こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの6/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。
わかっとるわかっとる。今日のマーケットの下落をなじるのは簡単や。今朝雇用統計の発表があったが、非農業部門雇用者数が前月比+42.8万人と、市場予想の+38.1万人を上回る好結果になったんや。これを受けて、FRBの積極的な金融引き締めの方針は変わらないと皆が思い直して、経済はここからもっともっとハードになると思ってそれを警戒して株式市場は売られたと多くの人が思っとる。ダウは-1.05%、SP500は-1.63%、そしてナスダックは-2.47%と大きく下落したんや。
わいはこの、雇用統計が株式市場を下落させた主要因であるということに関しては間違っとると思うんや。雇用の伸びもインフレも今ピークをつけてきとる、もしくはピークをつけとることはどんどん明らかになってきて、今回の雇用統計もそういうことやったんや。雇用統計というよりはわいは、今日の下落はひとえに企業の業績への警戒感によるものやと思うんや。
例えばAppleや。わいが常々、Own it, don't trade it.と言うとるのを知っとるやろ。やけど今日、Morgan Stanleyの主要アナリストのKaty Hubertyが、Appleは次の決算をミスする公算が高いと言うたんや。ちなみにわいは昨日、CNBC Investing Clubのmeetingで、わいのファンドの持ち株の中で今Apple株を最も心配していると言うたところやったんや。また、Piper SandlerのアナリストがMicron株を中立から売りへ格下げしたということもあったよな。モバイルの弱さとPCの両方の厳しい環境から、Micronは厳しいんやないかということや。消費者もどんどんアップグレードする懐具合じゃなくなっていくかもしれんしな。
後はイーロンマスクのメールでの発言や。彼は今経済に関してスーパーに悪いフィーリングを持っとって、もしかしたらTeslaでも10%の雇用をカットせんとあかんようになるかもしれんということなんや。こういう悪いニュースが出て、それじゃあ来週はどうなるんや?今の悪い相場環境が続くんか?わいはもしかしたらそうなるかもしれんことを恐れとるで。ちなみに来週はわいはシリコンバレーに行くんや。わいは四半期に一回はこのテクノロジーランドに行きたいと思っとるんや。わいらはシリコンバレーの風を直に感じんとあかんのや。めちゃめちゃ興味深いことがめちゃめちゃ多くおきとるからな。Mad Moneyもシリコンバレーからお届けするし、多くの企業のCEOとしゃべるから楽しみにしておいてくれや。
来週はでもマーケットはごたごたして始まるかもしれん。月曜日はAppleのDevelopers Conferenceがあってそこでは素晴らしい発表があるやろうが、やけど今日のKaty Hubertyのレポートはまだまだ広くいろいろなところに波及するかもしれんからな。Appleやそのサプライヤーが目標株価の引き下げやもしかしたら格下げもあったりするかもしれん。やっぱり中国の存在はAppleにとってでかい。ウクライナもそうや。昨日わいはこれらは脚注付きで解釈され得ると言うたが、やけど見過ごせんぐらい大きい要素であったりもするわけや。
まあでもいつかはAppleをまた積極的に買えると思うで。遅かれ早かれ中国でのCOVIDはおさまるやろうしな。スターバックスは上海で600店舗オープンしたんや。こういういいニュースもあるんや。もしAppleを持っていなかったら、ちょっと待った方がええやろう。やけど持っとるんやったら、今売って安いところで入るのは至難の業やで。わいは売らずに持っとくで。ここから痛みがあるかもしれんとわかっとってもな。いずれ上昇の時期は来て、それが来るまでしのごうと思っとるんや。やけどここで売りたい人はもちろん売ってもええで。
火曜日はEli Lillyのmeetingがあって、そこで糖尿病の薬のアップデートがなされるやろう。tirzepatideや。わいはこの薬はミラクルドラッグやと思うんや。だからわいのファンドはEli Lillyの大きなポジションを持っとるんや。やけどここで注意しとかんとあかんのは、この週末に新しいデータが発表される予定やから、この火曜日までに株価は上がってしまっとるかもしれん。火曜日のmeetingの後で株を買おうと思っとると、もうそこでは株価が十分高くなりすぎとって、利確売りとぶつかって損してしまうかもしれんから、気をつけるんやで。買いたい人はじっくり待った方がええかもしれんな。
