こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの11/18のMad Moneyはどうだったでしょうか。
「ディップ買い」は下落局面で買うことで、それと株価が下落しすぎてセールになっている株を買うのは厳密に言うと違うんやが、長期的には株式市場がしっかりリターンをもたらしてくれると信じているからやる行動や。前者のディップ買い、すなわち下落局面で買うことは常に批判されがちで、厳密さに欠けるダメなこととされとる。一方、後者、つまり安くなった優良銘柄を買うことは、慎重かつ賢明だと見なされとって、わいもその見方に賛成や。
今日は、ダウは-1.07%、SP500は-0.83%、そしてナスダックは-1.21%と下落の日になったわけやが、今日のような日に、この「ディップを買うこと」と「一時的な弱さを見せている優良株を買うこと」の違いについて取り上げたいと思うで。たとえ、買い始めたあとにさらに下がる可能性があったとしても、や。まず、わいが「ディップ買い」を考えるときに思い浮かべるのは、S&P500に機械的にお金を投じていく行為や。この業界の通説では、「個別株なんて持つべきではない」とされとる。
市場をそっくりトレースするインデックスファンドにとどまった方が良い、と言うわけや。たとえそのインデックスの中にも、他よりずっと優れた株がたくさん含まれているとしても、や。わいの本『How to Make Money in Any Market』で書いたように、「市場には勝てない」という考え方は、一見もっともらしく聞こえはするで。でも、今はまた昔とは状況は変わったんや。今では、皆さんの手元にはプロが持っている情報の多くが揃っとる。
わいはプロやから、皆さんが何を持っているか知っとる。好奇心の赴くままに調べてみて、例えば自分がAppleの製品をどれだけ気に入っているかを踏まえて、そのAppleの株が自分に合っているかどうかを学ぶことができるんや。あなたのお子さんたちは例えば、四六時中Instagramを使っとるやろ。あなたはYouTube TVのNFLパッケージが大好きかもしれん。Amazon Primeほどのサービスは他にないやろ。昔のように、誰も何の情報にもアクセスできなかった時代とは違うんや。自分たちが普段使っているサービスについて、例えば、MetaやAlphabetやAmazonについて、今では自分で簡単に調べて勉強することができるんや。
インデックスファンドが「正統派」として崇められていた時代、つまりドットコムバブル崩壊後に起きた状況から、世界は変わったんや。今のような「バーゲンセール」の相場は、わいの見方ではまだ完全には終わってないで。テクニカル的にそこまで売られ過ぎでもないんや。このような局面を利用して、データセンター関連の「爆心地」の外側にいる、高品質な企業の株を拾うことはできると思うんや。そしてこう言ってもええやろう。今夜、データセンター関連にもそっと足を踏み入れてみることだってできる、ということや。
わいはこれから徐々に、業績自体は全く問題ないのに株価だけが壊れてしまっているようなデータセンター関連企業を、じっくり取り上げていくつもりやで。ただし、買う時は一度に全部買わないこと。少しずつ買うこと。これが条件や。ちょうど、CNBC Investing Clubでわいが皆さんに「辛抱強く、一つの水準で一気に船を満杯にしない」やり方をお見せしているのと同じや。では、『How to Make Money in Any Market』で説明した手法を使いながら、ここでわいが言いたいことを整理していきたいで。最初は一番難しい銘柄から行こうやないか。それが、明日決算を出すNvidiaや。
正直に言えば、Nvidiaがどんな数字を出してくるのか、わいには全くわからん。本当に何もわからん。それでも、こうは言えるで。Nvidiaの株価は10月29日に212ドルやったが、今は181ドル台まで下がっている、とな。今買っても、少なくとも、高値掴みにはなっていないのは確かや。この株は今年の利益予想の約40倍弱で取引されとって、割高ではあるで。平均的な株と比べれば、かなり高い水準や。でもNvidiaには、アナリスト予想を叩き潰してきた歴史があって、振り返ってみると「思っていたよりずっと割安だった」と見えることが多いんや。
