こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーがMad Moneyで、頻発する買収について語っています。
ここまでマーケットは大きく上がってきて、でもまだ割高やし、利確するんやでと言うて来たよな。やけどちょっとわいのたわ言につきあってくれ。もし今のマーケットが割高どころか割安だったらどうする？クレイジーに聞こえることは百も承知や。ここまですごい勢いでマーケットが上がってきた後セルオフがあって、買い手が見つからん状態やった。やのにいきなりマーケットが割安になって買い手が参入し始めるなんてことがありうるんかって思うやろう？今日はでもマーケットが上がったで。ダウは+1.18%、SP500は+1.27%、ナスダックは+1.87%やった。なぜや？なんでいきなりマーケットの勢いが戻ったんや？
なぜなら今日はマージャーマンデーやったからや。注目の買収が目白押しやった。（マージャーボットとかいう変なロボットに、マージャーマージャーとしゃべらせています）。このロボットを出すのは4-5年ぶりや。それぐらいのビッグディールが目白押しやったんや。巷では政治とかホワイトハウスの話題やFEDや税金やそういう話題に事欠かかないが、M&Aの発表とその後の株価の反応は、実は株の真の価値がはかれる時でもあるんや。
まずはGileadがImmunomedicsを買ったよな。IMMUは4年前はたった$2で取引されとった。今年の2月は$8ほどやった。この1年と半年でCEOが2回も変わった。やけどこの会社は真のガン治療の薬を扱っとって、何人かのアナリストは数年内に大きくなる、めちゃ有望やと思っとるんや。買収されるんやないかという噂で、この会社は8月には$40まで上がっとったんやが、驚くべきことに、Gileadはそれに108%のプレミアムをつけて、$88払って買収するんや。210億ドルのディールや。
何が驚きかって、108%ものプレミアムをつけて会社を買っとるのに、Gileadの株価も今日アップしたことや。株式市場はこの買収を好感してGileadにとってええと判断しとるんや。これは、そもそもGileadの株価が割安やったと考えられんか？わいにはそうとしか思えんのや。
わいの大好きなNvidiaを見てみようやないか。Arm Holdingsを買収するんや。グラフィックチップとかデータセンターのNvidiaがコンピュータープロセッサーのArmを取り込んだらすごいことになるで。半導体業界のキングになるんや。今までほとんとNvidiaのプレゼンスが無かった携帯電話の分野ですら、Nvidiaは存在感を発揮することになるで。Nvidiaは400億ドルをソフトバンクに払って買うんや。
このディールでNvidiaの株価はどうなった？NVDAはもう今年だけで100%も上がっとるんやで。そんな割高っぽい会社を買ったら普通Nvidiaの株は下がると思うやろ？ところがどっこいNvidiaの株価は上がったんや。今日SP500で最も上がった銘柄の一つになったんや。わいにはこれは驚きやったで。多くのアナリストがこの買収のネガティブな面を指摘しとる。高すぎるとかCPUの分野まで参入したことによる更なる競争の激化とかや。やけどJensenはこのディールにポジティブや。今朝Squawk on the Streetに出演した時も、成長が加速するというとる。今年NvidiaがMellanoxを買収した時もネガティブな意見があったが、Nvidiaにとって素晴らしかったやろ？今回も一緒やろう。むしろの将来を考えるとArmの買収はスティールやった可能性すらあるで。しかし繰り返すが、今日Nvidiaの株価はめちゃ上がったんやで。400億ドルの会社を買って、株価が上がるんやで。
Nvidiaの株価はすでに割高やという人も多い。PERが高すぎやという人もおる。わいはそれは間違ってると思う。今ぐらいの高いPERは2018年にもそうやった。やけどそれで決算が発表されたらどうなった？決算が良すぎていきなりPERが下がったことがあったやろ。結局安かったんや。今Nvidiaの時価総額は3130億ドルで1000億ドルもインテルより高いんやが、それでもまだ同じように割安やというのはあり得ると思うで。
TikTokを巡る狂騒曲はどうや？この多くの人が愛する会社のアメリカ部門は、当初Microsoftが買うと言われとった。やけど、MicrosoftはWalmartと組んだりもしたんやが、結局Oracleが買うということになった。そして何がおこった？Oracleの株価は上がったんや。市場はこの買収を好感しとるんや。先週Oracleはええ決算を発表した。その時点で誰が、OracleがB to Cをやりたいと思っとったやろうか？ちなみにMicrosoftの株価も上がったで。割高な会社を買わんですんだというところやろうか。
わいのファンドはSeattle Geneticsの株を持っとる。わいの番組でもたびたびこの会社を取り上げとるんやが、わいはこの会社のガン治療薬が好きなんや。そしてMerckがこのSeattle Geneticsを、買うまではいかんが、10億ドル分を$200で買うと発表したで。そのことによってSeattle Geneticsの株価は先週の$147から$172に跳ね上がった。わいのActionAlertPLUSの会員もわいに、なんでSeattle Geneticsの株をわいのファンドが持っとるのか質問を投げかけとったが、わいは彼の薬はいろんな異なるガンに聞く可能性があることを説明しとったやろ。やけどそんなことはお構いなしに株価は下がっとった。COVIDが注目を集めとるこのご時世、ガン治療薬への関心は低くなっとったんやが、このニュースでめちゃ上がったやろ。わいは長期的に見たらSeattle GeneticsもMerckも両方割安やと思うで。
最後にNikolaを触れとこうやないか。先週Nikolaのトラックが走っとるビデオが、実は彼らの言う水素燃料で動いとるんやなくて、動力なしに坂を下っとるだけやということがリークされたりしたで。それらに対するNikolaの返答は驚くべきものや。彼らは長い返信レターを公開したが、「我々はあの映像で動いているトラックに動力を使っているとは一言も言っていない」だと。ずっこけるやろ。お笑いや。
やけどそんなこと関係ないかのような今日の株価の動きや。先週GMが200億ドルNikolaを買って、あの問題のリークがあっても、CEOのMary BarraはこのNikolaのディールはええと再度言って、Nikolaのトラックはリアルだと言ったで。わいはまだ懐疑的やが、株価の上がりは、Nikolaの将来性はええという見方もできる。
これらの買収例を挙げてきたが、そのケースも株価が上がっとる。チェリーピッキングやと思うかもしれんが、そうやないで。もし株式市場が割高で、しかも個別株が高くなりすぎとったら、普通は少なくとも買収する側の株価は買収発表後に大きく下がるはずなんや。
わいはこれらのディールとその後の株価の上がりは、テクノロジー株は、そしてより重要なことには、バイオテクノロジー株も、Bearが思うほど高すぎではないことを示唆しとるのかもしれんで。ショートセラーはNikolaとかSeattle Geneticsをハードにショートしとるが、少なくとも今日に限っては彼らは間違いやった。ヘッジファンドマネージャーの多くは、今のマーケットは非現実的なほど高すぎる、危険だと言うとるが、マーケットの意見を聞こうやないか。マーケットはそうは言うとらん。株価はリーズナブルだ。もしかしたら割安かもしれん。そんなことを語りかけてきてはいないやろうか。勘違いするんやないで。まだまだ9月は続くで。株価が下落する場面はもっともっとあるやろう。やけど今日という日を覚えておこうやないか。そしてネガティブになりすぎずにいようやないか。
今まで下がってて、今日は市場全体が上がったからというのもあると思いますが。。
応援よろしくお願いします。