【ジム・クレイマー】え？今までやられきたテクノロジー株を考える時が来た！？【Mad Money】

過去数年間、至る所で物不足がおきとったんや。そういう状況が物の値段の上昇、インフレの過熱につながるわけや。やけどその状況はもう無いのかもしれんで。最近のターゲットの決算見たか？あの、全てのリテール、その他の株の株価を大きく下げたやつや。むしろ消費具合が落ちとるやろ。そういう風になったらインフレは落ち着くというもんや。そうなったら今日のような株価上昇の日が来るというもんや。今日はダウは+0.80%、SP500は+0.95%、そしてナスダックは+0.94%やったんや。

ターゲットはこの前の決算で、来期のオペレーティングマージンのガイダンスを削らんとあかんかったんや。そういう状況やと彼らは在庫がだぶいとるということや。そうなると物の値段は下がるというもんや。物の値段の高騰ぶりが落ち着いたら、Fedもそこまでアグレッシブに利上げをせんでええか、となって、そうなったら経済は無事ソフトランディングなんや。今の問題の核はインフレの過熱や。そしてターゲットのニュースはインフレの過熱ぶりはピークをつけとるんやないかということを示唆しとるんや。

インフレがピークをつけとるんやったら、以前買えんかったいろんな株を買えるようになるで。例えばテクノロジー株や。だからわいは今シリコンバレーにおるんや。Fedが金融引き締め宣言してからというもの、どれでもええから、ハイフライングなテクノロジー株のチャートを見てみ？無残に下落し続けとるやろ。こういう、今下がっとるテクノロジー株は、かつては未来の収益性と成長率を基に高く買われとったから、インフレが過熱するとそういう未来が霞んでしまうんや。未来のお金の購買力が下がってしまうわけやから。

やけど仮にインフレがピークをつけとるとすると、Fedはソフトランディングに向けての手綱さばきをずっとやりやすくなるで。今朝ターゲットのCEOのBrian Cornellは、今だぶついとる在庫を秋の新製品投入に備えてアグレッシブに処分していくと発表したんや。どうやって処分するかは別に言うとらんかったが、大事なのは在庫がこういう風に処分される時はディスカウント価格になるということや。ターゲットのこのニュースは実際、今日の債券金利を下げるパワーがあったんや。それも株価上昇に一役かったということや。

考えてみ？ターゲットが在庫を処分せんとあかんということやったら他のリテールもそうなってておかしくないやろ？そのこともあってインフレがピークをつけたらあなたのポートフォリオにはどういう影響がある？まだまだ利上げは全然終わってないということには注意せんとあかんで。やけどようやく、利益を出している会社ということに限れば、下落し続けてきたテクノロジー株を狙えるようになってきたかもしれんのや。

例えばServiceNowや。もしくはBroadcomや。どちらも今日2%以上上がっとる。インフレが緩やかになったら未来のお金がより意味を持ってくるんや。Salesforceの株価も2%以上上がったが、この前の決算は素晴らしかったで。こういう株の出番や。そしてこういう日が来るからわいはこういう株を持ちっぱなしにしとったんや。わかるやろ？株価のUターンを期待して持ちっぱなしにしとるんや。一回手放して再び買いに入る方が難しいんや。

Salesforceはメタファーで、こういう株はめちゃめちゃいっぱいあるんや。インフレ具合が和らいで債券金利が低下したらとたんに輝きだす銘柄達や。テクノロジー株がその王道やが、今狙える株は他に何がある？実はわいはTarget株なんかええんやないかなと思っとるんや。ガソリン価格が高くなってきて皆買い物もせんようになったら、リセッションプルーフの株が輝くで。食品株とか生活必需品株とか製薬株や。JMSmuckerは決算後の今日、+5.72%も上がっとるで。Eli Lillyも+2.88%も上がっとる。JNJ株も上がっとるで。健康保険会社の株も上がっとるで。個々の会社の状況が何一つ変わってなくても、インフレ、金利の状況で激しく株価が動く昨今の相場なんや。

後は石油価格の高止まりを狙う石油、天然ガス銘柄や。わいのファンドは今日も石油株を買い増したで。わいはここで皆も石油株を持たんとあかんと思うで。ExxonとかChevronのような大会社でもええし、CoterraやDevonのようなより小さい会社でもええ。ここまで石油株は上がって来たが、その今でさえ買っていけると思うんや。ウォール街はそのことをよくわかっとる。だから今日多くのエネルギー株が新高値をつけたんや。

もちろん今のマーケットはすぐ風向きが変わりまくるんや。金曜日にCPIの高い数字が発表されたら今日のような動きもすぐ消えてなくなってしまうかもしれん。やけどわいはターゲットから聞いた話をネガティブすぎると捉えたくはないんや。ガイダンスのカットだって、ターゲット自身にええかもしれんのや。ターゲット株は高値から40%以上も下落しとるんや。短期目線やとリテール株はひどいやろうし、わいのファンドが持っとるリテール株のパフォーマンスもひどいものやが、わいがいいたい結論は、今のマーケットはすぐ白黒言えるようなはっきりしたものじゃないということや。今まで大きくやられてきたテクノロジー株の買いですら考えられる状況になってきとるかもしれんのやで。