この会社はアクセラレーテッド・コンピューティングとAIの交差点に位置しとって、AIをもっと有用なものにし得る新しいチップを出そうとしとる。将来に向けた明確なロードマップがあって、Nvidiaのチップは高価ではあるものの、CEOのJensen Huangは一貫して「投資回収は早い」と主張しとる。周囲からは「そんなことはない」と言われ続けているにもかかわらず、や。では、これはわいら投資家にとって何を意味するんやろうか?Nvidiaはいまだにゴールドスタンダードや。新しい産業革命についていきたいなら、欠かせない存在や。だからといって「今すぐ買い」という意味ではないが、「非常に興味深い」ということは確かや。
もし決算発表で売り込まれるようなことがあれば、それは好機と思うか?例えば、今日のうちに少しだけ株を買っておいて、決算で市場に短期的に正当に評価されない四半期を出して株価がさらに下がったときに、追加で買える余地を十分残しておくとしよう。これは、考えなしのディップ買いなんやろうか? それとも、4週間前の株価水準と比べれば、賢明な購入と言えるんやろうか?わいがいつも言っているように、ゆっくり買って一度に全力でいかないのであれば、これは慎重で堅実なやり方だと考えられるんや。
あるいは、Amazonを買いたいとしようやないか。Amazonはデータセンター「爆心地」のど真ん中にいる企業で、最近実施された社債発行までは支出にかなり慎重やった。わいの見方では、Amazonは「必要だから」「需要があるから」こそお金を使う会社や。だからこの会社には自信があるし、経営陣も信頼しとる。Amazonは素晴らしい決算を出したんや。株価は月初には258ドルまで上がっていたが、今は大きく下がって222ドルや。ちなみに今日は10ドル安やった。
つまり、今あなたが買おうとしているのは、業績で期待を大きく上回った高品質な企業であり、必要な投資を行うために資金調達をしたがゆえに、高値より36ポイントも低い水準で放置されている株なんや。言い換えれば、これは賢い「弱気相場での買い(安値拾い)」やとわいは思うで。状況をきちんと見極めての「押し目買い」であって、考えなしのディップ買いではないんや。ただし、ここでも一度にすべて買ってはあかんで。最初は小さく買い、株価が下がる局面で少しずつ買い増していくんや。ちなみに、優良株というのは、下がっていく過程で本当に割安になっていくものなんや。
では、『How to Make Money in Any Market』の話を続けようやないか。これはとても重要や。わいが「どんな相場でもお金を増やす方法」と言うとき、それはまさに今のような相場のことを指しとるからな。ときには、企業が大きな変化を起こしたあと、その株が安く買えるチャンスが訪れるまでじっと待つ、というのが正解になることもあるで。市場が「セール」を始めるのを待つわけや。Krogerが展開する巨大な食品スーパーを例にとろうやないか。
この会社の株価は、かなり思い切った決断を発表したにもかかわらず、寄り付きはほぼ前日と変わらない水準やった。何をしたかというと、eコマースの配送事業の大部分をDoorDash、Instacart、Uberに事実上明け渡したんや。そして、これまでeコマース向けインフラに投じてきた資金を反映させるために、26億ドルの減損損失を計上したんや。この発表を受けて、株価はいったん売られ、人々はパニックになったんや。そのおかげで、投資家には「お買い得」の割引価格が一時的に提供されたんや。案の定その後株価は持ち直し、この日の取引をほぼ2%高で終えたで。市場参加者が「Krogerは賢いことをしている」と理解し始めたからや。わいは、この株は明日もさらに上がると見とるで。下がった所は素晴らしいチャンスやった。
