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【ジム・クレイマー】ただ値ごろ感が出てきたというだけで株を買おうとしてはいけない!まだまだ株を買う理由はないで!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/20のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

株価が下がっておる。今日はダウは-1.78%、SP500は-1.70%、ナスダックは-2.19%と、全て大きく下がったんや。お目当ての株が下がって、もしかしたら買っていってええんやないか。値ごろ感が出てきたんやないかと思っとる人が多いやろう。株を買う理由を無理やり探そうとしている人も多いやろう。やけど株を買うには、ただ値段がお手頃に見えるからという以上の理由が必要なんや。そして今のマーケットはその理由をまだわいらに与えてくれとるとは思わんで。

 

確かに今日は、一日の下げとしては大きな下げやったで。やけど、だからどうしたんやと言うで。あなたが株を買わなあかん時というのは、株価が上がる可能性が高い時やろ。高値から落ちてきたという理由だけで株を買ったらあかんのやで。株価が真の意味で安かったら買ったらええが、ただ株価の落ち込みが見られる、ディップが見られるからといって買うんやないで。ディップがあることそれ自体は買う理由にはならんのや。例え過去にちょっとした落ち込みがええ買い場になってきたように見えても、や。

 

わいはここ数週間、警鐘を鳴らしとったやろ。ここで軽々に株を買うなと、下落に備えろと言うとったやろ。20年以上も九月後半は下がると繰り返し言うとったやろ。ここまであまりにも株式市場が好調で、多くの人が株価というのは下がるものだと、時によっては下がり続けるものだと忘れとるように見受けられるで。株式市場で大きく損するということを忘れとるんやないか。人によっては最近株取引を始めたから、株式市場は長い間大きくは下がってなかったから、初めて下落を経験しとるところかもしれんな。そういう人は、株式市場に裏切られたと思うかもしれんな。株式市場は儲かるんじゃなかったのか?上がり続けるんじゃなかったのか?こんなはずじゃなかった、おお、神よ!とな。

 

わいは株式市場に40年おるから、わいはもっとええアプローチの仕方を知っとるんや。こういう時にわいが考えるのは、今言ったようなことと逆なんや。皆こういう時に買う理由を下がるけれと、わいはこういう時には逆に、まだまだ買わない理由を考えるんや。わいはディップには惹かれないんや。わいが惹かれるのは、株価がここから上がる可能性が高いと思われる、そこでのタイミングや。もしわいが株価が上がる理由が見つけられなければ、どんなに株価が割安に見えてもわいが引き金をひくことはないで。

 

わいが言っとることの例をちょっとあげてみようやないか。すなわち、まだまだ株を買わない理由の例や。8つ挙げてみるで。

 

まずはやっぱり中国恒大集団の問題や。3000億ドルの債務や。デフォルトの崖っぷちや。もし国家やったらこういう借金が存在することがあるかもしれんが、もしくは国家規模の巨大な企業もあるにはあって、そういう企業だとこの負債を飲み込めるのかもしれんが、中国恒大集団はそれほどの存在じゃない、一民間会社なんや。不動産開発会社や。今週の利子の支払いは無理やと言われとる。中国政府はこの会社の友達じゃないようや。ここのところ繰り返し話題にしとる通り、今年は中国は共産主義に回帰しとるような動きを見せとるんや。それは、支援が必要な資本主義の会社にとってはバッドニュースや。共産主義は皆の繁栄を目指すんや。一握りの金持ちを救うためのものやないんや。そして中国恒大集団はその一握りの金持ちによって経営されとるんや。過去40年間資本主義のようになっとった中国政府やが、彼らはもちろんやろうと思えば統制経済の体制をひけるんや。もし政府が中国恒大集団の経営者を追い出して会社を救おうとすればそれもできるし、そうなったら株主は救われるで。もし彼らが株主のことはほっておいて金融システムは救おうと思えばそれもできるで。もし彼らが全員を罰してだけどビジネスを救おうとしたら、国有化すればええんや。民主主義とは違うんや。彼らは好きなようにできるんや。問題は、中国政府がどうしたいのか、何を欲しとるのかよくわからんということや。わいは例えばデフォルトがあってもその影響がアメリカを揺るがす可能性は低いと思うで。やけどだからといって、今株を買いに入る理由があるかといえば、そうではないんや。わいらには中国政府のことが良くわからんし、例えわかったとしてもそれを信じない投資家も多くおることになるやろう。だから結局この問題は見守るしかないわけや。

