こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの12/10のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日はなかなかええ日になったな。ダウは+0.6%、SP500は+0.95%、そしてナスダックは+0.73%やったんや。今日発表された消費者物価指数は引き続きレッドホットなものやったな。前年同月比で6.8%上昇や。39年ぶりの高水準やで。これはますますFedは手をこまねいているわけにはいかなくなったな。金利を低いままにずっとしておくわけにはいかなくなったで。金利が上がることはもう決定や。今の焦点は、金利の上がるペースや。そしてFedが声明を出すときのトーンや。
しかしこのホットなCPIの数字でもマーケットは空中分解せずに、Bullはむしろ株を買ったんや。SP500はレコードクローズやったんや。すごいことやで。やけどもしかしたらこれはBullishすぎることはあるのかどうか、大丈夫かどうかや。ということで来週のゲームプランにいってみたいんやが、今回は月曜日からじゃなくていきなり水曜日からいくで。なぜならここが最も重要やからや。そうや、Fedのパウエル議長がFOMCの後で何を言うかが今週一番の注目なんや。
前回パウエル議長がしゃべったときは、インフレは一時的だという見解を修正したよな。そしてインフレに対処するため、テーパリングを加速させる必要性に言及したんや。やけどもう、ちょっとテーパリングという言葉は忘れようやないか。より注目なのは利上げやからや。利上げの時期がどれぐらい前倒しされるかが一番の注目なんや。わいらはまだその時期も、利上げのケイデンス、ペースもわからんのや。もしパウエルが急な利上げを示唆したら、今日の株式市場の上がりとかも無かったことになるやろう。株式市場はやられるやろう。そのことは覚えとかんとあかんで。
パウエル議長がインフレを語るときに、何がコントロールできて何がコントロールできないのかをはっきり分けなければ、もしかしたら来週ぐらいから「Crash Landing」という言葉が聞かれ始めるかもしれんで。ヘッジファンドのマネジャーとかがショートの方にまわるかもしれん。そういう時に、マーケットはCrash Landingや、Soft Landingやない、といった言葉が語られるやろう。今インフレ過熱がはっきりとマクロの数字として示されとるんや。Fedは利上げ以外に道を持ってないんや。
やけどだからといって、全部の株がやられるということにはならんのや。全部の持ち株を売った方がええということにはならんのや。Fedが金融を引き締めている時マーケットは上に行き得るで。ただそれは、今までとは違うグループの株が上がるかもしれんという話や。利上げの局面で儲けられる銘柄というのが確かにあるんや。だからただ水曜日を怖がるということはせんでええと思うで。わいは昨日のCNBC Investing Clubのオンラインミーティングでも言うたんやが、金利上昇局面では退屈な株がええんや。物を作って物を売って利益を出しとる会社がええんや。そしてその利益を株主に還元しとる会社が理想的や。自社株買いとか配当とかでな。
逆に言うと、今はコンセプトだけの会社に投資する時やないんや。売り上げは急速に伸びとるが利益が出てないような会社が危ないんや。こういう時のマーケットは実体のないようなビジネスに厳しいんや。そうじゃなくてウォール街は、テクノロジー株の中でも安定して手堅いものを皆物色するんや。例えばBroadcomや。わいのファンドも持っとるが、素晴らしい決算を発表したばかりや。Oracleもそうや。双方とも今日株価が上がっとるで。そういうことも考えながら、水曜日のFed以外の来週のゲームプランを見ていこうやないか。
月曜日はわいが言うとったような銘柄の代表例でもあるRegeneronの投資家イベントがあるで。製薬会社の中でわいのお気に入りの一つや。様々な治療薬の進展を発表すると思うで。Regeneronはバイオテック会社やが、多くの会社と違って利益を出しとるんや。そしてPERは馬鹿げとるぐらい低いんや。そういう、きちんと利益を出しとって、売り上げベースじゃなくて利益ベースで評価されても割安な株が、これから見直される時期に入るんや。わいはこのミーティングで素晴らしいストーリーが語られたら、株価は新高値まで上がるかもしれんと思っとるで。今の時期に、もしストーリーが良くてもお金を儲けてなくて逆に失っとるような会社は、わいはゲームプランでとりあげたりはせんで。やけどRegeneronはめちゃめちゃ儲けとるんや。
