こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/2のMad Moneyはどうだったでしょうか。
マーケットは不正操作されとるんか?この手の質問をわいが何千回うけてきたかわかるか?政治家がマーケットは不正に操作されとると言うのを聞いてきた。一般の投資家がマーケットは不正に操作されとると言うのを聞いてきた。機関投資家がマーケットは不正に操作されとると言うのを聞いてきた。そしてその結果、多くの人々が、超富裕層やらヘッジファンドやらがパワーを持っとって市場を操作しておるということを信じるようになってしまったんや。
ゲームストップの騒動を見たか?ショートしとるヘッジファンドに一泡ふかせたredditの住人に喝采を送った人も多かったやろ?これこそいかにヘッジファンドが悪名高いかを物語っとる。
わいの立場をはっきりしとこうやないか。大昔わいがレポーターやった時、イースト・テキサスで茶をしばいとったら、向かいに中古車屋さんがあったんやが、そこにthe Caveat Emptorと買い取ったんや。これはラテン語で、英語だとlet the buyer bewareという意味や。ようは、買い手が危険を背負う売買という意味や。買い手が購入時に商品の特性や価値を把握しなくてはならないという意味や。わいはちょっと笑ったんや?買い手だけが責任がある中古車屋だって?そんな中古車屋で誰が車を買うんや?やけどわいはそこで車を買ったんや。なぜなら、わいはアホで、なおかつバーゲンにありつけると思ったからや。
さて、株式市場はまさにthe Caveat Emptorの場所や。保証もワランティーもないんや。あなたは株を買う。下がっても何にもなしや。もしあなたが掃除機を買って、壊れたら、もしワランティーをつけとったら修理してくれたり新品と交換してくれたりするやろ?株は違うで。何にもなしや。
そんな株式市場で”不正に操作されとる”という言葉は似合わんのや。買い手が危険を背負う売買なんや。真実としては、裕福であればあるほど資産は増えやすい。資産が少なければ少ないほど資産を増やすのは難しいかもしれん。資産が少なければ”買い手が危険を背負う売買”の負の部分がのしかかってくることも多かろう。
わいがわざわざこんなことを言うのは、株式が皆のものではないからや。実際、インデックスファンドの素晴らしいところは、特定の人がゆがめようとしてもできないところや。保証は無いで。やけど例えば500個の会社をひとまとめにすると、例え50の会社が壊れても、50のええ会社があればそれですむんや。まあSP500はAAPLとかTSLAとかMSFTとかNFLXとかAMZNとか、影響力の大きい銘柄はあるけどな。
今わいらは多くの”the Caveat Emptor”銘柄に囲まれとるで。例えばSPACや。SPACの多くは株価が上がって利益が出とる状態やが、いつかはリスクが高すぎる状態になると思うで。SPACに限らず多くの会社が全然利益が無かったり、下手したら全然売り上げが無かったりするんや。こういう会社の株を例えば借金してまで買うということは、あのテキサスのthe Caveat Emptorの中古車屋で、クレジットカードで保証のない車を買うようなもんや。一方でめちゃ賢いやつというのはおるもんで、ヘッジファンドが欲張りになりすぎとってそこを突こうということにもなるんや。
わいにとって重要なのはあなた方の資産を守ることや。なるべく”the Caveat Emptor”銘柄に関わらんようにすることや。あなたはもちろん分散して、ちょっとはspeculativeな株を持ってもええんやが、やけどもしあなたにその労力や時間が無いんやったら、いずれあなたは痛い目をみて、マーケットは不正に操作されとるという、お決まりの言葉を言うことやろう。真実は違うんや。株式市場は”the Caveat Emptor”のマーケットや。買い手が危険を背負う売買をする場や。買い手が購入時に商品の特性や価値を把握せんとあかんのや。誰か他の人とか、ブローカーとか、ひいてはアメリカ政府が損失を補償してくれることなんかないんや。そのことをわきまえとったら、仮に株式市場が「不正に操作されと」っても、関係ないやろ?
わいは機関投資家を守りたいわけやない。ヘッジファンドを守りたいわけやない。率直に言って、そういうのを守るのは愚かやが、多くの誠実な人間もその中におる。どっちの側にもそういう人間がおる。やけど、株式市場は個人個人が責任をもって、買い手が危険を背負っとるということを、よく認識しとくんやで。
本でも株式市場は残酷な戦場だと言ってましたよね。
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