【ジム・クレイマー】株式投資のための25のルール その11：多くの株を保有しすぎるな。【Mad Money】

わいがヘッジファンドマネジャーをやっとったとき、わいは毎日3時間、前日の取引でのミスを解析するのに使っとったんや。この解析を、他の人がオフィスに来る前に終わらせておくわけや。だいたい4AM-7AMの間にな。わいは負けたトレードは全部解析するんや。勝ったトレードは解析する必要ないからな。それはもうひとりでに上がっていくだけやから。負けたトレードを解析することで、どうやったらもっとうまく儲けれるようになるのか、理解しようとしたんや。

そうやって来る日も来る日も解析をして数年たったころ、わいは、ええパフォーマンスというのが実際により少ない銘柄数と直接関係しとることに気づいたんや。それからというもの、新しい銘柄を買う時は、何かを売ってからでないと買わなくなったんや。これは実際いい規律で、あなたもこれをやってほしいで。

多くのパフォーマンスが良くないマネーマネジャーは多くのポジションを抱えとったりする。その中にはええ株もあるが、やけどせっかくのええ株もちょっとしかポジションを持てないことになる。ポジションの数が多すぎるとな。ルール５で言った通り分散投資は重要やが、度を超すとまるで投資信託を保有しとるのと同じことになってしまうんや。

確かに、何か買うには何か売らんとあかんと思ったら、あなたは窮屈に感じるかもしれん。やけどわいは株式市場に40年以上おるわけやから信じてくれ。その売る銘柄は自分の中で最もいけてないと思う銘柄を売るはずや。だから繰り返すことで、銘柄数は絞ったままでポートフォリオはどんどん良くなっていくんや。

しかも保有銘柄のファンダメンタルズの変化を十分把握するためには、各銘柄について少なくとも1時間はホームワークをしたいんや。これを前提に考えると、株式以上中毒者ならいざ知らず、20銘柄以上持つことは不可能や。個人投資家が管理できるポートフォリオの適正規模は、だいたい5-10銘柄程度やろう。それより少ないと分散効果が無くなってしまうが、それより多いと十分なフォローができなくなるんや。適正な銘柄数は各々の事情で異なると思うが、どの銘柄についても十分現状把握ができる状態を保てるかどうかが重要になるんや。

わいがヘッジファンドのマネージャーをしとった時、損をした時は決まって山のようなトレードをした時やったんや。大儲けしたときはほんの限られた数のトレードやったんや。その時でもわいは巨額の資金を運営してたんやで。トレードしていくと、ともすれば銘柄数が多くなりがちなんやが、自分のポートフォリオを見直して、大丈夫かどうか今一度考えてほしいで。