【ジム・クレイマー】メルトダウンの日！今週のゲームプラン！株式市場が上向いたら優良株から上がりだすんや！ジャンク株から上がりだすことはないんやで！【Mad Money】

いろいろな声が聞こえてくるで。ブルマーケットは完全に終わった、とか、バブルが弾けた、とか、真の痛みがこれから始まる、とか、まあでもそう思うのもわからんでもないで。なんせ今日は一段と株式市場が下落して、ダウは-1.3%、SP500は-1.89%、そしてナスダックはなんと-2.72%やったんや。ネットフリックスの決算があかんかったのも悪かったな。それがピンアクションの一つになってマーケット全体に下落が広がったで。ただ、ここで起こっとることと言うのはわいがこの2か月間口を酸っぱくして警告しとったことや。もう何回も繰り返したことをここでも言うとくで。もしその会社が利益を出してなかったら、その会社の株を持っとったらあかんのや。その株は株価を維持することができんのや。少なくとも近未来にはな。

近年あまりにも多くの株が株式市場で生まれて多くのお金がそこに流れ込んだけど、全ての株の株価を高いままにしておくことなんかできんのや。SPACをはじめ、多くのくず株は、あなたのお金と時間に値しないとわいは言うてきたやろ。わいはあなた達には、今一度ポートフォリオを総点検して、一つ一つ銘柄を見て、その会社がやっているビジネスを本当に知っているのかどうか、その会社は利益を出しているのかどうか、またモメンタムだけで上がっている株じゃないかどうか、バリュエーションがバカ高くないのか、今一度確認してほしいで。

今のマーケットは真のシェイクアウトや。弱い買い手がどんどん株を投げ出しとる。もしあなたがハイフライヤーと言われる、バリュエーションの高い株を持っとるんやったら、せめて一つか二つにしとくんや。わいのファンドはいくつかの高い株を持っとるが、ほんのいくつかだけや。知りたかったらCNBC Investing Clubに入ってほしいで。まあでもいいニュースとしては、今株は売られすぎの状態になってきとるんや。SP500オシレーターの数字は今-6まで下がったで。これはとても低い値や。マーケットには今悲観が蔓延しとる。ただ、悪いニュースとしては、決算シーズンを迎えとるわけやが、もしかしたら決算が冴えない企業が多く出るかもしれんということや。サプライチェーン問題とか原材料コストの高騰とかパンデミックでな。というわけで、注目決算がいっぱいある来週のゲームプランを見ていこうやないか。この週はこの決算シーズンでも最もヘビーな週の一つやで。

まず月曜日やが、かつて嫌われとって今は愛されとる石油業界の注目企業の決算発表があるで。Halliburtonや。石油株は実際火を噴いとるんや。採掘しまくらんことで、めちゃ良くやっとるんや。もしわいのように今、石油株に熱い視線を送る人は、このHalliburtonのカンファレンスコールは絶対に聞くべきやで。石油株は今お金を置いておくのにええところやからな。月曜日の引け後はIBMの決算発表があるで。Managed infrastructure businessをキンドリルとして切り離したんや。CEOのArvind Krishnaが何を言うのか、どんな決算なのか注目しようやないか。

火曜日は会社のビジネスを分割することによってより利益を出して株主に報いようとしとる二つの会社の決算発表があるで。Johnson and JohnsonとGEや。会社の分割のアナウンスに株価はあまり反応せずに、そしてマーケット全体が醜くなってしまっとるんや。だから時間があるんや。じっくり研究すればええで。どちらの会社もあなたから逃げることはないんやから。分割のポジティブ面がどうなのか、判断しようやないか。

火曜日に決算発表をする会社の中でわいのお気に入りはLockheed Martinやで。なぜならアメリカは新しい冷戦に向かっとる感じやからや。ロシアと中国や。この新しい冷戦に対してCEOのJim Taicletが何を言うのか注目しようやないか。火曜日は更にAmerican Expressの決算発表があるが、わいはこの会社が好きやで。中小企業は好調やし、ポストオミクロンで旅行も戻ってくるやろうからな。わいは実際今回の決算はええんやないかと思うで。

火曜日は更にめちゃめちゃ重要なMicrosoftの決算発表があるで。わいらは今まで通り成長してるかどうかを聞く必要があるで。クラウドのAzureとかな。クラウドコンピューティングのハブになっとる会社が大丈夫なのかどうか、や。Shopifyは今日大きく落ちたで。みんなオンライン関係の会社は終わりや、と言うとるが、わいはそれは真実じゃないと思うで。

