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【ジム・クレイマー】時価総額の過度の集中でもう株式市場はもたない!?投資はOOが全てだ!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの11/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

市場の時価総額が、ごく一握りの企業に極端に集中しているといった記事を読むと、ふつうはそうした銘柄を避けたくなるものや。いわゆる Magnificent Seven のような株をわざわざ持たなくても、もうさんざん上がってしまったんやから、もっと割安な銘柄が他にあるはずだ、と考えたくなるよな。ところが最近も、これまでもそうだったように、この7銘柄、Alphabet、Amazon、Apple、Meta、Microsoft、Nvidia、そして Teslaから外れたポジションを取ると、自分が本当にバカみたいに感じてしまう感じになったよな。

年末に向かうなかで、今日はダウは-0.48%、SP500は+0.17%、そしてナスダックは+0.46%だったんやが、たぶん、今から2026年にかけて、この状況は何も変わらないんやと受け入れざるを得ないのかもしれん。ここまでの勝ち組銘柄というのは、年末の残り2か月でも勝ち続ける傾向があるで。なぜなら、ファンドマネージャーたちは、こうした「賢い銘柄」をきちんと保有しているところを投資家に見せたいからや。1月になれば彼らがそれらを売ることはあっても、その前に手放すことはないかもしれん。そうしないと、自分たちが間抜けに見えてしまうし、投資家に顔向けできなくなるからな。

だから、これらの銘柄が下がってくると、相場平均に劣後している機関投資家たちがこぞって買いに入るわけや。ということでMag7が、今後2か月で押し目があったときに仕掛けるうえで、最良の投資先であり、最良の戦い方にやっぱりなってしまうんや。では、Amazon のケースを考えてみようやないか。1週間前、わいはかなりの嘲笑を浴びながらも、この番組で Amazon を保有することを薦めたで。Magnificent Seven の残り6銘柄に比べて出遅れていた株や。

今回の決算に至るまでは、AWSは、売上の伸び率が約17.5%にとどまっていて、Microsoft のクラウド事業、Azure がほぼ40%成長しているのと比べて、シェアを失いつつあると広く見なされとったんや。その成長減速の一因は、Amazon が AWSに十分な投資をしていないからだ、とも言われとった。ところがここで、歴史に残るような「ワン・ツー・パンチ」が飛び出したで。まず1つ目に、Amazonの今回の決算 が驚異的だったということや。AWSの伸びが大きく加速して、Microsoft よりもはるかに大きな売上規模でありながら、その成長率が17.5%から20%超へと跳ね上がったんや。

そして2発目として、もし「AmazonはAWSに十分投資していないのでは」と心配していたなら、今日それがまったくの杞憂だったと分かったということや。Amazon Web Services は OpenAI と複数年にわたる戦略的パートナーシップ契約を結んだんや。そう、あの Microsoft がこれまでビジネスをしてきた OpenAI や。その OpenAI の高度なAIワークロード向けにインフラを提供するための提携や。この380億ドル規模の契約のもとで、OpenAI は「最先端の Nvidia GPU を何十万基も備えた AWS のコンピューティングリソース」にアクセスすることになる。

決算とその後のこのニュースで、時価総額2.7兆ドルのこの巨大企業の株価は、ほんの数日のうちに222ドルから254ドルへと急騰し、年初来では「横ばい」だった状態から一気にほぼ16%高へと転じたんや。負け組なんてとんでもない。これは勝ち組や。本当にとてつもない出来事や。それだけではないで。ここ数日足踏みしていた Nvidia も4ドル超上昇して、時価総額5兆ドル台のゾーンへさらに深く踏み込んでいったんや。この驚くべき Amazon の値上がりについて取り上げているのは、あちこちにいる弱気派から絶え間ない冷やかしや批判を受けながらも、わいが自分のファンドでこの株を保有し続けていることを自慢したいからではないで。

もちろん「ほら、言ったとおりやろ」とドヤ顔するのは大好きやけど、でもそうじゃなくて、時価総額の集中の危険性についての懸念、「これこそが市場全体を下落させ、真っ先にこうした銘柄を傷つける原因になるのだ」といった話を否定するために、この例を持ち出しているんや。こうした議論はどれもよくあるお決まりの主張でやが、もうそろそろこういう懸念は変であることを認めてもいいんやないやろうか。Mag7銘柄は「一心同体」というわけではないんやで。確かに一括りにはされているが、その結びつきは別にデータセンターとかAIによるものではないで。

Mag7を結びつけているのは「成長」なんや。あれほど巨大な企業でありながら、市場でも屈指の高い成長率を叩き出しているんや。成長。株式投資家にとって本当に重要なのは、この「成長」なんや。データセンターでも、アクセラレーテッド・コンピューティングでも、さらにはAIですらなく、肝心なのは成長や。Magnificent Seven に共通しているのは成長で、市場がいつの時代も愛してやまないのも成長なんや。ただ、その事実について十分に語られていないだけなんや。

