にするのは iPhone 17 の受け止められ方や。主要各国で「絶好調だ」と言ってくれればホームランや。中国とアメリカで加速が見られるとなったら、株価は高値をはるかに上回るやろう。サービス収益の加速について語られれば、さらに株は上がるやろう。はっきり言うと、今日は高値で引けて、268ドル、269ドルに行ったわけやが、もし今言ったことを彼らが言うなら、この株は280ドルに行くやろう。もし世界中で成長加速を語るなら、300ドルに行くやろう。

 

さて、実はわいが本当に聞きたいのは、多くのハイパースケーラーが Apple に対し、自社のAI システムをiPhoneのデフォルトにしてほしいとお金を支払いたがっている、という話や。Apple が Google と結んでいる、Google が優先検索システムの地位のために200億ドル超を支払っている取引のAI版の話が聞きたいで。今回は、契約を勝ち取った勝者が200億ドルよりはるかに多く支払うことをわいは期待しとる。デフォルトの AI プロバイダーになるための入札がある、そんな話を聞けたら驚異的なことや。Apple は一銭も払う必要がなく、すべてを得るんや。粗利益率はとてつもないものになるやろう。

 

結論やが、ここまで語って来たこれら5つの企業は巨大で、部門も多く、才気あふれる人々で満ちとる。わいは彼らが大好きや。でもウォール街の人間は、生来気まぐれで度量の小さいところがあって、気まぐれにばかげた指標を選んでは、これら数兆ドル企業の進む方向を決めようとするんや。彼らは、AWSが加速しなければならないと決めつけるばっかりで、AI でコストを節約する優れた会社である Amazon かどうかは二の次や。彼らは、Meta には低い電力コストが必要だと決めつけ、Apple には 17 Pro が予想以上に好調だと示すべきだと決めつけ、Microsoft では CFO が強気な姿勢を見せるべきだと決めつけるんや。わいにはそういうことは全くもって不快やが、人々が聞きたがっているのはそういうことや。そして今週はそれがすべてや。ばかげている?という問いには、もちろん、と答えるで。でも、わいがルールを作るわけではないんや。わいはそのルールに従っているだけなんや。

 

 

どうなるか楽しみです。

 

応援よろしくお願いします。


にほんブログ村

米国株ランキング

  • B!