こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの11/16のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日もサンフランシスコからお届けするで。スペシャルエディションや。今日はダウは+0.15%、SP500は+0.39%、そしてナスダックは+0.76%やったで。さて、物の値段が上がっとる。インフレの過熱具合に皆怯えとる。やけど物の値段は下がることもあるということも覚えとかんとあかんで。皆物の値段の上昇に拍車がかかるのを止めようとしとって、そして最近はだんだん成功が見られるようになってきたんや。インフレということで言うとコメンテーターとかニュースは正しく物を言わんのや。パウエル議長が、インフレは一時的やと言うたって、それをあげつらってニュースのパンチラインに使う始末や。一時的って言うのは短いと同義ではないんや。
こう吹聴する人がおる。「タイソンフーズのカンファレンスコールを聞いたか?全ての製品の価格が上がっとって原材料も高騰しとるし人件費も高騰しとるし、インフレの過熱は目も当てられない状態や。」やけどそんなに災害級のことじゃなかったで。わいはこういうカンファレンスコールにあまりにも飲み込まれるのはあかんと思うんや。タイソンはCOVIDに端を発した労働力不足の問題にずっと悩まされて来とったわけやから。インフレの過熱ぶりは下がって来とるんや。そのことについていくつか言ってみようやないか。
まず、そもそも食品と労働対価を除いて、ほとんどのコモディティーの価格は高値から下がって来とるんや。これは秘密でも何でもないで。ただ情報を見ればわかることや。例えば今まで多くのものが影響を受けてきた化学品の価格についてやが、化学品の価格というのは他の多くのコモディティー価格より重要なんや。わいのお気に入りのケミカル・アナリストのフランク・ミッチによると、ポリエチレンにもポリプロピレンにもその価格にクリアなピークが見られると言っとるんや。これらは今までノンストップで上がり続けてきたものや。
第二に石油価格や。クルードの価格の上昇は$80あたりで止まっとるで。皆少し前までは$100超えると言うとったのが、中小の採掘業者が採掘量を増やしとることもあって伸びが止まっとるんや。後は例えば、10年前に比べて車も省エネになっとるからな。石油価格の上昇が無いことはインフレの過熱を抑えるのにめちゃ重要や。
第三やが、一番不足しとるのは半導体なのは皆良く知っとるやろ。ハイパフォーマンスチップを皆こぞって作っとるんやが、より安いフル・フィーチャーのチップが不足しとるんや。そういう半導体が車に必要やから、新車も思うペースで作れてなかったりするんや。やけど昨夜、Morgan Stanleyの素晴らしいレポートが出て、車載半導体不足はもう解決に向かっとるという内容やったんや。車の製造もデータセンターの構築も時期に良くなると書かれとったんや。フォルクスワーゲンのCEOも半導体に関しては最悪期は脱したと言うとるんや。まだまだ問題があるのは確かやが、もし新車製造のペースが回復したら、中古車の値段がどれぐらい急落するかわかるか?もう最悪の時期は脱しとるようやで。
第四やが、港の状態はどうや?状況は悪くなる一方やと考えがちやが、今日ブルームバーグは、ロサンゼルスの港の混雑具合がましになっとると報じとるんや。港にくぎ付けにされとる船の数が減って来とるんや。
第五やが、輸送の問題や。わいらは生産物を配達できるだけの十分な労働力があるんか?これに関しては、ウォルマートが決算発表後に2.55%も下落したわけやが、コストの高騰でマージンが圧迫されとるわけなんやが、やけど今労働者を見つけるのが容易になったと言うとるんや。経済刺激策で配られたお金がもうないからな。ウォルマートはアメリカ最大の雇用者やからこの言葉はでかいで。CEOはこれからどんどん雇用状況は良くなっていくやろうと言うたんや。労働者不足の問題はピークをつけとると思わんか?しかしウォルマートはインフレの打撃を自社で飲み込んどるんや。他の会社が消費者に転嫁しとるのにな。ウォルマートはこのインフレの世の中でデフレを実現しとる会社や。ウォルマートで買い物をしたら勝者になれるんや。
わいらには多くのテクノロジー会社がついとるんや。やからわいはサンフランシスコにいるわけやが、次々と新しいソフトウェア会社があらわれてきとる。そして多くのホワイトカラーの仕事を無くしとるんや。今日Qualcommが7.89%も上がったんやが、これはスマホが良く売れとるということで、人がよりいらなくなるということでもあるんや。わいは次々といろんなAIのストーリーをここで聞いとるわけやが、そういうことも労働者不足の問題に立ち向かうにはええニュースやで。
結論やが、インフレを過度に怖れるインフレーショ二スタの言うことを聞くんやないで。パウエル議長も彼らの言うことを聞く必要はないで。今次々と、パウエルが言うとった、インフレは一時的やと言う証拠が揃って来とるんや。インフレを過度に怖れる必要はないんや。もし怖ければ、価格上昇を飲み込んどるウォルマートでミルクでも買って飲んどいたらええんや。
インフレの過熱ぶりが和らぐのはいいですが、一旦上がった食品価格って本当に下がるんでしょうか。
記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。
応援よろしくお願いします。