こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/21のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今週の始まりの今日はダウは-0.58%、SP500は-0.04%、そしてナスダックは-0.40%と、下落の日になったんや。Fedのパウエル議長が全米企業エコノミスト協会での講演で、「政策金利の引き上げ幅を、必要な場合は0.25%より大きくして、より積極的に動くべき時にはそうする」と言うたんや。0.5%の大幅利上げを排除しないというタカ派的な考えを改めて示したことで、国債利回りが上昇して株が下落したんや。わいは先週のMad Moneyでも、先週は素晴らしく株式市場が上昇したんやが、その時にもチャーティストはまだ真のボトムは来てないというたやろ。だからこの時を、自分のポートフォリオをリバランスする好機として捉えようと言うたやろ。今はそれを振り返るええ機会やから、ちょっと振り返ってみようやないか。
SP500というのは今年、たった4回しか上昇の週はなかったんや。そして先週の上がりというのは2020年の11月以来のベストの上がりやったんや。その時何があったかというと、COVIDのワクチンについてポジティブなことが聞かれだした時なんや。その時以来の大きな上がりやったんや。やけどそこまで大きな上がりやったからといって、諸問題が解決してここからずっと上昇するとわいは言っとるわけではないことは、先週も言うたやろ。だから繰り返すが、ポートフォリオのリバランスにええ機会なんや。あなたのポートフォリオの中で最もやられとる株を、この一時の上昇を利用して売って、利上げ局面でも輝く銘柄を買うという入れ替えをやるべきなんや。
しかしまだ真のボトムが来てないかもしれないからといって、先週のSP500の6.2%もの上がりが何も意味してないわけでは当然ないで。ここまで大きく上がったんやからな。SP500だけじゃないで。全てのメジャーな指数が上がったんや。ダウは+5.5%、ナスダックは+8.2%、ナスダック100は+8.4%、ラッセル2000は+5.4%やったんや。全部が5%以上上がったんやが、やっぱりここまで大きくやられとったナスダックの上がりはとびきり大きかったで。
まずこの上昇がどうやっておこったのか、上昇の材料が何だったのか見てみようやないか。なぜならこんな上昇はかなりレアなことやからや。まずはこの上昇の前にマーケット全体が大きく下落しとったことが挙げられるで。一月ほど前にロシアがウクライナに侵攻した時から、マーケットはどんどん下落したんや。ナスダックとかは特にパウエル議長が去年の11月に金融引き締め発言をしてから下落基調にあったんやが、それをプッシュしたんや。先週の上がりの前の週の下げは今年2番目に大きな下げやったんや。下げは先週の月曜まで続いとったんやが、やけど火曜日にいきなりマーケットは大きく反転したんや。そしてそのまま金曜日まで上がり続けたというわけや。
なんでこんなに上がったかの他の点としては、ウクライナが予想以上に頑強に抵抗しとることが関係しとるで。ロシアは張り子のトラなんやないかという論調にもなってきとるんや。ウクライナのゼレンスキー大統領の素晴らしいリーダーシップもあって、なんというかある種の楽観が広がったんや。同時に石油価格が大きく下がったんや。この下がりは常に株式市場にとっては支援的や。なぜなら石油価格というのは経済システム全体への税金みたいなものやからな。まあでも今日原油価格は大きくリバウンドしとって、それが株価下落の主要因の一つになっとるわけやけどな。
後もっと重要なのは、水曜日に全ての人が注目するFOMCがあって、0.25%の利上げが発表されたんや。パウエル議長はわいらがちょうど望んどることを発表したんや。インフレの過熱ぶりを警戒して、今後も利上げをしていくと言うたんや。わいらが忘れたらあかんのは、過剰なインフレは今即刻退治せんとあかんものや。継続的な大きな物価上昇はビジネスにとってもあかんし、あなた達にとってもあかんことや。パウエルはその時、わいらがこう言うてくれたらええなということを言うたんやが、今日はそれよりもよりアグレッシブなことに言うたんや。まあ今日のことはおいておいても、パウエルの発言で安心感もでて、いわゆるリリーフラリーがおこったということや。
