【ジム・クレイマー】説明責任を果たさない人に、わいは激おこや！【Mad Money】

今日はダウは+0.55%、SP500は+1.06%、そしてナスダックは+1.77%と、好調な日やったで。ところでビジネスで何かいけてないことが発生した時、もしその会社の株を持っとったら電話をかけるべきなんや。わいらは株式市場にNFLと同じような厳格さを求めるべきなんやが、不幸にも株式市場には説明責任が果たされないことが多いんや。そしてそれが、皆がお金を儲けるのが難しい最も大きな原因の一つになっとるんや。説明責任の欠如の例をちょっと挙げていこうやないか。

昨夜Ciscoの決算発表があったよな。そしてアフターアワーで株価はだだ下がりしたんや。そしてそれにわいはショックをうけたわけや。Ciscoの決算の一番のキーは昔からオーダーのグロースや。オーダーのグロースが将来の利益を示すからや。そして今回の決算のオーダーグロースはめちゃめちゃ素晴らしかったんや。皆Ciscoのターン・アラウンドを目の当たりにしとると思ったんや。この最も大事なメトリックスを皆聞こえんかのように株を売ったんや。株価が今日激しく戻ってきたのは当然なんやが、やけど決算が出た時に悪い決算だ、これは大変だと人々を煽ったアナリストやジャーナリストに何もお咎めは無いんや。

仮想通貨はどうや？わいは長年、インフレへのヘッジとして、ポートフォリオの10%でゴールドを持っとくのはええと言ってきたんや。そして仮想通貨が盛り上がってきて、ゴールドの分の半分は仮想通貨に回してもええかと思ってわいも買ったりしたんや。価値の保存機関として、その資産の限られ具合を考えると、ええと思ったんや。やけどあまりにも多くの異なった仮想通貨が泡のようにわいてきて、しかもそれぞれの仮想通貨の違いがはっきりないときとる。ええ仮想通貨と悪い仮想通貨を分けるものが何かわからん。仮想通貨を投資対象にするということには危うさがあるんや。ドージコインはジョークのようにはじまったが、その価値の上昇は他のどの仮想通貨よりもすごいほどや。どちらにしろ仮想通貨のバックには誰もおらんのや。わいはビットコインとイーサリアムに結構なお金を入れとったが、それはもうだいたい売って儲けたんやが、今はただラッキーなだけだったんやないかと思っとる。

ウォールストリートベッツ銘柄はどうや？ゲームストップとAMCや。説明責任を果たしとるか？AMCのCEOのAdam Aronは上がった株価をいいことに公募増資をどんどんやって会社を生き長らえさせとるんや。NFLのゲームでそんなに一本調子なことをやったらすぐゲームに負けてしまうんやが、AMCにとってはええ戦略になっとるんや。Fedのパウエル議長はどうや？失業率を下げたいんや。それまで金利を低く抑えたいんや。何か悪いか？批判的な人も多いが、説明責任はどんなもんや？

まあでも、この出来事より説明責任を羽田さん出来事は無いで。この出来事よりわいを怒らせる出来事は無いで。それがAT&TのWarnerMediaの売却や。前CEOのRandall Stephensonと現CEOのJohn Stankeyよ。こんなことはこの16年間の番組の出来事で滅多にないことやが、あなた達を「恥の壁」に奉ろうではないか。「Wall of Shame」へようこそ。本当はBoard of Directorを全員ここにまつるべきやろう。たった三年前に850億ドルで買ったTime Warnerを430億ドルで手放し配当を半分にする。なんて手腕や。しかも何も説明せん。この悲惨な経営手腕をありがとう。

富裕層の人々が、富裕層向けの増税に疑問を持っとるが、なんでそんなことに世相がなっとるかわかるか？この二人のような富裕層がいて、彼らはパワフルで、タフで、最後まで誤りを認めずに、説明責任も果たさないんや。やけどこんなひどい経営が説明なんてできるものか。月曜日にも言うたが、本当にここ最近で最も馬鹿げたディールや。AT&Tは前CEOに6400万ドルの年金を払うんや。こんなリタイアメントのお金なんかめちゃめちゃ削るべきや。わいはこの再度の酷評を、株価が落ち着くまで待っとったんや。株価が下がってただでさえ痛んどるAT&Tの株主を更に痛めつけることは避けたかったからや。

AT&T株を持っとる人は、グロースを自らのリスクで追い求めとる人やないんや。未亡人もおるかもしれん。ぎりぎりの生活をしとって絶対にお金を失うことのできないような人が、安全なインカムを求めてこの株を買っとるんや。短期的な賭けみたいな投資をする人からもっともかけ離れとる人たちがこの株を買うんや。そういう最も信頼できる投資家層を、馬鹿げたことをしてその人たちのお金を失って、しかも説明責任を果たさずにのうのうと年金を受け取るんや。