わいの新しい本『How to Make Money in Any Market』の中で、「どんな環境であっても、グロース株に投資している必要がある」と書いたんや。実体経済がどうなろうとも、最終的に期待に応えてくれるのはグロース株だけだ、と。こうした企業は、Fedの利下げをめぐるドタバタや駆け引きとは、そもそも別次元にいる存在なんや。今の時代における「唯一の安全株」は、実はグロース株なんや。2023年の「ミニ銀行危機」で市場全体が叩き売られたときにも、大きく飛躍したのはまさにこうしたグロース株やった。新型コロナ後に真っ先に回復したのも、やはりこれらの株やった。株式市場において、成長こそが「究極の防御」だからや。

この7社が「どんなビジネスをしているか」ではなく、「相対的に高い成長率」という点で結びついているのだと理解すれば、利益の集中について本気で心配する必要がないことが見えてくるんや。投資家は、その成長力と巨大な規模の両方の恩恵を受けられるんや。先週、市場の資金が Amazon に一斉に向かった理由は、この会社で最も価値の高い部門である Amazon Web Services の成長が加速したからや。成長率は、十分立派と言える17.5%から20%超へと伸びたんや。規模の経済則を考えれば、これは驚異的や。売上高1320億ドルのランレートで20%成長して、しかも粗利益率が34%もあるんやから。本当にとんでもない話や。これは、世界でも類を見ないほど収益性の高い成長だと言っていいやろう。

ここで、これと、ニュースがあった Kimberly Clark を比べてみてほしいで。この会社は素晴らしい企業ではあるが、Kenvue を買収すると発表したことで、今日は株が大きく売られたんや。Kenvue は Tylenol、Band-Aids、Neutrogena などのブランドを手がけるメーカーや。かつて Kimberly Clark は、ほかの多くの日用品ブランド企業と同じように、主に国内企業だったところから、まずヨーロッパ、そして 南アメリカ、さらに アジア、とりわけ中国 へと事業を広げ、世界的な巨大企業へと成長していったんや。Kimberly Clark の成長率はどんどん良くなり続け、この株はまさに止めようのないジャガーノート(怪物銘柄)のような存在になっとったんや。

でも Kimberly Clark が世界中に展開し、Procter & Gamble や Unilever といったグローバル企業に加え、その成功パターンに追いついてきた各国のローカルブランドとの競争にもさらされるようになると、成長率は一気に落ち込んでしまったんや。先週発表された時点で、Kimberly Clark のオーガニック成長率は 2.5% にまで低下しとったが、信じられないかもしれんが、それでも実は「悪くない数字」だったんや。とはいえ、Magnificent Seven に関心を寄せるような新規の投資家を引きつけるには、その程度の成長ではまったく不十分や。

だから、さまざまな問題を抱えた非常に物議を醸す Tylenol を擁しているにもかかわらず、この会社が Kenvue を買収せざるを得ないと感じたのも不思議ではないで。保健福祉長官 RFK Junior によってやり玉に挙げられてきたとはいえ、Kenvueは 4.9% という悪くない配当利回りを持ち、Kimberly Clark と同様、扱っているのは生活必需品そのものや。かつては、そうした銘柄こそが「究極の安全株」だったはずよな。でも新刊本でわいが説明したように、その時代はもう終わったんや。「安全株」が 1 年で 22% も下落するはずがないやろ。

もちろん、すべてのグロース株が同じように優れているわけではないで。最近話題になっとるのは、データストレージ事業の銘柄です。たとえば Seagate や Western Digital のような企業や。これらはいま「供給不足銘柄」になっとって、データストレージ需要の膨張を事前に読んでいた人がほとんどいなかった、ということになっとる。そのため、ストレージ装置を押さえている彼らは超高成長を遂げ、株価も猛烈な勢いで上昇しとるんや。わいはこうした銘柄も嫌いではないが、でもこういう銘柄はどこかの時点では売らなければならないことも分かっとるで。いずれ彼らは新たな供給を十分に市場に出して、需要をほぼ満たしてしまうからや。

わいが探しているのは、「買って売って」とタイミングを計る必要がなく、ただ持ち続ければよい銘柄や。データセンターを建設する企業についても、多くの人日の評価が揺れとるわけやが、わいは彼らには、景気全体の良し悪しに左右されない「連続的な成長」があるのかもしれんと思っとるで。わいが求めているのは、まさにそうした種類の成長なんやが、ただ多くの会社で彼らにそれが十分備わっているのかどうかは確信が持てないでいるんや。

例えばNucorやが、データセンター向けの鋼材ビジネスは大きいものの、この会社の顧客は必死で低金利を求めとる。つまり Nucor の行方は、Fed が次にどう動くかの「人質」になってしまっているんや。そして次回のFOMCで利下げがあるのかどうか、わいらには分からんで。わいは何かの人質になっているような銘柄は持ちたくないんや。わいが求める成長は、あくまで「純粋に利益ベース」の成長や。結論やが、Magnificent Seven を見たとき、彼らに共通しているものは、AIでも、データセンターでも、アクセラレーテッド・コンピューティングでもないんや。

彼ら全社に共通しているのは、純粋に素晴らしい世界規模の成長なんや。だからこそ、プロのマネーマネジャーたちは、どうしてもこれらの株を手放すことができないんや。結局のところ、Magnificent Seven を率いる経営陣は、わいら投資家が何を求めているのかをよく理解していて、その期待に応え続けとる。これ以上いったい何を望めというんやろうか。

 

 

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