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【ジム・クレイマー】財布の中に入っている投資人生における2つの戒め(2/2)【株式投資大作戦#2】

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こんにちはマカベェです。ジム・クレイマーの株式投資大作戦で書かれている財布の中に入っている投資人生における2つの戒めの2つ目を意訳してみました。

 

財布の中のもう一つの戒めの染みのついた紙切れには、まるで暗号のような数字がならんどるんや。

190,259,865
281,175,539
-90,915,674

最後の数字のマイナスは太字や。これはわいが運用しとったヘッジファンドで創設以来の最悪の損失を被った1998年10月8日のファンドの記録の切り抜きなんや。そうや、実にわいはこの日1日だけで、実に91 millionものお金を失ったんや。全部の運用資金が281 millionやから、実に運用資金の三分の一が1日で跡形もなく消えてしまったんや。儲けをもたらすはずだった一連の賭けが裏目に出てしまったんやが、こんなに大負けしたわいを、当時ファンドの顧客も、従業員も、メディアも、つまり妻を除く全員がわいのことを見捨てたんや。

 

当時の妻とわいは長年一緒に働いてきとった間柄であって、彼女だけはどんな時にも味方になってくれたんやが、ウォール街からジムクレイマーの時代は終わったという大合唱が聞こえてくるようやったんや。わいは当時今をときめくカリスマ・ヘッジファンド・マネジャーとして、マネーマガジンの表紙を飾っとったりしとったんや。その表紙からまだ2カ月も経たない時期での大損やったんや。カリスマやったはずがたった1日で、その年いっぱいですら生き残れるかどうかという崖っぷちまで追い込まれたんや。年末まであと2カ月しかないというのに、この自分が天職やと思っとったビジネスで生き残るためには、最低でも9000万ドルの損失を埋め合わせんとあかんかったんや。やけどこんな巨額の損失を被ったヘッジファンドで生き返った例は聞いたことがなかったんや。

 

結論から言うとわいはこの損失を見事に全部取り返すことができたんや。12月までにはわずかやがプラスのリターンがでるところまで持って行けたんや。結局その年のリターンは2%で締めくくることができて、やからたった3か月で110 millionを取り戻したということなんや。1日平均で140万ドル儲けたんや。やけどわいはその年に約束されとった200万ドルの運用報酬は受け取らんことにしたんや。ファンドが破綻寸前まで追い詰められたことを考えると、わいは少しのお金ももらう権利が無いと思ったからや。今でもそう思っとる。劇的な復活劇を果たしたからって、そもそも大損したのは自分なんやから。そして大損したのは、ポートフォリオを分散しない、そして自分の判断にこだわるという、株式投資において2つの大きな間違いをおかしてしまっとったんや。守るべきルールを守らずに墓穴を掘ったやつが報酬を受け取る権利なんか無いやろ。

 

あと一歩で破滅しそうやったあの瞬間を思い出すたびに、株式市場に投資し続けることがどれだけ大切かという思いを新たにするんや。そしてこのゲームで成功するには、自分のプライドに固執するんやなくて、その時々に臨機応変に方針を変えていくことがいかに重要かを思い出させてくれるんや。あの最悪の年はわいはルールに対していい加減になっとったし、急速に変化する市場にも鈍感になっとった。もしそういう反省なしに、その後市場の変化に柔軟な態度で臨まんかったら、決してあのような復活劇は果たせなったやろう。

 

身の破滅を免れた年の翌年は、わいは一億ドル以上の利益を上げたんや。この時はいろんな好条件が揃っとった。やけど翌2000年は相場はピークを付けた後、暴落に転じた年やったんや。そんな年ですらわいは一億五千万ドル稼ぐことに成功したんや。儲けるためには必ずしも上昇相場は必要やないんや。この2000年はほとんどの投資信託がマイナスのリターンやったんやが、わいは儲けれた。原理原則を守って、常識を使い、利用可能な手法を使いこなせば、どんな相場環境下でも儲けれるんや。株式投資のための25のルールを言うたやろ。あれを守るのが基本なんや。いつでも市場のどこかには上げ相場はあるからな。みんなもその上げ相場を見つけるためにこそ株式市場のゲームからおりないでほしいんや。ゲームに参加し続けてほしいんや。

 

 

いい言葉です。

 

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