こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの4/21のMad Moneyはどうだったでしょうか。
今日はまた下落の日になったで。ダウは-1.05%、SP500は-1.48%、そしてナスダックは-2.07%と大きく下落したんや。わいはずっと、実際に物をつくって、利益を出して、その利益を株主に還元しとる企業が今の時代は注目やと言うてきたやろ。そこで今回はあまり皆が焦点を当ててないアメリカの製造業について言いたいと思うんや。今日のような下落の日に、皆口々に悲観的なことしか言わんようになっとるが、わいはこういう日だからこそポジティブな面にフォーカスしたいと思うんや。そうや、アメリカの製造業が復興しとる、アメリカの製造業のルネッサンスへようこそ!
だいぶ昔にアメリカは製造業のリーダーシップを失ったんや。確かにわいらにはハリウッドがあるし、ソーダを作るのはうまいし、加工食品もうまくつくれるんやが、やけど製造業ということでいうとまずドイツに遅れをとり、そして日本に抜かされて、最終的には中国に抜かされたんや。わいらは、航空宇宙産業以外のほとんど全ての分野で、製造業でリーダーシップを失ってしまったんや。長い間そういう状態やったんやが、そういう時期は実は終わったんや。アメリカは製造業での存在感を取り戻して来とるんや。一つずつそれぞれのセクターでリーダーシップを取り戻していっとるんや。
今ハイグロースのテクノロジー株とかはウォール街から嫌われとる。そういうクラウドとかの株に注目する代わりに、工業株や製造業に注目することが、今のマーケットで勝者を炙り出すのに重要なんや。どういう企業がそれぞれの分野で存在感を取り戻しているのが、一つずつ見ていこうやないか。
まずはTeslaや。アメリカの車会社はもう長い間ドイツと日本に負けてきたんや。それがTeslaの成長でがらっと変わったんや。Teslaは製造を委託することなく、自分たちで世界で最も優れた電気自動車をつくり、めちゃめちゃ膨大な利益をあげとる。イーロンマスクは既に、中国とドイツでも、TeslaをベストなEV会社にしとるんや。今TeslaがベストなEV会社であることに異論を唱える人はおらんやろう。昨日のイーロンマスクのカンファレンスコールを聞いたか?まさに今、Teslaのビジネスはますます加速しとるんや。どこの会社よりも優れたEVをローコストで、しかも自動運転システムの見通しも最も明るいとされとる。イーロンマスクのおかげで、アメリカという国は車製造において日の当たる場所に再び躍り出たんや。Teslaは今回の決算も素晴らしくて今日は株式市場全体が下落しとるのに+3.23%も株価が上がったで。
次にスティール会社を見てみようやないか。かつてアメリカはスティールの分野でリーダーやったんや。やけど第二次世界大戦後にまず日本の二つの会社においぬかれ、そしてブラジルがきて、ロシアがきて、インドがきて、中国がきて、韓国が上がってきたんや。やけどトランプ前大統領の時代にわいらのスティールメーカーは奇跡的なカムバックを果たしたんや。Nucorはもはやアメリカのリーダーであるだけではなく、その品質と価格で世界のリーダーになっとるんや。かつて中国のスティールメーカーとかは中国政府のジョブプログラムの一環として採算度外視でどんどんやっとったんやが、それも状況が変わって、Nucorが規模と品質共にリーダーに躍り出たんや。今日のNucorの決算は素晴らしくて、売り上げもEPSも予想をビートして、ここまで大きく上がっとるにもかかわらず更に3.75%も上がったんや。
化学会社はどうや?第二次世界大戦後、アメリカは短期間やが、化学セクターでキングやったんや。やけどドイツのBASFとかバイエルとかの化学会社が盛り上がってきた後は、アメリカの化学会社はハードな時を過ごしたんや。やえど今、状況が逆転しとるんや。バイエルはモンサントを買収した後訴訟に苦しんどるし、BASFはロシアの天然ガスが人質をとられた状態や。やけどわいらのDowは、今まさにコモディティー・ケミカルのリーダーになっとるんや。アメリカが天然資源が豊富なおかげもあって、今日の決算も素晴らしかったで。売り上げもEPSも予想を大きくビートして、株価は2.92%上がっとるんや。