わいは何回も言ってきとるが、利上げを警戒するといったって、今の経済はブームしとるんや。多くの会社がめちゃめちゃ良くビジネスをやっとるんや。ただ価格上昇を顧客に転嫁できんかったりするビジネスは厳しいんや。そういう意味で火曜日にはCampbell Soupのアナリストミーティングがあるんやが、これに注目や。この会社は原材料コストの高騰とかに悩まされとるんやが、やけど昨日のHormel Foodsの決算はめちゃめちゃ良かったやろ。SPAMとか記録的な売り上げやったやろ。株価も急上昇したで。Campbellに関しては株価はまだ安いと思うが、イノベーションのストーリーが語られなければ、買おうとは思わんで。 やけど株価がこのアナリストミーティングの後に上がったらそれは素晴らしいことや。何を言うのか注目しようやないか。
水曜日はFedの日やということは言うたが、パウエルが何を言うかを細かくあてることはわいはできんが、この日、何がおこるのか想像できるで。コメンテーターやアナリストがこぞって、パウエルの発言の後に、あなたのポートフォリオにとって悪いことが今から起こると言うやろう。そういう人は歴史を理解してなくて、あなたの株のことも考えてない人や。シリアスに聞くんやないで。
水曜日の夜はLennarの決算発表があるで。大きなホームビルダーや。Fedが利上げする局面でホームビルダーはあかんと皆言うやろう。わいはそれは間違っとると思うで。わいはToll Brothersが大好きや。Lennarも好きや。もし株価が下落したら、買いの好機かもしれんで。家の需要はうなぎのぼりでオールタイムハイや。今までで一番高いんや。Toll Brothersの決算は良かったやろ。Fedが極端なことを言わない限りは、下落は買いの好機やと思うで。やけどパウエルが急激な利上げを示唆し始めたら、やっぱりLennar株は持たん方がええと思うけどな。
水曜日は更にEli Lillyの投資家ミーティングがあるで。将来の利益換算で決して割安ではない株やが、やけどここのところ言うとる通り、二型糖尿病とアルツハイマーの治療薬で画期的なのがパイプラインにあるんや。アルツハイマー治療薬はバイオジェンのものより全然優れとるんや。わいはAmerican Migraine FoundationとかAmerican Brain Foundationと関りがあるから知っとるんや。これらの治療薬は数十億ドルのフランチャイズや。わいのファンドでも持っとるし、長期の見通しは素晴らしいと思っとるんや。買いやで。
木曜日はAccentureとAdobeの決算発表があるで。双方とも素晴らしい会社や。Accentureに関しては今持ってないんやったら、決算結果を聞いて、もし株価が下がるんやったらそこから買った方がええかもしれんな。決算後下がる傾向にあるからな。Adobeはテクノロジー株の中でも抜群に安定しとる株で、持っとってええと思うで。今の時期にはSalesforceとかNvidiaと同じように確実なテクノロジー株やと思うで。ただ、今例えこういう株といえどもあまりに多くのPERの高い株を抱えないでほしいとも思うで。Fedの金融引き締めの時期には、いい会社といえどもやられることもあるからな。
木曜日は更にFedExの決算発表があるで。わいはこの株のことを考えとるんやが、この株は将来の予想が難しいで。今お薦めできたらええんやが、やけどわいには今、お薦めするほどの確信はないんや。いつもFedExがわかったと思うと裏切られたりするから、この株はわからんと言っとくで。
COVIDに関しては今回語らんかったが、金曜日にはDardenの決算発表があって、その際にはCOVIDによる影響が議論されるやろう。レストランビジネスは大きなカムバックを果たしとる。やけど全てのレストランがええわけではないで。やけどDardenは勝者で、この決算も素晴らしい数字を発表すると思うで。
さて、来週は結構クリアな感じや。もしあなたがトレードをしたければ、パウエルが何を言うかを予想してやればええ。Soft landingが示唆されるかHard landingが示唆されるか見ものや。やけどもしあなたがトレードしたいんやなくて、投資をしたいならば、パウエル発言の後にもし株式市場が下落したら、長期的視点で買いの好機ととらえて、長期で儲けれるハイクオリティーな株を狙っていこうやないか。
パウエルさんに注目ですね。
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