アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

アメリカ発ーマカベェの米株取引

【ジム・クレイマー】戦慄の決算から歓喜へ!テックは主役の座をそう簡単には譲らない!?【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/30のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

わいはここのところずっと、いわゆる実体経済に属する銘柄、すなわちAIデータセンター関連銘柄とか投機的な株以外に、多くの人々の目を向けさせるには何が必要なのか、考えてきたんや。そして今日、その答えがわかったで。巨大テック企業のやらかしが必要やったんや。そしてその後に徹底的に株価が叩きのめされるのを見ることが必要だったんや。まるで、ひき肉機に突っ込まれるみたいにな。そうや、わいが言っているのはMeta のことや。今日はMetaが大きく下落して、こうなると、人々は再び実体経済を構成する何百もの銘柄に関心を持ち始めるで。

 

今日はダウは-0.23%、SP500は-0.99%、そしてナスダックは-1.57%と下落の日になったんやが、Metaの話をすると、昨夜、Meta Platforms はわいの目にはあらゆる面で美しい、素晴らしい決算の数字を発表したんや。ユーザーの伸びは良好、収益性は驚異的、マージンも良好。ここまでは完璧や。ところがこの会社は大きな費用計上をせざるを得なかったんや。誰も予想していなかったものや。約159億ドルの非現金税金費用や。ノンキャッシュやしわいは心配していないんやが、ただし見栄えは最悪だったんや。

 

そしてさらに重要なのは、経営陣が誰も予期していなかった水準の設備投資にコミットしたことや。率直に言えば、多くのビッグ・ヘッジファンドのマネージャーには、軽率、いや無謀にさえ見えたやろう。彼らがあなたの保有株の株価を左右する存在なんやが、結果として、Meta の株価は本当に「はらわたをえぐられる」ように売られて、11%超下落したんや。これが、S&P とナスダックがダウよりもはるかに強く打撃を受けた理由や。ダウはテック比率がずっと低いからな。多くの大物テック投資家たちにとって、Mark Zuckerberg は正気を失った、少なくとも「効率の年」で見事に示した規律をすべて失ったように見えるんや。彼らの目には、今は「危険な年」に入った、と映っとるんや。

 

循環論法のように聞こえるかもしれんが、S&P、そして特にダウがナスダックよりもしっかりしていたのには、もう一つ理由があるで。投資家がテックから逃げ始めるとき、まあそれはめったに起きないわけやが、彼らは工業株や金融株、あるいは決算が悪かったヘルスケア株にすら乗り換えるんや。そうした銘柄は今日は意外にもしっかりしていたで。これらの動きの一部は、昨日の0.25ポイントのFedの利下げが、低迷している広範な実体経済に何らかの好影響を与えるんやないかという期待と関係しとる。住宅関連も含めてな。だから Home Depot は上昇できたわけや。ちなみに、HD株はわいのイチ押し銘柄やで。

 

わいはいつも、自分の市場観が正しいか確認するために、数銘柄を非常に注意深くフォローするのが好きなんやが、この日は製薬企業で素晴らしい動きがあったで。Eli Lilly は今朝、GLP-1受容体作動薬関連で、ウォール街の予想を10億ドル上回る結果を発表したんや。わいのファンドはこの銘柄を保有しとって、わいは信じとるんやが、でもここ最近は、自分たちが間抜けみたいに感じとったんや。でもCEO の Dave Ricks が “Squawk on the Street” に出るとわかっていたから、「もしかしたら何かいいことが起きるかも」と思っとったんや。

 

まあでも、わいがひねくれ過ぎなのかもしれんが、製薬セクターって、どうせ今は誰も気にしないと決めつけとったんや。今の環境では誰も欲しがっていないセクターやからな。でもどうやらわいが間違っていたで。そうや、Eli Lilly の株は今日はほぼ4%上昇したんや。でもその上昇は Meta の弱さのおかげという側面もあったやろう。Mark Zuckerberg に感謝しろって? それはそのとおりや。とにかくウォール街は、データセンター向けハードウェアへの、彼らの見方では信じられないほど過剰な支出を見て、戦慄したんや。そのショックで、少なくとも24時間は、そのセクター全体に嫌気がさしたわけや。

 

ちなみに、Meta がそんなにお金を使うとき、その多くが Nvidia に流れるのは間違いないことや。連座とでも言おうか、 Meta の株が Nvidia への支出で罰せられるなら、多くの資金運用者は 時価総額5兆ドルの怪物のNvidiaですら売ると判断するやろう。わいはそうは思わんけどな。それに、アメリカ大統領が 中国と Nvidia に対して何をするのか心配かって? もちろん心配や。あなたが Nvidia 中毒者なら、まあわいもそうなんやが、当然不安や。でも、Meta への反応と、それが波及して起きた “pin action” のほうが、はるかに不安を誘うんや。

