こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの12/12のMad Moneyはどうだったでしょうか。
AI関連の企業しか持っていないならひどい一日だったよな。でもそれ以外を持っているなら、まあ普通でまともな一日だった。わいに言わせれば、これまで脇に追いやられてきた、いわゆるごく普通の企業たちの“逆襲”の日やったで。AI株が、放物線的に成層圏まで駆け上がって急騰していく中でじっとしていた株達の逆襲や。まあでも全体は下落して、今日はダウは-0.51%、SP500は-1.07%、そしてナスダックは-1.69%と下落の日になったで。
わいは良い内容やと思ったが、市場の受け止めが悪かったBroadcomの決算のあとでBoradcom株が崩れ落ちたんやが、いまやAI関連株は本当の“総崩れ”になっとる。こういう、真っ赤に熱かったセクターから、食品や医薬品のような冷えたセクターへのローテーションが起きるのを見るときは、注意が必要やで。最悪の食品株でさえ、最高のAI銘柄を上回ってしまうようなときには特にそうや。こうした動きは、データセンターが何なのかすらよく分かっていない、あるいはただ“自分の持っている、あるいは持っていると思っていた株を上げてくれるもの”くらいにしか理解していない株主たちにとっては衝撃なんや。
結局彼らは売らざるを得なくなるで。そういう人たちは、この先2〜3日のうちに株式市場から去っていくやろう。そう、痛みに耐えられずに投げるんや。逃げるんや。でもそうなって、株価が下がって落ち着けば、その後でわいらは、もう一度このグループに戻ってこられるかもしれん。とはいえわいは、AIを第4次産業革命だと今も信じとるし、評価が今ほど高すぎない水準まで落ちてくれば、これらの株の多くは買う価値が出てくると思っとるで。もちろん、みんながいつも聞いてくる Nvidia も含めての話や。Nvidiaに関してはわいはいつも同じことを言うで。Own it, don't trade itや。この方針は変えないで。
さて、そういうことを踏まえて来週のゲームプランにいこうやないか。この週は厄介な週や。なぜか? 火曜日に、毎月“第一金曜日”に見るのが普通のもの、すなわち労働統計局の雇用統計が発表されるからや。非農業部門雇用者数がどうなっているのか。失業率や時給がどうなっているのか。ここ数カ月、わいらはずっと手探りで飛んでいるような状態やった。しぶとく終わらなかった政府機関の一部閉鎖のおかげでな。覚えているやろう? そのせいで、Fedの判断は、最新の水曜の0.25ポイント利下げに至るまで、ずっと憶測と二の足の踏み合いになってきたんや。
今回の雇用統計が強ければ、追加利下げが本当に必要なのかが疑問視されるで。しかもワンツーパンチになりかねないんや。というのも、その数字が出た翌日の水曜日に、ニューヨーク連銀総裁の John Williams がコメントする予定やからな。前回は彼がややハト派寄りだったことで利下げ観測の織り込みがかなり動いたし、今回も、いま高止まりしているインフレにもかかわらず追加利下げが必要かどうか、きっと話すやろう。もはやみんなが話題にするのはそればかりになるやろう。たとえ、火曜日の午後に大手住宅建設会社の一つ、Lennar の決算が出てきても、それをかき消してしまうくらいやろう。
もし雇用統計が弱ければ、Fedは利下げを続けられるで。そして、もし低金利に向かうなら、Lennar は買いやと思う。実際に言うと、Toll Brothers を別にすれば、わいは Lennar が2番目に好きやで。ということで、火曜日と水曜日に先に触れてしまったんやが、今日の悲惨なテック株の投げ売りを踏まえて、月曜日のことを改めて考えてみようやないか。いったい何が起きるのか。 今日、Oracle が巨大なデータセンター建設計画の一部をいま一度見直している、という報道が出たよな。そしてOracle はその報道を否定したんや。
でも現時点では、こうしたAI株は何カ月も買われすぎだったものが多くで、本格的に頭から突っ込むような下落を食らっとる。こういう株は、近づく前にまず落ち着かせる必要があるで。わいはいつもこう言うんや。「いつ下げ終わったかは、株自身が教えてくれる。下げ終わったサインは、上がり始めた時や」と。こうしたポジションは、多くの大手投資ファンドやヘッジファンドにとって大きすぎるから、彼らは一度に全部は降りられないんや。受け皿が十分にないからな。
とはいえ、バーゲンの割安チャンスは、来週の今ごろには訪れているかもしれん。続報に注目してほしいで。もしかしたらわいは、いくつかは水曜日あたりから、買っていいというお墨付きを出すかもしれん。もし本当にデータセンター関連株を持ちたいなら、わいのファンドで持っている銘柄で叩きのめされている名前の一つは Corning や。というのもこの会社は、あらゆる場所で銅配線を置き換えようとしているからや。そしてデータセンターは、まさに銅の配線を土台にしてきた世界で、Corningはそれを光ファイバーおよびガラス系光インターコネクトに置き換えようとしとる。わいなら、まずこういう株から買うことを勧めるで。
しかも最初は小さく始めるべきや。ニュースの流れ次第で、またすぐに“元のローテーション”が起きる可能性を逃したくないからな。わいは来週、OpenAI からのニュースを見込んどる。OpenAI は「コードレッドモード」で動いていて、面白いものを次々に出してくるはずや。わいは Oracle はとりあえずは選ばないで。なぜこんなに強烈に下げたのかというと、人々が本気で「Oracle は、この信じられない規模の建設を続けるのに必要な資金にアクセスできない」と信じているからや。経営陣がいくら真正面から否定しても、株価には何の意味もなかった、それ自体が、Oracle にとって悪いニュースなんや。ただしそれは、セクター全体の悪材料ではないで。同じタイミングで引きずり下ろされた Broadcom や Nvidia も含めて、彼らが悪いということではないんや。