では、Starbucksはどうやろうか?これは、わいのファンドで保有している銘柄や。わいらは、経営陣がビジネスについて一貫して正しいメッセージを出していることを踏まえ、魅力的な株価水準でStarbucksを狙ってきたんや。今日、株価は83.61ドルで寄り付き、一時は82.34ドルまで下がったんや。ここは悪くない「入り口」と言える水準やったが、その後株価は切り返し、最終的には83ドル台で引けたんや。
じゃあAlphabetはどうや?熱狂の渦中にある「Google Gemini」コンプレックスの親会社やが、過去最高値の293ドルまで買われたが、今日は一時278ドルまで下げて、その後284ドル台目前で取引を終えたんや。もしここで買うとしたら、あなたがここで買うのは、YouTubeというキャッシュマシンと成長するクラウド事業を抱え、ウォーレン・バフェットにも支持されている企業や。それを「割安」に買えるのは、需要に応えるためのデータセンター投資に対してウォール街が好感を示していないからにほかならないんや。今日の大きな下落は、あなたにとってこの銘柄を買い始める絶好の入り口を与えてくれたのかもしれん。
そして、もう一つ身近な超有名銘柄を挙げようやないか。Appleや。この株は、先月末に決算で市場予想を大きく上回ったあと、277ドルまで上昇したんやが、今日の急落のさなかには265ドルで取引されとった。わいは、これはポジションを持ち始めるには素晴らしい水準やと思うで。AppleのAIビジネスは本当に良いアイデアになりつつあるというサインが出始めていると、わいは考えとる。わいらがさまざまなAIのチャットボットでやっていることを提供する対価を、誰かがAppleに支払うようになると思うからや。
わいがここで、この「小さく買う」手法、つまり購入と購入のあいだに十分な余地を残しながら少しずつ買っていく方法を持ち出すのは、本の中でこう勧めているからや。すなわち、「高品質な企業の小さなポートフォリオ」として5銘柄を選び、そのうち1つは投機的なもの、残りはそうでないものにしなさい、と。そして、そのポートフォリオを始めるにあたっては、わいが勧める慎重な手法を用いるべきや、とわいは書いたで。ある程度の分散は狙うべきやが、絶対条件ではないんや。でも似たような銘柄が2つくらいあっても構わんが、それ以上はやめるべきや。
また、個別株ポートフォリオと並行して、インデックスファンドにも資金を入れておくべきや。インデックスファンドは「良い」ものや。ただし、万能でも究極の解でもないで。インデックスファンドは、個別株ポートフォリオと比べれば相対的に安全性を与えてくれるが、個別株ポートフォリオのほうが、はるかに大きな上昇余地をもたらしてくれる可能性があるんや。ただし、2倍レバレッジETFだとか、ゼロ日限月オプションのような領域、あるいは本来なら規制当局が承認すべきではなかったような「道化じみた」商品には足を踏み入れないでほしいで。そんなものにお金をいれるぐらいなら、DraftKingsが提供するスポーツベッティングでもやっていたほうが、まだリスクが低く、かつ儲かる可能性が高いくらいや。
株式市場にお金を入れたいのであれば、インデックスファンドを通じて投資することは「できる」し、「そうすべき」や。本来は毎月少しずつ積み立てる形で投資すべきやが、今回のような大きな下落が来たときには、将来分として予定していた積立資金の一部を前倒しして投入することについて、わいは「お墨付き」を与えるで。それこそ、早ければ明日にでも。結論やが、今のこのような相場環境でわいが一番好きな動きは、「少額で買い始める」ことや。人気を失い、高値から大きく下落している銘柄の中から選ぶんや。
理想的なのは、素晴らしい決算を発表したばかりなのに、市場からまったく評価されていないような銘柄や。そういうものこそ、「参加する価値のあるセール」であり、少しだけかじってポジションを作り始める価値があるんや。なぜなら、市場の下落がすでに終わっているかどうかは誰にも分からんし、もしさらに下がるようであれば、そのときにたっぷり買い増しできる余地を残しておく必要があるからや。これがわいのやり方で、わいが皆さんと共有したい方法なんや。
下落が早く止まりますように。
応援よろしくお願いします。