 

こうなってきたら「テックをあきらめる時なのか?」と、あなたは問うかもしれん。でも、それは全く違うで。そういう仕組みにはなってないんや。資金は簡単にまた流入するようになるんや。しかも、今日引け後に起きた驚くべき出来事のせいで、実際に明日そうなる可能性が高いとわいは思っとるで。そう、今夜は「奇跡」を手にしたんや。ひとつではなく、ふたつや。将来見通しと当四半期の両方で巨大な上振れサプライズがあったんや。そうや、Amazon と Apple のことや。

 

Amazonの決算は売上・利益ともに強くて、予想を打ち砕いたんや。さらに重要なのは、現在もっとも重要な部門であり同時にアキレス腱とも見なされている Amazon Web Servicesで、売上成長が加速したことや。17.5% から 20.2% へと加速して、マージンも予想以上だったんや。思い出してほしいんやが、ウォール街は AWSの成長率にレーザーのように焦点を当てているとわいは言ってきたやろ。わいはそれはやや近視眼的、もっとはっきり言えば愚かやと思うんやが、でも株主層が気にしているのはそこや。そして Amazon はすべての予想を吹き飛ばしたんや。

 

CEOのAndy Jassyの言葉を引用しようやないか。「AWS は 2022 年以来見たことのないペースで成長しています。成長率は 20.2% に再加速しました。AI とコア・インフラへの強い需要が続いており、過去12か月で 3.8 ギガワット超のキャパシティ増強に注力してきました。」なんという順調さやろうか。さらに、経営陣は力強いガイダンスも示したんや。たしかに Meta は酔っ払った船乗りみたいに散財しているのかもしれんが、Amazon は全然大丈夫で、その過程でものすごく効率良く素晴らしい数字を出しとるんや。ときには慎重であることは素晴らしいんや。今期は本当に見事やった。

 

さて、Apple はどうだったやろうか。わいは、売上が過去最高という、かなり良い決算を出したと思うで。前年比で8%増、予想をわずかに上回ったんや。1株利益は1.77ドルで8セント上振れや。Apple はサービス収益でも好調で、前年比15%増の記録を更新したんや。でも、結局誰もそんなこと気にしないんや。ほら、それって仕組みがそうじゃないからや。つまり、それは「過去」ってやつなんや。過去を見ると、「株価はもうだいぶ上がってるじゃないか」と多くの人が言うんや。だから株は下がり始めたで。まさに一歩一歩、じわじわと。株価がゆっくり落ちていくのが見て取れたんや。

 

でもそしてどうなったか? ガイダンスが出たんや。で、そのガイダンスは、決算発表時点では 中国の売上が弱く、iPhone も物足りなかったんや。でも、わいがいつもあなたに言っているのは「Apple は“保有”するもの。トレードするな」ということよな。Own it, don't trade itや。少なくともカンファレンスコールを聞くまではトレードするな、と。そして、いやはや、CEO の Tim Cook がほとんど全製品とサービスで強さを指摘して、今期の非常に強いガイダンスを示して見事な話をしてくれたんや。つまり「本格的な増勢」に入るという話や。

 

カンファレンスコールで明らかになったのは、iPhone 17が大成功しているということや。今夜の発表前、ウォール街は Apple の今期全体成長を6%程度、iPhone もおおむね6%成長と見込んどった。ところが今夜の説明では、売上成長は10~12%になり、iPhone も同時に二桁増になると言ったんや。さらに Cook は、今期に中国が成長に戻ると語ったんや。これはApple 贔屓のわいでも驚いたで。突然、最大の痛点だった2つが「痛みの館」から「歓喜の館」になったんや。決算がそれだけ良く、ガイダンスはさらに良かったんや。だから結局、Apple の株は時間外でしっかり上がったわけや。わいはさらに上を見とるで。

 

ついでに言わせてほしいんやが、今週、わいが Amazon に対してちょうどいいトーンで怒りを見せ、そして「Apple は保有、トレードするな」という昔ながらの戒めを唱えたことは、またしても功を奏したと思うんや。そしてあなたにとって本当に重要なのは、みんなが Apple の株は割高に見えると思う時に、未来が見えた瞬間、「あれ? 実はそんなに割高じゃなかったのかも」と気づくということや。結論やが、今日は人々の関心が実体経済に向かったんや。Meta の株が粉砕されたからな。でも、Apple の良い決算と素晴らしいガイダンス、そして Amazon の素晴らしい決算と素晴らしいガイダンスの後では、資金がテックにすぐ戻ってきてもおかしくないで。そうやな、明日はテックが再び主役に返り咲くやろう。でも、実体経済が活躍した一日って、やっぱり良かったな。

 

 

いろいろな決算がありますね。

 

応援よろしくお願いします。


にほんブログ村

米国株ランキング

  • B!