こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/1のMad Moneyはどうだったでしょうか。
もしかすると、7月下旬の安値からここまで上昇したこと自体、そもそも正当化できるものではなかったのかもしれん。今日みたいな下げを見ると、わいは本当にそう思い始めとる。今日はダウは-0.79%、SP500は-0.71%、そしてナスダックは-1.03%と下落の日になったで。嫌な、実に不快な相場やった。こういうことを言うのは気が進まん。なぜなら、個別で見ればいい話はいくらでもあるからや。Novartisには多発性硬化症、MS向けの新薬がある。Sempraはカリフォルニア州議会から出てきた悪材料のあとに反発した。Howmet Aerospaceも、Elon Muskがこの会社の中核である航空機事業まで傷つけることはできないと市場が気づいて上昇した。医療保険株は力強いし、ディスカウントストアも強い。Appleの新CEO、John Ternusも市場から歓迎されて、Apple株は2.6%上昇した。
けれど、今日何が起きたのかという話は実に単純や。この半年間、何度も見せられてきたパターンがまた繰り返された。一晩でイランとの緊張が高まる。大統領が報復としてミサイルを撃ち、SNSで強硬な投稿をする。すると原油が急騰する。原油が上がれば金利が上がる。そして「売れ、売れ、売れ」となって株式市場が下落する。企業の業績がどうなのかなんて関係ない。実際、大半の企業の業績は非常にいい。それでもマクロが全部を吹き飛ばしてしまう。
もちろん例外もある。今夜Dellが発表した決算は本当に素晴らしかった。少なくともDellに対する見方を変えるだけの内容やったし、ひょっとするとテクノロジー株全体に対する見方まで変えるかもしれん。Dell史上でも最高クラスの決算や。それでも、市場全体を上昇させるほどの力はない。AI相場すら再点火できないかもしれん。それくらい、今は悪材料が次から次へと出てきとる。ここで重要なのは、「この悪循環が何度も続くのか?」ということや。
大統領が、イランによるホルムズ海峡への機雷敷設や攻撃を止めるためにイランへミサイルを撃つ。そうすれば原油価格が上がる。原油価格が上がれば、金利も上がる。そして株式市場が売られる。これが何度も繰り返される可能性はあるのか。答えは、ある、や。数日続くかもしれん。数週間かもしれん。ひょっとすると数か月続く可能性すらある。これは非常に厄介な連鎖や。財務長官は長期国債を買い戻すことでこの流れを抑えようとしとる。けれど、債券市場はそれをあまり真剣には受け止めていない。
一つには、原油価格の上昇が非常に強いインフレ要因になるからや。そしてもう一つは、新しいFed議長Kevin Warshが、たとえ短期金利を引き上げることになっても、インフレを叩き潰すことを優先しそうに見えるからや。金曜日のWarshの発言を聞いて、わいはPaul Volckerを少し思い出した。Volckerは1980年代初めに金利を20%近くまで引き上げたFed議長や。インフレを抑え込めるのであれば、深刻な景気後退を引き起こすことすら受け入れた。本気でインフレと戦った男や。当時のVolckerはアメリカで最も嫌われた人物の一人やった。けれど、亡くなるころには英雄と見なされるようになった。Warshも必要になれば同じことをやることをためらわんのではないかと、わいは感じとる。
そして結局、一番重要なのは、イランとの戦争が始まったり止まったりするこの状況が続いている限り、株式市場の上昇はいつでも突然止められるということや。今日の下落は起きて当然やった、と言うこともできる。原油価格は戦争が始まったころの水準近くまで戻ってきた。何か月も紛争が続いたことで、世界各国の戦略石油備蓄は減ってきている。製油所も何か月もの間フル稼働を続けていて、本来ならメンテナンスで止める時期まで超えて動き続けとる。
そして、わいらが店で買う商品の多くはトラックで運ばれている。そのトラックが使うディーゼル燃料が高くなれば、運送会社はそのコストを顧客に転嫁する。スーパーもそのコストを消費者に転嫁する。だから食料品がどんどん高くなっている。そして、それがディスカウントストアが繁盛している理由の一つでもある。原油高というのは、経済全体にかかる税金みたいなもんや。通勤コストを上げる。旅行にも影響する。航空券を高くする。建設コストにも入り込んでくる。あらゆる場所に忍び込み、しかも今はその影響がますます大きくなっとる。だから、一日の始まりは悪くなかったのに、途中から一気に地獄のような売り相場に変わると、赤い数字が市場全体を飲み込んでしまう。