石油はどうや?アメリカはかつて石油産業で帝国を築いたんや。やけど時代は移り変わり、OPECができてOPEC+ができて、事態はがらっと変わったんや。やけどそれがシェールガスのフラッキングエボリューションでまたアメリカが存在感を取り戻したんや。ここ10年間でアメリカの石油採掘量は2倍になっとるし、天然ガス分野はもはや誰にも負けてないんや。天然ガス会社は長い年月をかけて天然ガスの輸出のインフラを整えて、今アメリカは膨大な天然ガスを海外へ輸出しとる。わいらがどんどんこれを推し進めると、ヨーロッパ各国のロシア依存も大きく下げることができるかもしれん。そういう状況で今アメリカの石油ガス業界は世界一や。わいらに対抗できる国は少ないで。ChevronとかExonとか、今日は株価が下がっとるが、長期目線で考えた時に今株価下落は常に買い場なんや。わいはCVXなんか早く$150台まで落ちてこんかなと思っとるところや。
さて、航空宇宙部門やが、この部門はあのひどい、Boeingの737Maxの墜落事故以来冴えないことになっとる。やけどBoeing以外の航空宇宙会社は実際ええパフォーマンスを誇っとるんや。GEとかRaytheonは世界一のエンジンをつくっとる。アメリカがこの分野の覇権を持っとることには誰も異を唱えないやろう。わいのファンドはBoeing株を持っとるから、この株にカムバックしてほしいんや。やけど今はこの株はまだペナルティーボックスにおる。航空機への需要は強いんやから、FAAの承認が出たりして、復活してほしいと思っとるんや。
機械セクターはどうや?かつてCaterpillarとかは、経済の浮沈と命運を共にしとったんやが、やけどその状況が変わっとるとわいは思うで。より規律を持った新しいCaterpillarがアジアのライバルを凌駕してきとると思うんや。そして農業機器のDeereに関してはそのリーダーシップをはじめから失ってないんや。わいはCATもDEも建設機器や農業機器の分野でこれからもリーダーシップを発揮し続けると思うで。ウクライナの悲劇はわいの人生で最も農業ビジネスを熱くさせるものになっとるんや。
セクターによってはアメリカはリーダーの位置を譲り渡してないで。食料・飲料会社とかパッケージドフードの会社とか一般消費財の会社とかな。J&JとかP&Gとかはその強さを保ち続けとる。P&GはUnileverの後塵を拝してはおるが、アグレッシブにいっとるで。昨日のカンファレンスコールを聞いたら、マーケットシェアをどんどん広げとることがわかるやろう。素晴らしい決算発表やったんや。わいはソフトウェア会社とかを軽視したいわけやなくて、アメリカはソフトウェアの分野でも素晴らしくやっとるんやが、やけどソフトウェア会社は今わいがずっと言うて来とる、実際に物を作ってそれを売って利益を出してそれを株主に還元しとる会社というクライテリアには当てはまらんのや。
半導体はLam Researchとかの半導体製造装置の会社とかは実際に物を作っとるが、やっぱり半導体を作っとる会社としてはTaiwan Semiが強いからな。半導体においてはわいらは製造を取り戻さんとあかん。他の国に依存するとそれは国家的なセキュリティーリスクやからな。幸運にも今わいらの政府は多くのお金を国内の半導体製造につぎ込んどるから、将来的にどうにかなることを願っとるで。今下手したらTiwan Semiは世界中で最も大事な会社の一つやからな。
結論やが、アメリカの製造業のルネッサンスがここに花開いとるんや。物を作って利益を出してその利益を投資家に還元しとる会社に投資するのが大事な今という時期に、そのリーダーシップ企業に投資したければ、わいが今回言うたようなアメリカのリーダー会社に注目するんや。利益を出していない、もしくはバリュエーションがバカ高いグロース株がどんどんやられとる今、注目すべき株はこういう株なんや。
アメリカの強さが際立つ回になりました。
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