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【ジム・クレイマー】六つのインフレでまだ勝利できていないのはこれ!今年上半期は○○からお金が抜けた!下半期は✖✖にお金が入りますように!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの6/30のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日は下落の日になったな。ダウは-0.82%、SP500は-0.88%、そしてナスダックは-1.33%やったんや。六月も終わるが、一年の上半期でここまで大きく下がったのは1970年以来のことや。こういう下落の時にヘッジになると言われとったのが仮想通貨や。わいらはそもそも、仮想通貨は素晴らしい価値の保存装置やと説明をうけとったんや。そしてわいらをお金を刷る中央銀行から解放し得るものや、と。そして株式市場が下落する時はそのいいヘッジになると言われとったんやが、昨今の株式市場の下落で何がわかったか?仮想通貨は何一つわいらから守ってくれんということや。

 

何一つのヘッジにもなってないんや。株式市場がひどく下落してきたら、仮想通貨はそれ以上にひどい状態になったんや。そして皆借金をしながら仮想通貨を買っとったりして、その下落の穴埋めのために株式を売ったりもするから、仮想通貨の下落は株式市場の下落をも引き起こすんや。この仮想通貨の下落は今おこっとる惨めさの元凶の一つや。そしてその価値の裏付けがないこともあって、まだまだどこまで下がっていくのか、ボトムがどこなのかわからん状態や。

 

わいはこの番組であまり仮想通貨のことについては言及せんのやが、それはなぜなら仮想通貨は安定した価値の保全できるものとは真逆のものやと思っとるからや。仮想通貨を売りたい人が宣伝するのとは真逆や。実際は仮想通貨はSpeculativeな資産の最たるものや。そしてこういうSupeculativeなものからお金をどんどん抜けるように、その結果世の中が落ち着いてインフレがおさまるようにと、Fedが利上げをやっとるというわけや。

 

去年の11月Fedがインフレに対しての戦争を宣言した時、インフレをおこすどんなものに対しても対決せんとあかんという姿勢を見せたんや。わいらはまだまだインフレと戦っとるわけやが、ちょっとどういうインフレがあって、それが今どうなっとるかというのを見ていこうやないか。六種類のインフレを挙げてみるで。ちなみに今日、商務省と類似したモデルを使用しといるからいつも注目されるアトランタ連銀の4-6月期の国内総生産(GDP)予想が発表されて、-1%やったんや。1-3月期の-1.6%に続き、2四半期連続のマイナス成長で、これは実質テクニカルにはリセッション入りやとそう言われとるんや。ただこういう状況でFedはインフレとの戦いでリアルな進展を見せとると思うんや。

 

まず一つ目のインフレやが、ハウジングインフレや。家の値段はピークをつけとるようや。住宅ローン金利が急速に上がったからな。今いろいろな、ハウジング業界の人の口から利かれるのは、まだ家の値段は本格的には下落してないが、長期の予想パターンの中はというと、まず金利が低いうちに家の人気が上がって家の値段が高くなり、金利が上がる状況でもホームビルダーはまだまだ固い需要を背景に家を作ることをやめずに、買い手が家を買うのをためらいはじめて、そしてようやくハウジング会社は買い手を引き付けるために家の値段を下げ始めるというわけや。ローン金利を考えると家への投資はそんなにおいしくないと思われはじめてからダウンサイクルが始まるんや。歴史的に見るに、わいらはそのダウンサイクルがはじまる三か月前におると思うで。長くて3カ月や。もしかしたらそれ以前にダウンサイクルが始まるやろう。だからもはやFedはハウジングインフレには勝利しつつあると思うんや。

 

二つ目のインフレはリテールインフレや。サプライチェーン問題とかでリテールで売られるものはのきなみ値段が上がっとったんや。やけど、GapとかAmerican Eagleの決算を見ても、もっと大きなWalmartとかTargetの決算を見ても、あとはBed Bath &BeyondとかRHとかの話を聞いても、在庫が積み上がっとるんや。在庫を貯めとく倉庫がもう破裂しそうなんや。ということでわいはリテールインフレは今月急速に静まると思うで。あなたが必要なものはもう既に倉庫にあって、それを一掃せなあかんリテール各社の都合で安く手に入るはずや。だからわいはリテールインフレにも、Fedは勝利しつつあると思うんや。

 

三つ目はコモディティーインフレや。この四半期ではいろんなコモディティー価格の崩壊がおこったやろ。銅とかは2011年以来の一月の下げを記録しとるんや。ニッケルは2005年以来の下げや。天然ガスも今月だけで33%も下がっとる。木材もアルミニウムも綿も銀も他の多くのコモディティーが下落しとるんや。ロシアとウクライナの戦争の影響が大きい穀物でさえ下落しとるんや。石油だけがロシアとウクライナの戦争の影響がまだあって持ちこたえとるけどな。ただ今日は石油も天然ガスも双方大きく下落したで。わいは石油もいつまで持ちこたえられるかなと思っとるで。わいはまだ石油株が好きでわいのファンドで持っとるが、ロシアが増産して中国とかインドにどんどん売りだしたら彼らは喜んで買うやろう。ということでわいはコモディティーインフレも今はコントロール下にあると思うんや。全部やないけどほとんど大丈夫になってきたんやないか。

