こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーがMad Moneyで、ダウの銘柄入れ替えについて語っています。
昨晩、ダウ銘柄の入れ替えが発表されたで。ファイザーを外してアムジェンを入れる。レイセオンを外してハニーウェルを入れる。エクソンモービルを外してセールスフォースを入れる。30銘柄のうち3銘柄の入れ替えや。ん?栄華を誇った石油ガス会社を一介のソフトウェア会社と入れ替える?尊敬されとる製薬会社を一介のバイオテックに入れ替える?防衛株をハニーウェル?頭を捻った人もいることやろう。この変化は市場に影響を及ぼしたで。今日はSP500もナスダックも上がったが、ダウは0.21%下がったんや。
やけどこの銘柄入れ替えはめちゃめちゃ理に適っとるんや。ダウ平均がこれによって、現実のニューエコノミーに一歩近くなったんや。オールドエコノミーの記憶を拭っとるんや。それぞれの銘柄入れ替えについて言及する前に、儀礼ばったことを言うておくと、ダウっていうのはキングなんや。SP500が首相としたらや。ダウの方が格式が高いんや。やけど、重要さはSP500に比ぶるべくもなく低いんや。昔わいがヘッジファンドマネージャーをしとったとき、ダウに連動する投信をいっぱい買っとった。わいの顧客が最も重要なベンチマークとして重視したからや。やけど今はETFの世の中や。SP500の影響力はものすごい。SP500に採用されたり外されたりする銘柄は、めちゃくちゃ多くの売り買いにさらされる。一方ダウはETFであまり投資されてない。やけどダウに採用されるっていうのは重要なんや。なんでかっていうと、たった30人のメンバーしかこのクラブに入れんのやからや。そしてもし業績が良くなかったりすると外されるからや。GEの例を見ずともそうや。
さあ3つの銘柄入れ替えを見てみようやないか。まずはエクソンモービルがアウトでセールスフォースがインや。石油会社がアウトでクラウド会社がインや。エクソンモービルはだたの石油会社やないで。かつて世界をまたにかけて栄華を誇った巨大会社や。たった10年前、この会社は地球上で最も大きな会社やった。4年前は4位や。この会社はいつも、最も安全でconservativeな石油会社の投資先として人気を博してきたんや。やけどここ数年間は、石油会社の中ではその地位をChevronに明け渡したんや。Chevronはまだダウにおるで。エクソンは今8.5%もの配当があるが、その配当を削らんとあかんことになるんやないやろうか。歴史上最も栄華を誇った会社の何という凋落やろうか。
その代わりに入ったのがわいの大好きなセールスフォースや。クラウドキング銘柄やし、もはやエクソンモービルより時価総額が大きくなっとるんや。エクソンモービルは地球温暖化に最も貢献しとる会社の一つや。かたやセールスフォースのCEOのマークべ二オフはボランティアに熱心なことは皆知っとると思うが、3兆本の木を植えてCO2を削減しようとしとるんや。なんという対比やろうか。ええ銘柄入れ替えや。エクソンは化石燃料主体のオールドエコノミーを代表しとる。セールスフォースはクラウドやデジタル化といったニューエコノミーを代表しとる。ここのキーポイントは、わいがいつも言ってきたことや。石油会社、ガス会社に投資するのはお薦めせんといつも言ってきたやろ。
ファイザーがアウトでアムジェンがインというのはどうや?ファイザーが外れるのはどうやろうか。ちょっとダウ銘柄のJNJとかメルクと似すぎとるという感じやろうか。でもそうやったらわいやったら医療機器の会社を入れるけどな。Thermo Fisherとかどうや。Abbott Labとかどうや。わいのファンドはいっぱいもっとるで。まあこれらの会社は素晴らしいんやが、アムジェンもわかるで。おそらくバイオテックを入れたかったんや。今の世相を反映しとるのはバイオテックやからや。ええやろう。ダウはバイオテックを欲しかったとしよう。じゃあなんでアムジェンなんや?
アムジェンは最も素晴らしいバイオテック会社の一つや。1983年のIPO以降72000%上がっとる。やけどもう若くはないで。年寄りや。2000年のバイオテックを代表しとる感じや。2020年的な感じては無いで。ファイザーに人は、なんでアムジェンと代わらんとあかんのか、首をひねっとるはずや。成長率は両社同じぐらいやからや。まあ、アムジェンは素晴らしい会社なのは確かやが、ベストでもないし、今の世界を最も代表しとるわけでもないで。わいがポートフォリオマネージャーやったら、こういう入れ替えはせんけどな。
あとはレイセオンがアウトでハニーウェルがインや。この入れ替えについてはレイセオンの非は一つもないで。ただのダウの事情や。ユナイテッドテクノロジーズが三つに分かれてそのうちの航空部門がレイセオンに買収されて、その結果レイセオンのビジネスがダウ銘柄のボーイングとより似てしまったんや。だから外れただけや。一方でハニーウェルは分かれる前のユナイテッドテクノロジーズのように、素晴らしく分散された事業をしとる。航空宇宙、材料、セーフティー部門、製造部門、どの事業も高度に技術化されとる。ヘルスケアもやっとる。ワクチンのパッケージングもやっとるんや。エアコンシステムも素晴らしい成長率や。COVIDを心配する人にとって非常に重要な会社にもなっとる。バッテリービジネスもやっとるんや。もっともっといろんなことをやっとる。バランシートも素晴らしい。JPMorganのアナリストでわいがインダストリアル部門で信頼しとるSteve Tusaもべた褒めや。
これら3つの銘柄入れ替えはダウの方向性を大きく変えるものではないが、理に適っとると思うで。SP500とは違うからこの銘柄入れ替えで個々の銘柄が大きく動くことは予想されてないが、ダウの格式を考えると、世の中をある程度反映しとるととらえるべきや。石油業界や小さくなっていっとる。クラウドは火を噴いとる。製薬会社はOKやが、バイオテックがきとる。ダウジョーンズ「工業」平均や。アマゾンとかどうや、Facebookはどうや、グーグルはどうや、とかいろんな声が聞こえるが、まあこんなもんやろう。
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