ということで株式市場全体が上がったんやが、もっと細かく見て大きく上がったところはどこかというと、最も上がったのはここまで大きく打撃を受けてきた中国株なんや。中国株のETFは実に28.8%も上がったんや。あとはキャシーウッドのARKKも18.3%も上がったし、IPO株のETFも15.8%上がったし、SPACのETFも14.6%も上がったんや。クラウド株も15.4%上がったし、大麻株も12.1%上がったんや。これらは全てここまで大きく下落してきた、リスクの高い類の者達なんや。これらのグループのほとんどは別に特有の上げ要因があったわけでは無いんや。ただただここまであまりに大きくあまりに早く下落してきとったというだけや。だからリバウンドの時期やったんや。
中国株に関しては上がった理由はあったんやけどな。先週の16日に、政府が金融市場を後押しして経済成長をよびおこす政策を講じるとの大きな、力強い方針を打ち出したんや。ちなみにわいは中国政府をこれっぽっちも信じてないで。共産党を信用してないで。わいは中国株はもう何一つ触らん方がええと言うてきたし、改めてここでも言うとくで。やけど世界第二位の経済の国がビジネスにより支援的な政策をこれから取っていくと宣言したことは、グローバル経済にとってもええことではあるんや。
IPO株とかSPAC株とかクラウド株とかはどうや?確かにこれらのリバウンドの主要因はとにかくここまで大きく下落してきたからやろう。だから株式市場全体がカムバックする時、最も下落したこれらが最も反応良く上昇するのは不思議ではないで。同時にこれらの株は以前は市場を牽引しとったりもしたんやが、今はモメンタムがなくなって時代遅れになっとるんや。なぜならウォール街全体がインフレに怯えとるからや。こういうグロース株は危うくても将来の利益成長の見積もりに基づいて評価されとるのに、その利益がインフレで圧迫されたらどもならんということや。ということは先週利上げの発表があってインフレと実際に戦うということになったことは、こういう株にとって良かったということなんや。
あとは、IPOウィンドウはもう閉じとるわけやから、株式の希釈がおこらずに、新規の株を買いたいから今持っとる株を売らんとあかんということもないんや。今日はクラウド株のAnaplanが買収の話があって27.69%も上げとるが、クラウド株はここからどうなるのか。あまりにバリュエーションがやすくなっとるやつはこういうこともおこっていくやろう。後は、例えばラッセル3000銘柄の中で見ていくと、Doordashは素晴らしい決算やったんやが、先週+23.4%や。Etsyは+22.1%や。Revolve Groupが+18%。EBayが+11.9%、Amazonが+10.8%、そしてOverstock.comが+16.8%や。
航空株も上がったしライフサイエンスの株も上がった。IT関連株も、デパートメントストア株も上がったんや。車株もあがって、特に電気自動車銘柄はRivianが+19.8%、Teslaが+13.8%、Fiskerが+13.25やったんや。半導体株も上がったで。Globalfoundriesは+31.3%やし、Nvidiaも+19.7%やったんや。Nvidiaに関しては明日がJensenの基調講演やから楽しみにしといてくれや。クレジットカード株も、SNS株も上がったんや。
これらの動きからわいらは何を学べるんや?最も重要なレッスンは、わいらは株式市場にネガティブになりすぎないことが大事やということや。株式市場が売られすぎの時はたいしたニュースが無くても爆発的な上昇を見せる時すらあるんや。わいはこのラリーがはじまる前日とかに株を売り払っとる多くの人がおるのを見たんやが、結果論かもしれんがもったいないで。第二に、わいらは全てのものが等しく上昇した後にその上昇に持続力があると考えたらあかんということや。多くの株はショートカバーもあって大きく上がっとるわけやが、そういうことに頼って上がって来た株こそ、もしあなたが持っとったら売り払うべき株なんや。中国株とかARKKとかその構成銘柄とかな。もしくはお金を失っとるバリュエーションのバカ高い株とかな。ただ他の株は、株によってはすぐ下落に戻るわけでもなかったりするかもしれん。例えば価格転嫁ができたらインフレでも大丈夫なデパート株とかな。わいはここで何が好きかというとMacysや。利益のたった6倍やで。旅行株も引き続きええと思うで。デルタ航空とかええと思うが、何といってもAmerican Express株がええで。
結論やが、先週の株式市場の上がりはあなたのポートフォリオを組み替えるチャンスをくれたんや。多くの株が上がったからといってわいの基本理論は変わってないで。ここからはより限られた株しか勝者にならんのや。だからこれからも引き続き、利益を出している株にこだわって持って、特にその利益を自社株買いや配当で株主に返しとる株に注目するんや。
トランプ時代がなつかしいですね。
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