さて、火曜日には、小売売上高の発表もあるで。わいはそれが弱い数字である必要があると思っとる。そうすれば、追加の利下げがしやすくなるからや。これがいま、誰もが話したがっているテーマやから、強気派にはその“太鼓の連打”が必要なんや。利下げを続けさせるためには、景気を冷やすようなネガティブなニュースの流れが必要になるんや。次に、水曜の朝には Jbil の決算があるで。これは本当に重要や。ここはデータセンター内部のインフラやハードウェアを大量に製造しとる。
もし「データセンター株の転換点」が来るなら、ここがそれになる可能性があるで。だからカンファレンスコールもよく聞くべきや。Oracle の話で解き放たれたネガティブさを、ひっくり返せるかもしれん。空売り勢が暴れ回る中で、これは大きな反転になり得るで。空売り勢は月曜・火曜にAI株で猛攻をかけるやろう。「ついに叩き落とせるチャンスが来た」と感じてな。その状況がそれからどうなるのか、興味深いんや。AI関連株に注目しなければいけない一方で、多くの人が「食品株はいつになったら買いが入るのか」と疑問に思っとる。もし今の状況のあとでも食品株に買いが入らないなら、わいはもう何と言っていいか分からないで。
そういう意味でもわいらは、更に水曜日に決算がある General Mills が何を言うのかを聞く必要があるで。これはセクター全体の“リトマス試験"になるやろう。保健福祉長官を敵に回してしまうようなジャンクな商品をだしとるし、GLP-1 系の減量薬からも攻撃を受けとるし、なぜか「健康的に食べる」ことに強くコミットしとる十代後半〜二十代前半の新しい世代に対して、もはや響かなくなってきているんや。さて、次に来るのは木曜日やが、わいは木曜に大注目しとる。
牛肉価格が高騰し、しかも全然下がらないせいで、ほとんどの外食レストラン株はひどい状況や。でも、木曜日に決算があるDarden傘下の Olive Garden は牛肉への依存が小さいんや。Olive Gardenは絶好調で、少なくともここ数週間、株も絶好調や。今回の決算はどうなるやろうか。更に、制服と安全装備のサプライヤーである Cintas も決算を出すで。これは中小企業のムードを測る、とても優れた指標になるんや。木曜日の引け後は、今週最大の夜やで。わいのファンドで持っとる Nike が決算を発表するし、さらに FedEx も決算を出すんや。
わいは今日、CNBC Investing Clubのメンバーには「Nike に大きくかけるのはまだ早い」と言うたで。会社の状態が、わいらが思っていた以上にめちゃくちゃだったからや。新CEOの Elliot Hill が来る前、それは1年前のことやが、そこから立て直すのがそれほど大変だということや。来年にはワールドカップがあって、良い“見せ場”が控えているのはいいと思うが、わいが心配しているのは古い在庫や。さて、この週のスター決算は何かと問われれば、FedEx になるかもしれん。この会社は、これまでで最も“身軽”になっとる。これから先、Eコマースの成長が猛烈に伸びるやろう。そこに陰りは見えないんや。FedEx はとてつもない数字を叩き出す可能性があるで。それだけ会社運営がうまいということや。
最後に金曜日やが、Carnival Cruiseの決算では、消費者の裁量支出について語ってくれるやろう。クルーズは行きたくなければ行かなくていいものだからな。そういうものでも消費者は消費をしとるのかどうか。後は、ConAgra Brandsも決算を発表するが、この会社は冷凍食品コーナーにたくさん商品を持っていて、人々が家で料理しているかどうか、そしてその人数が増えているかどうかを示してくれるんや。さらに決算があるPaychex は、中小企業で働く何百万人もの人々の給与支払いを扱っとる。
わいらは、実際に何が起きているのかを把握するために、あらゆるデータが必要や。資金が「マグニフィセント・セブン」から、こうした他のさまざまな分野へ、まるで消防ホースの水のように一気にローテーションしている中でな。ところで、Mag7はもう終わりだと思うか? わいはそうは思わないで。結論やが、わいらは Oracle と Broadcom に触発された一時的な調整を今経験しとるんや。ただしわいは Broadcom に本当に何か問題があるとは思っていないし、心配もしていないで。今日見られた粗利益率への売りは、行き過ぎた反応のように見えるで。でも、行き過ぎた売りは1日で終わらないんや。
一方わいは Oracle については、この会社がデータセンターに“オールイン”すると決めたときから心配してきたんや。正直、よく分からなかったんや。わいはいつもこれを「やるなら徹底的にやるか、さもなければ撤退(go big or go home)」という取り組みやと見とった。そして今日、わいはふとこう考えている自分に気づいたんや。「なあ、そもそも Oracle はどこに“住んでいる”んや? 住所はどこや?」と。なぜなら今、ウォール街は「Oracle は家に帰る(撤退する)」と思っているからや。さあ、これからどうなっていくやろうか。
AI株が下げ止まるといいのですが。。
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