では、このイランを巡る「同じことの繰り返し」が終わるまで、どうやって自分の資産を守ればいいのか。ここからは、わいがわいのファンドで実際に何をやっているのかを話す。まず第一に、現金比率を15%以上まで引き上げた。わいのファンドの25年の歴史を見ても、これは異常に高い水準や。けれど、今はそれくらい現金を持っておきたい。この戦争が本当に終わらない限り、いつイランが大統領を挑発するか分からん。石油タンカーにミサイルを撃つかもしれん。地域のアメリカの同盟国を攻撃するかもしれん。アメリカ軍基地を狙うかもしれん。港に機雷を敷く可能性もある。
イランは原油価格を上げたがっている。そして、実際かなりうまく原油価格を上げるようになってきとる。それと同時に、大統領自身がいつ挑発的な投稿をするのかも分からん。大統領が強硬な投稿をするだけで、原油がおよそ1%動き、金利が数ベーシスポイント上昇し、株式市場が0.25%くらい下がることがある。そして大統領が軍事的に反応すれば、原油がおよそ2%上昇し、米国債利回りはさらに大きく上昇し、主要株価指数が0.5%ほど下落する。特にナスダックへの影響が大きい。今日は原油が5%以上も上昇した。世界中で金利が上がった。そしてアメリカの株式市場はボコボコにされた。こんなに単純な話でなければいいのに、とわいも思う。けれど今は、大きなキャピタルゲインを狙うのに向いた環境ではない。しかも9月や。9月は歴史的に一年で最も株式市場が弱い月や。
二つ目やが、わいはデータセンター関連へのエクスポージャーを減らして、その資金をヘルスケアに回したいと思っとる。データセンターは今や大きな政治的争点になった。そして、この状態はおそらく選挙が終わるまで続く。正しいか間違っているかは別として、データセンターは今、非常に不人気や。もし11月の選挙で反データセンター派が勝てば、「先にポジションを減らしておいてよかった」と思うことになる。11月になれば、また買い戻せばいい。今は、それまでに稼いだ利益を吐き出したくない。せっかくの利益を全部返してしまうなんて、それこそ罪や。
Dellについても、あの素晴らしい決算を受けた買いが一日中続くのか注目しとる。本当にいい決算やった。けれど、大統領からまた強烈な一発が飛んできたら、その上昇も続かんかもしれん。だから今日、わいらは最も気に入っているAIインフラ銘柄の一つを売った。なぜなら、もっと安いところで買い戻せる可能性が高いと思っとるからや。わいは、利益が出ていたポジションを損失に変えるようなことはしたくない。もちろん半導体株もまだ持っとる。そしてNvidiaとAppleについては、売買する銘柄ではなく、長期で保有する銘柄として持ち続けとる。
けれど、わいも馬鹿ではない。画面を見れば分かる。これらの株は全部「重い」。つまり、少し上がろうとするたびに売りが出てくる。特に半導体株がそうや。それに対してヘルスケアは、何が起きてもまるで勝手に浮かび上がっていくように強い。今、AI関連株が厳しいのは、個別企業の問題ではない。マクロ環境の問題や。ミクロ、つまり企業固有のファンダメンタルズは今でも強い。けれど今は、それが関係なくなっとる。三つ目やが、今まで以上に機敏に動かなければならん。市場のみんながわいらと同じような気持ちになって、今よりもはるかに多くの投資家が悲観的になったと感じたときには、わいのファンドに積み上げている現金を喜んで市場に投入する。つまり、今すぐ全部逃げるという話ではない。もっといい買い場が来るまで、現金を持って待つということや。
結論やが、原油価格がこれだけ不安定で、大統領自身も予測不能で、さらに金利まで激しく動いている状況では、ボラティリティにもっと警戒する必要がある。今の市場は、熱狂から悲観へ、そしてまた熱狂へと激しく振れとる。そしてこれまでは報われてきた「下がったところを買う」という戦略も、今はうまくいかなくなってきた。特にAI関連株の押し目を買っている投資家は、今のところ全然報われていない。これが今の相場なんや。
戦争が全然終わらないですね。。。
応援よろしくお願いします。