 

四つ目は輸送費のインフレや。輸送費はまだまだ高いが、数四半期前にピークをつけたんや。輸送市場の労働者が戻ってきて、輸送の需要がクールダウンしたんや。昨日のゼネラルミルズの決算を聞くに、彼らはサプライチェーン問題もどんどん少なくなっとるんや。他の会社はまだまだゼネラルミルズほどいいわけではないが、やけどいずれそういう状況に追い付くはずや。わいはFedはこの輸送費インフレにも勝ちつつあると思うんや。

 

さて、問題は五つ目や。賃金インフレや。これはまだまだFedは勝利してないんや。今はここが問題なんや。これにはトランプ時代の移民の数を減らした政策とかも関わっとるんや。まだ労働者不足の問題は解決してないで。この賃金インフレの問題はトリッキーなんや。誰が自分の賃金を少しでも上げたくないと思うやろうか。誰だって皆賃金が上がったら嬉しいやろう。まあでもそれはやっとるビジネスとのトレードオフで常にあり続けるんやけどな。ただこれからもFedは経済を冷やし続けるんや。賃金インフレがおさまるまで、な。ということで不幸にもわいらは何を目にせんとあかんかというと、タイトな労働市場や。すなわち失業率の増加や。5%の失業率を見るまではパウエルは賃金インフレとの戦いには勝利せんやろう。今はここが戦場なんや。

 

最後の六つ目に言いたいのは、ファイナンシャルインフレや。この分野はFedが完全に素晴らしく勝利しとるんや。どういうインフレかというと、Speculativeな資産の価格がめちゃめちゃ上がっとったということや。これがFedの金融引き締め発言からどんどん下がったんや。近年ろくでもない会社も含めて多くの会社がIPOしたりSPAC上場したりして資金を集めたんやが、そのほぼ全てが大きくやられたんや。特にSPAC銘柄は目も当てられんことになっとる。頭のいいマネーマネジャーがいいストーリーを作り上げて実力以上のお金を集めとったが、そして彼らは賢くも初期にそういうのに投資して大儲けしてすぐお金を抜いたりしとるんやが、そういう会社の株が軒並みダメになっとるんや。もう終わってしまったんや。

 

そして冒頭に戻るんやが、Speculativeな資産の代表格に仮想通貨やNFTがあるんや。もしかしたらこういうのは洗練されすぎて、皮肉を込めて言うとわいらなんかには良くわからんのや。仮想通貨を持っとる人に、なんで持っとるか聞いてみ?ブロックチェーンや、ブロックチェーンは全部を可能にするんや、わからんやつは黙っとけ、もしくは自分のことを信用してわからんでもちょっと買っとけ、と言うことやろう。でもなんで仮想通貨を持つのか、その理由は価値が上がるからやろう?価値がどんどん下がっていくものを誰が買いたいと思う?実用性もあると言うたって、ほとんどのところで使えんし、使えても面倒くさいやないか。

 

もし仮想通貨が下がっとるから一時的にお金に避難して、また将来買おうかなと思っとる人に言うとくで。もう二度と買うんやないで。仮想通貨は戻ってこないんや。もう終わった話なんや。特に金利上昇局面ではとにかくSpeculativeなものからお金を引き上げるんや。まだやってなかったら今すぐにやるんや。逃げるんや。SECのチェアマンのゲンスラーもそう言うとるやろ。仮想通貨の銀行が普通の銀行より高配当を出すから魅力的やって?そんなのレッドフラッグや。絶対にひっかかるんやないで。その分を上回るリスクがついてまわるに決まっとるやろ。そういうこともわからん馬鹿者だけがひっかかるんや。何はともあれ、FedのSpeculativeな資産に対するインフレへの戦いはもう既に終わっとるんや。

 

ここまで六つのインフレを見てきて、やはり賃金インフレを今は止めんとあかん。結論やが、株式市場は多くの悪いニュースを織り込んで下がっとるが、その過程でFedはインフレにどんどん勝利しとるんや。ただ失業率の上昇をこれから見ないとあかんのや。わいは次の利上げで1%とかやればそういう状況になってくると思うんや。ただ、今年の上半期はSpeculativeなところからお金が抜けた期間やった。さあ、今年の下半期、安定した真の価値のある株にお金が戻ってくることを期待しようやないか。

 

 

下半期、期待したいです。

 

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