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【ジム・クレイマー】実体経済×データセンター!勝者は誰なのか!?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/29のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日は「実体経済」がちょっと助けを得たよな。必要としていたのは、Fedによる0.25ポイントの利下げや。これは、長期金利ではなく実際の債券市場で決まるため必ずしも長期ローンには波及せんのやが、各種の短期ローンの借入コスト低下には直ちにつながるはずや。とはいえ、消費者が大型の買い物、休暇、さらにはステーキディナーまでもためらっているこのタイミングでは、得られる助けは何でも歓迎や。職を失うかもしれないという不安と、インフレでコストが大幅に上がっているからや。思慮深いFed議長のパウエルは、来月は追加利下げをしない「かもしれない」と明確に述べたんや。

 

わいは、その突然の慎重姿勢が平均株価を叩いたんや思うで。今日はダウは-0.16%、SP500は-0.00%、そしてナスダックは+0.55%だったんや。失業率がこれだけ低く、大統領が移民を取り締まっている状況で、人々が仕事を心配するのはおかしいと思うかもしれん。でも今や一種の総決算が進行していて、誰もが自分の仕事を心配とるんや。そうAIのせいで。懸念の震源地、あらゆる不安が回転する太陽のような存在は、時価総額5兆ドルのNvidiaや。ああ、わいのお気に入りの銘柄2つのうちの1つよな。もう1つはApple、決算は明日発表や。

 

わいの見るところ、この不安は短期的で回避可能やで。ただし、あなたの会社のトップが、Nvidiaは知的なエンジンであり、生産性を高め、思考を研ぎ澄まし、AI革命以前よりもさらに低コストで新しいものを創造できるようにしてくれると理解している場合に限るんや。Palantirはどうや?の Alex Karpは、昨日の番組で、AIによって取り残される人が出る可能性を認めたんや。しかし、雷鳴を聞き取り、方向転換できるなら、取り残されるべきではない、とも言うたんや。

 

いま多くの経営者は、AIというフォワードパスが自分たちの“武器庫”に加わったのに、あたかもランプレー(走るだけの戦術)しかないかのように考えとる。使い方がわからないんや。今夜決算を発表した3つの巨人、Alphabet、Meta、Microsoftを見てほしいで。彼らはAIに総力を挙げて取り組んどる。数年前、これら3社は時代遅れに向かっているように見えたこともあったんやが、結局それぞれそうなることを拒んだんや。Googleの親会社であるAlphabetは、検索を支配して満足していたわけではないんや。代わりに、Generative AIプラットフォームのGeminiを統合したんや。

 

最初は少し笑い話やバグもあったが、いやはや、今は実に好調や。きょうの数字を見ると、まるでThe Carpentersの“Only Just Begun”のように、まだ始まったばかりだと感じるで。そしてMeta、かつては単なる広告の巨大サイトにすぎないと言たよな。ところがこの会社は他の誰にも増してAIを受け入れ、巨額の投資を行ったんや。彼らは相変わらず、あらゆる領域で支配を目指しとる。では、これらの株に対する「通信簿」はどうだったのか。ここが面白いんや。なかなか一筋縄ではいかないからな。

 

たとえば Microsoft には決算説明会の「お約束の丁寧さ」なんてのはないんや。あそこのカンファレンスコールは遅くて、ほぼ番組をやっている最中に始まるんや。だから先に“開票速報”を少し伝えようやないか。Alphabet は素晴らしかったで。売上高の成長率は3四半期連続で加速し、16%や。予想をはるかに上回り、1株当たり利益は2.87ドルで、ウォール街の予想は2.27ドルだっただったから、予想を上回って、株が時間外で急騰しとるんや。内訳を掘り下げても、Alphabet は依然として全方位で好調や。中核の検索事業は15%増。そこに Gemini(Generative AIプラットフォーム)による共食いは起きていないんや。

 

