こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの11/4のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今の株式市場の勢いをなめたらあかんで。今わいはこの株式市場にハルシオン・モーメントが来てると思うんや。ダウはわずかに-0.09%と下落した今日やが、SP500は+0.42%でナスダックは+0.81%と上昇の日になったで。ちょっとここで一年前を振り返ってもらいたいんや。一年前、あの選挙前に、民主党がホワイトハウスも上院も下院も牛耳ったらどうなるか、皆口々になんていってたかというと、多くのマネーマネジャーが株式市場は下落に見舞われるといっとったんや。大きなトラブルがくるといっとったんや。
わいはその時に、バイデン大統領がまだ上院議員だった時にわいは偶然電車であってしゃべった時のことを言うたやろ。バイデン大統領は株なんかに興味はないと言うとったんや。ウォール街はバイデンは投資家にとって敵やと思っとったんや。やけどわいはその時、こうも言うとったやろ。民主党が牛耳ると株式市場にマイナスかもしれんが、シリアスになりすぎないようにしよう、と。やけどその時テレビのコメンテーターも新聞記者もジャーナリストも皆警告を発しとったんや。ブルーウェーブが来たら株式市場は傷つくぞ、と。
その時に実際どのようなことが具体的に言われとったのか。ちょっと振り返っとこうやないか。10個挙げてみるで。まず一個目は、民主党が牛耳ると、インカムタックス、所得税が高くなると言われたんや。そのことで消費が冷え込むんやないかと言われたんや。そうなったら株式市場にはマイナスや。二個目は皆、キャピタルゲイン税が上がることを怖れたんや。所得税と同じぐらいの高さまで持ってこられるかもしれんと怖れたんや。そうなったらこれも当たり前やが株式市場を冷やすやろう。
三個目は、配当への税金も高くなると思われとったんや。キャピタルゲイン税の増税と同時にな。民主党は富裕層をターゲットにしたくて、富裕層が牛耳っとる株式市場の利益から税金をもっと取りたいんや。四個目は製薬会社が薬価の高さを理由に突き上げられると思われとったんや。薬価を強制的に下げさせられるんやないかと思われとったんや。そうなったら製薬株にとってはえらいことや。五個目は、銀行はに対するレギュレーションがよりきつくなると思われとったんや。お金が回りにくくなるかもしれん、そう思われとったんや。スモールビジネスにとっては悪夢や。そうなったらIPOの数も減るやろう。
六個目は企業の買収や合併がやりにくくなると思われとったんや。民主党は共和党に比べてアンチトラスト、独禁法違反に厳しくてその取り締まりに熱心や。七個目は新しい規制が入って健康保険会社のマージンや利益が大きく圧迫されると思われとったんや。八個目は、富裕層からなんとかもっとお金をとろうという動きが加速すると思われとったんや。九個目は、民主党はどんどん予算をじゃぶじゃぶ使って、その結果金利が大きく上がる方向にいくと思われとったんや。いわゆるハイパーインフレが怖れられとったんや。
最後の十個目は、今までの九個をあわせた結果、株を持つ意味というのが減退して、株式市場は大きな打撃をうけると思われとったんや。アンチビジネスの状況になると言われとったんや。いわゆるベアマーケットになると思われとったんや。わいはこういう声が口々に聞こえる中、心配しすぎは良くないと言うとったんやが、これらのことは起こり得ると思われとったんや。でも現実はどうや?全然違っとるやろ。今の株式市場、レコードハイをもう何日繰り返しとる?まだ税率は上がってないやろ。誰も製薬会社や銀行や健康保険会社を締め付けてないやろ。IPOはどんどんおこっとるし、買収もこれまで通りやられとるやろ。
なんでこうなっとるかというと実際バイデンが全て決めれるわけやなくて、上院や。そして例えばベテラン上院議員のジョー・マンチンなんかは、民主党でありながら民主党が推進する多くの政策に異議を唱えたりしとるんや。上院は今民主党と共和党が50対50や。法案決議で両党同数やとハリス副大統領が一票を投じるから民主党は過半数とれるはずやが、逆に言うと一人も造反が許されんかったりするんや。マンチンはお金を配りすぎやとパンデミックの失業保険の上乗せに反対票を投じようとしたりもしたしな。こういう状況になると物事を決めるのには時間がかかったり結局決まらんかったりするわけや。
そしてその状況がどんどん鮮明になりつつあるんや。なんでかって?それは今週の選挙の結果や。あまり株式市場に絡めて語られてないからここで見ていこうやないか。バージニア州知事選挙では良く知られとる元州知事で民主党候補のテリー・マコーリフが当選すると言われとったんやが、全然知られてない、共和党候補で元投資ファンド幹部のグレン・ヤンキンが終盤で逆転して当選したんや。ニュージャージー州知事選挙では、民主党候補で現職のフィル・マーフィーが圧倒的有利やと言われとって、やけど共和党候補のジャック・チャッタレリにぎりぎりまで追い詰められたんや。ニュージャージーはアメリカで最も民主党寄りの州の一つや。そんな州で、最終的にはマーフィーが勝ったが、もっと大差で余裕で勝つと思われとったんやが、めちゃ僅差やったんや。
これらの結果は来年の中間選挙を戦う民主党にとっては警鐘を鳴らすものとなっとるんや。去年の大統領選ではバージニアもニュージャージーも二けたの差をつけてバイデンが勝っとったんやから。これらのことは共和党の勢いが増しとって、より議会が玉虫色になって、それは株式市場にとってめちゃええことなんや。株式市場は政治に何も下手なことをしてほしくないんや。何も決めれない政治が株式市場にとっては一番ええわけや。やからどんどんVIX指数も下がって今年の最低水準になっとるやろ。
言い換えると今すでに、ある程度は政府は分離された状態になっとるということや。歴史的に見ればこういう時に株式市場は特に上がりやすいんや。パウエル議長は今週の会見で金利を低く保つと言うたわけやが、多くの人はいつ利上げが始まるのか話しとる。もし議会が今議論されとるバイデンの大きな経済刺激策を通したら、仕事の数はどんどんより増えるはずで、賃金のインフレが発生して、パウエルは利上げせざるを得なくなるやろう。やけどもし経済刺激策が決まらんかったら株式市場にとってはええことや。
ということで、どのように状況を見るべきかと言うと、歴史的には民主党は労働の党で共和党はキャピタルの党や。民主党の勢力が弱まって共和党のキャピタル側が強まったら、株式市場はまだ継続して上がっていくやろう。今の政治的な話題の大部分は、2022年の中間選挙でどっちが勝つかというものや。2024年の大統領選挙もな。これがごちゃごちゃするほど、株式市場にとってはええ状況になるんや。アメリカにとってええ状況かどうかって?それはどうやろうな。
確かに株式市場は今めちゃめちゃ上がっとって伸びすぎやと感じる人も多いやろう。やけど今週の選挙でわかったことは、ウォール街はもはや政治を心配する必要がないということなんや。ビッグビジネスの足を引っ張ろうとする民主党の勢いが弱まっとるんや。ウォール街が心配せんかったら株式市場はまだ伸びるかもしれんで。これは今このレベルで株式市場から降りる必要がない一つの理由になるで。プルバックがあったら買ってもええかもしれんで。2022年に共和党が勝つようなことがあったら株式市場は更に上がるやろうな。
トランプさんがなつかしく思い出されました。
記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。
応援よろしくお願いします。