さて、水曜日はFOMCが終わってパウエルがしゃべるで。金融引き締めのことについて彼の言葉を聞けるやろう。多くの人が今週のひどい下がりは、来週のパウエルの発言を悲観してのものやと思っとるが、それは違うと思うで。わいは今の下落はパンプ・ダンプのスキームの中の全体的な売りやと思っとるんや。ベンチャーキャピタルもプライベートエクイティーも株を売っとるんや。そしてSPAC株とかIPO株とかを含めたクオリティーの低い株こそ売られとるんや。パウエルは利上げのスケジュールについて語ると思うで。わいは語ってくれて全然かまわんで。既に株式市場は大きく下がっとるし、経済もスローダウンしとるんや。

もちろん水曜日はFedだけじゃないで。Boeingの決算発表があるで。わいは別に何も期待してないで。航空機産業のサイクル的には今はめちゃええ状況なはずやが、経営陣がそんなに良くないからな。別に中国から何かええ動きがあったとか、オーダーがどうだとか、787がどうだとか、何も期待してないで。何も期待してない時は、期待を裏切られることもないんやで。何かええ発表があったらええなと思うが、悪い場合にも備えて期待はしてないんや。ちなみにわいがボーイングの経営陣やったら、今コマーシャルな航空機ビジネスがどうとかより、防衛ビジネスがどうかを強調するで。わいをBoeingによんでくれや。やけどわいはまあ、今の仕事が好きやから、Boeingを経営してくれと言われてもいかんけどな。

さて、Netflixは死んだんやが、Teslaはどうやろうか？水曜日の引け後に決算発表があるんやが、わいはええ決算やと予想しとるで。今週めちゃめちゃええニュースがヨーロッパであったやろ。新しいEV車の売り上げが、新しいディーゼル車の売り上げを抜いたんや。テスラのベルリンのギガファクトリーは素晴らしいことになるやろう。そのアップデートとか、Eron Muskはいっぱい言うことがあるはずやで。水曜日は更にIntelの決算発表があるで。オハイオ州に新工場を2個つくるというニュースがでたよな。年末に着工して、早ければ2025年にも半導体の製造が開始できるんや。200億ドルつっこむんやで。Intelはいっぱいお金を儲けて持っとるんやが、政府がこの計画を直接的に手助けしてあげてほしいと思うで。半導体の問題は国家の安全の問題やからな。新しい冷戦の中心地の台湾に頼っとったら危ないんや。

木曜日はMcDonaldの決算発表があるで。レストラン業界はオミクロンで困っとるんやが、こういう時は勝者が全てを持っていく、Winner takes all シナリオになるんや。厳しい状況で最後まで立っとる男が強いという状況になって、それはMcDonaldやろう。木曜日は更にAppleの決算発表があるで。わいは心配してないで。なぜならここのところこの株は決算に向けてホットになっていったんやが、今回は違うんや。わいはいつも言っとるように、AppleはOwn it, Don't trade itや。常々言うとるように、スマホが必需品になった今、この会社はテクノロジー会社というよりは、消費者製品会社として認識されるべきや。人の一生で皆がAppleにどれほどお金を使うか、考えたらすごいやろ。

金曜日は二つの素晴らしい会社の決算発表があるで。ChevronとCaterpillarや。Chevronはわいのファンドも持っとるが、モンスターやで。儲けとると思うで。もし決算後おちることがあれば、わいのファンドは買い増しを検討したいと思うで。CaterpillarはChevronよりはチャレンジングなのは、原材料コストが上がっとるからやが、やけどオーダーの好調さはそれを凌駕するかもしれんで。インフラ投資法案よりこの会社にとってええものはないからな。

さて、ここでもう一度繰り返しておくが、利益が出ていない会社の株を持つんやないで。真にええ会社の株を持っとくんや。今は別にお葬式じゃないで。来週の決算を見たら、やっぱりアメリカの会社というのはめちゃめちゃ儲けとるなというのがわかるやろう。やけど儲けてない、グレイトじゃない会社の株は今は持ったらあかんのや。わいらは何がいつマーケットを好転させるのかを予測することはできん。やけど好転は素晴らしい会社の株からおこる。歴史的にジャンクな株から上がったことはないんやで。