生成AIが非常にうまくいっとるんや。同時に、Google Cloud の売上は予想を5億ドル超上回り、34%増だったんや。素晴らしいで。欧州の35億ドルの一時的な制裁金を除けば、マージンも予想より良かったんや。さらに資本的支出も想定の範囲内や’。実に良かったよで、正直に言って。彼らは今夜の主役やろうし、同業他社を測るベンチマークとして皆が考える存在になるはずや。多額の支出をしていても何も腰折れしていないんや。燃えに燃えている、本当に燃えとるんや。

 

一番ややこしいのは Meta や。売上は予想を大きく上回ったのに、1株当たり利益は一時的に大きな打撃を受けたんや。大統領の “one big, beautiful bill” の成立が巨大な一時費用につながり、決算は大幅ミスになったんや。でも Meta によれば、これは一度きりの話で、この一時的な打撃がなければ税額はずっと低かったやろう、ということなんや。同時にこの会社の売上見通しは引き上げんやが、通期の資本的支出見通しはそれ以上に引き上げたんや。

 

そういうところが、Google ほど良くない理由や。Metaは Google よりも多く使っていて、投資家はそこを気にしとる。さらに言えば、決算発表前に株価が四半期入りで28%も上がっていたことを加味すれば、時間外で叩き売られた理由は理解できるで。上がり過ぎとったんや。わいはこれは過剰反応ではないと思うで。Microsoft はというと、実に強い決算やったと思うで。売上も利益も予想を上回ったうえに、なにより重要なクラウド基盤事業 Azure の成長率が40%へと加速したんや。

 

ただし、時間外で株価は売られたで。ここまで熱すぎたからやと思う。思い出してほしいで、今週のはじめに Microsoft の株は、OpenAI との取引で営利部門に27%の持分を得たというニュースのあと火がついたんや。もしその前に走っていなければ、ウォール街の受け止めは穏当で、正直言って少し退屈なくらいだったかもしれん。最後に、今日は Caterpillar が決算を発表して、株価は11%超も跳ね上がったんや。なぜか?理由はわかるよな。前CEOが、この会社を「常に景気循環に翻弄される、極端なブーム&バスト」から、タービンと電力機器によって「構造的成長ストーリー」に変えようと決断したからや。

 

そして主役の部門は何だったか?タービンと電力機器や。つまり、電力を供給する部門が株価を押し上げたんや。これたわいらが来ると見ていたものやで。それはビジョナリー(先見性)を意味するんや。でも、次に Generac を見てみようやないか。彼らはバックアップ発電機のメーカーで、データセンターへのエクスポージャーも多少はあるんやが、とはいえ明らかに十分ではないんや。というのも、今四半期がいまひとつだったことへの反応で、きょう株価が叩き売られたからや。

 

彼らは予想も下方修正したで。結局のところ、Generac の中核事業は自然災害時に使える発電機の製造であり、ここ最近は十分な自然災害が起きていないんや。Generac はデータセンターに対して十分大胆な「賭け」をしなかったんや。賢明ではなかったんや。アメリカの企業で「Cat のように」できたところは少数派で、ほとんどは Generac のようやった。もし戦略を誤っている、あるいはより良い戦略への乗り換えが遅れているのなら、0.25ポイントの利下げでは十分な違いは生まないんや。

 

結論やが、わいが繰り返し言ってきた「不調に沈む」いわゆる実体経済にとって、今回の利下げは朗報や。でも、Caterpillar に見られるように、実体経済で最も好調な会社というのは、データセンター経済へのエクスポージャーも多分に持っている企業なんや。そして今夜の“スーパー株”の行進について言えば、勝者は Alphabetや。Microsoft は2位を狙っていて、でも油断を刷れが一見トップでゴールしたように見えるものの、フィニッシュラインでは最後に沈みだ、みたいになってしまうんや。

 

 

トランプ時代がなつかしいですね。

 

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