こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーがMad Moneyで、SP500の新高値について語っています。
SP500が0.23%上がって新高値を記録したで。最高値だった2/19を今日超えたんや。皆なんて言っとるかというと、これはV-shapeリカバリー、V字回復だと言うとるんや。違う違う違う。違いすぎて笑けてくるほどや。もし本物のV字回復やったらダウも高値になっとるはずやが、ダウは-0.24%やったし、高値からほど遠い。ナスダックは0.73%上がったが、ここのところの株式市場の上りはナスダックとSP500に支えられとるんや。別に科学者にならんでも、どの株が株式市場を引き上げとるのか、簡単にわかる話や。
株式市場に貢献しとる株を見ると実際、経済のV字回復とは真逆を意味する銘柄ばかりや。経済とは関係が無いんや。それぞれの業界が好調やという銘柄ばかりなんや。それぞれの業界が好調でそれぞれの銘柄が好調なんや。経済が好調なわけやないんや。真逆や。経済は好調からほど遠いんや。確かに株式市場はV字回復しとるが、いつも言うとる通り、株式市場は経済を代表してないんや。実経済は今、政府の景気刺激策が合意に至らんで、のっぴきならないところまで来とるんや。昨日も言うた通りスモールビジネスはもうしばらくしたら壊滅的になるんや。わいは今の状況をV字回復とはとても呼びたくないんや。でも株式市場の動きを確認するために、このレベルまで株式市場を押し上げた銘柄達を10個、見ていこうやないか。
一つ目はペイパルや。2月のピークから考えるとSp500でベストパフォーマーや。先週CEOにインタビューしとった時も言うとったが、ペイパルが火を噴いとるのは、コロナウイルスのパンデミックで誰も現金に触らずに支払いがしたいからや。コンタクトレスの支払いはそれすなわちペイパルなんや。2/19から57%も上がったことは、既存の銀行にとってどれほど頭を抱える出来事か。ペイパルのようなフィンテックの会社が劇上がりしとる一方で、ポートフォリオマネージャーは銀行株を持つことをためらっとる。悪いローンを抱えとってクレジットリスクがあるからや。銀行はフィンテック会社を買うべきなんや。
二つ目はNvidiaや。わいの13歳の犬の名前や。ちなみにNvidiaは、Nvidiaに入るためのIDカードを持っとるんや。緑のやつや。わいのかわいいNvidiaとは違って、会社のNvidiaはハントが得意なんや。いろんな業界で獲物を狙ったら逃さんのや。ゲーム業界、データセンター、AI、マシーンラーニング、エッジコンピューティング。今のNvidiaは1990年代のインテルや。CEOのJensenは現代のダビンチや。芸術家でもあり夢想家でもあり建築家でもありビジネスマンでもある。クールなレザージャケット野郎や。2/19から55%上がっとる。決算前にここまで駆け上がってきて大丈夫なのかわからんが、Nvidiaはこの世になかったものも生み出すことができる稀有な会社なんや。
三つ目はAppleや。2/19から43%上がっとる。いっつもいうとるんやが、アップルはトレードする株やない。ただ持っとく株や。いろんなことで株価が下がることはある。やれ米中関係が激化した。やれダウングレードや。やれハードの売り上げの伸びが下がって来とる。わいにとってとるに足らんことや。この会社はStay at Homeの状況の後押しもあって、IPadやIPhoneもよう売れとるし、他の製品も愛されとるし、ソフトの売り上げもものすごい。顧客満足度がものすごい高いんや。これ以上何を求める?アップルはリカバリープレイやないで。いい時も悪い時も大丈夫な銘柄や。繰り返すがトレードするんやないで。ただ持っとくんや。
四つ目はAMDや。2/19から38%上がっとる。Lisa Suという素晴らしいCEOを携えてインテルからシェアを奪っとる。PCとデータセンターや。この前の決算は決定的やった。インテルを明らかに打ち負かしたんや。インテルよりも小さいチップを作れるんや。これもリカバリープレイやないで。
五つ目はCadence design systemsや。2/19から36%上がっとる。半導体がより複雑になればそれをよくデザインすることが必要になる。この会社のような優れた半導体開発用ソフトウェア企業が活躍するんや。これもリカバリープレイやないで。テクノロジー株のラリーや。
六つ目はQorvoや。2/19から27%上がっとる。またまた半導体メーカーや。無線市場が必要とする会社で、iPhoneにも使われとる。伸びるはずや。
七つ目はQualcommや。2/19から24%上がっとる。同じストーリーや。携帯電話に必要や。アップルもお得意様や。しかも米連邦取引委員会との裁判に最近勝ったやろ。経済とは関係ないで。
八つ目はKLA Corpや。2/19から22%上がっとる。またまた半導体産業や。半導体検査測定装置の雄や。
九つ目はService Nowや。2/19から22%上がっとる。クラウドキング銘柄や。企業向けサービスマネジメントクラウドのプロバイダや。新しいCEOの下で躍進しとる。株価はまだまだこれからやで。
最後の十個目はSynopsysや。Cadence design systemsと一緒や。電子系設計ソフトウェア を開発・販売や。2/19から21%上がっとる。
ちなみに次の上位10個も似たような感じや。3つは半導体関連。1つはリモートワーク銘柄。2つはフィンテック。1つは携帯電話部品。2つはeコマース。そしてマイクロソフトや。これらを見たら明らかやろう?どこにクラシックなリカバリー銘柄がある?どこにリテールや、銀行や、アパレルの銘柄がある?株式市場はCOVIDの景気後退でよりブーストされた銘柄で上がっとるんや。デジタル化の進捗で恩恵を受けとる企業が上がっとるんや。デジタル化とはどういうことかわかるか?無駄を省くということや。脂肪をそぎ落とすということや。オールドエコノミーは脂肪なんか?スモールビジネスは脂肪なんか?SP500の新高値更新で浮かれとるものはただのバカや。失業してフードスタンプを利用しておる、またはホームレスになってワクチンを待ちわびとる、多くの人の困難さを微塵も反映してないんや。経済はV字回復していない。L字回復や。どこにも行けんのや。。。
半導体ばっかり。。
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