 

二つ目はやっぱり債務上限の問題や。この債務上限問題はわいらは数多く乗り越えてきたんや。いつも何とかなってきたわけやから、今回もそうやろう。最悪だったのは10年前でマーケットが19%も下がった時があったが、やけどそれをうまく乗れた人はボトムをとれたんや。わいは債務上限は引き上げられるか、ホワイトハウスが別の道を見つけるか、最終的にどうにかなるはずやと思うが、やけどその前に無用のすったもんだがどれほどあるのかはわからんのや。

 

三つ目は、インフラ投資法案と景気刺激策や。今この話し合いが行われとるが、議会がどういう結論を出すのかわからんのや。ワシントンが確実にええ結果を出すと、どうやって予期できる?

 

四つ目はCOVIDの危機がまだ続いておるということや。もしかしたらまだピークをつけてないのかもしれん。フットボールシーズンも始まっとるが、もしかしたらCOVIDの新しい波がこれからくるかもしれん。わいにはどうなるのか、予想ができん。そしてそれは公衆衛生や医療の専門家も一緒なんや。これも株を積極的には買わない理由として挙げられるで。

 

五つ目はFOMCがあるということや。テーパリングについて議論されることやろう。SP500が例えば高値から10%下落しとるとして、それでテーパリングすべきという議論が無しになったとして、だからって株を買う理由になるか?まだよくわからないようなネガティブな要因が無くなったからといって株が上がったりするのか?わいはそんなことないと思うし、買わない理由の方が大きいと思うで。

 

六つ目はここまで繰り返し言っとる通り、季節的に今は下落の時期なんや。現金を厚くしたり、トレーダーやったら株をショートしろと何回も言ったやろ。まだまだ下落の初期化かもしれんのやで。Twitterでわいにいろんなコメントがなされとる。指数が下がるのを予想するのはナンセンスや。最近の相場観がネガティブすぎやしないか。ネガティブですまんな。やけどそれが正しかったらどうするんや?

 

七つ目は、IPOがありすぎや。これも繰り返し言っとるやろ。IPOを制限して自社株買いを奨励しようや。終わりなき株の供給があって、それがマーケットにリアルな圧力をかけとるんや。そしてインサイダーが他の人に株をつかませて儲けるんや。なんやこれは?今パイプラインに上がっとるIPO予定の株よ、全部キャンセルするんや!そしたらわいはマーケットによりBullishになれるで。

 

八つ目は新しい「機関投資家」の買いのマインドセットや。ショートスクイーズをおこしたミーム株のように、皆が寄り集まって新しい機関投資家のように、株価を押し上げることができると皆思っとるが、もうそんなことはできないかもしれんで。ミーム株の投資家が我に返って、そういえばゲームストップの本当の価値がどれぐらいだろうとか、AMCの借金は実際いくらぐらいだろうとか考えると思うか?わいは今のような時にあなた達にミーム株とかに触ってほしくないで。高い確率でやられるで。Bearをしっとるやろ。それにやられるで(熊のまねをしながら)。あの熊なんだったっけ。あのかわいい名前の。ヨギだっけ?違うな。まあ何でもええわ。いやあかん、ちょっと教えてくれ、なんやったあのかわいいクマの名前は。そうや、プーや。プーさんや。まあええわ。

 

とにかく株を買う理由がない時は株を買ったらあかんのや。株価が上がる理由がない時は株を買ったらあかんのや。そして今その理由がないんや。売る理由ならあるんやで。今夜のLennarの決算を聞いたか?ガイダンスをミスしたやないか。ということで結論やが、ここのところ、大きな下落が無かったから、ここまでは、ちょっと株価が下がったら買っていくというのが正しい戦略やったかもしれん。やけど今おこっているような売りの最中ではそのような戦略は無力どころか間違っとるんや。だからわいはここ数週間、下落に気をつけろと言い続けとったんやから。下落の前に売るのが正しい戦略や。繰り返すが、今わいは自身のBearな見方を変えることのできるファクターを見つけれてないで。もしあなたがここから買うんやったら、買う理由を探すんや。買わない理由を探してみたらいっぱいあるのに買う理由が値段が下がっただけというんやったら、株を買ったらあかんのや。

 

 

ついついちょっとつまみそうになりますよね。

 

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