さて、普通Fedの利上げ局面では食品株が隠れ蓑になれるセクターなんやが、やけど今食品会社はコスト増に苦しんどる。そこのところのマーケットのムードをよみとるのにええのが、火曜日にあるThe J. M. Smucker Companyの決算発表や。Hormel Foodsの決算とかでも食品株全体の下げがおこって、J. M. Smuckerの株価も見てみ?えらいことになっとるから。決算後に株価のリバーサルがあるのかどうか注目や。わいはこの企業に特別肩入れしとるわけやないが、食品株全体の動向を知るうえで注目しとるで。
さて、今は皆ガソリン価格の高騰に怒っとるわけやが、火曜日は更にCracker Barrel Old Country Storeの決算発表があるで。高速道路沿いで営業しとるこの店の繁盛具合がどうなっとるのかや。もしこの店に対する消費者の消費が落ちとったら、わいらは心配せんとあかんと思うで。まあだけど、エネルギー価格の高騰で消費が落ちるのが、インフレ退治に必要で、そういう時期を経ないとあかんという側面はあるんやけどな。
ガソリン価格高騰のインパクトという意味では、水曜日に決算発表があるThor Industriesの決算発表にも注目や。この会社がつくっとるRV車もめちゃめちゃガソリンを使うんや。この会社はめちゃめちゃ良く経営されとって、もし数字が悪ければそれはダイレクトにエネルギー価格の高騰とかの要因が悪いということになるんや。水曜日は更にCampbell Soupの決算発表があるで。この会社はここまでタフな時間を過ごしてきたんや。実際食品会社はHersey以外は厳しい時間を過ごしとるんや。Herseyがなんで大丈夫かと言うと、カカオは比較的まだ値段が安いままやからな。なんでそうなんかはわからんが。わいはCampbell Soupの経営陣は好きで、株価は上に行き得ると思っとるが、数字がビートせんかったらタフな状況になるかもしれん。
水曜日は更にFive Belowの決算発表があるで。これは今最も愛されとるチェーン店の一つや。失望は生まんと思うで。Dollar Shopと同じように、経済のスローダウンではこういう店が強いんや。FIve Belowは経営陣もええし、ええ株やと思うで。木曜日はAMDのアナリストミーティングがあるんやが、Xillinxを買収してからというもの、シナジーがどうなっとるのかに注目や。AMDは買収を経て、新しい会社になっとるで。わいのファンドは大きなポジションを持っとるんや。今テクノロジー株は嫌われとるけどな。
木曜日は更にSignet Jewelersの決算発表があるで。わいは強い決算の数字は続くと思うで。ただ今株価は利益のたった5倍や。この低さは実は、マーケットはこの株を持つ価値はないと言っとるのと同じなんや。めちゃめちゃ心配な状況やと言うとるんや。わいはその見方には反対やで。わいはこの会社はええと思うが、まあでも気をつけんとあかんで。さて、木曜日は更に代表的なCOVID銘柄やったDocuSignの決算発表があるで。COVID銘柄とみなされとったStitch Fixの決算発表もある。わいはDocusignのビジネスはええと思うし、Stitch FixもOKやと思うが、やけど今の状況では関係なく株価は厳しいやろう。木曜日は更にVail Resortsの決算発表があるで。これもどうなっとるのか注目や。
さて、インフレの過熱ぶりが退治されんことには今のごたごたは続いていくわけやが、金曜日は注目の消費者物価指数、CPIの発表があるで。今はこの数字が本当に重要な意味を持つんや。ミシガン大学の消費者信頼感指数の発表も金曜日や。わいらが聞きたいのは何や?陰鬱や。陰鬱な気持ちは消費を少なくして、そのことがパウエルを喜ばせ、インフレを鎮めるんや。
結論やが、希望がネガティブな方へ引きずられていっとるわけやが、やけどそれこそがインフレを退治するのに必要なことなんや。わいらの経済に対する信用は急速におちるかもしれんが、それこそがパウエル議長がインフレを退治するために望んどることでもあるんや。だからわいらは現金を温存しながらポートフォリオをどんどんアップデートしていかんとあかんのや。
来週も厳しい週になるのでしょうか。
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