アメリカ在住マカベェがジム・クレーマーの発言等の米株情報をアップデートします。

アメリカ発ーマカベェの米株取引

【ジム・クレイマー】わい以外の皆が間違っている!?インフレに対するネガティブなコンセンサスはもうたくさんだ!【Mad Money】

投稿日:

 

こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/2のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

わかるでわかるで。インフレがやばい、止めることができないとエンドレスにわめく人たちに圧倒されてしまうことは簡単や。わいはコメンテーターやFedの要人やヘッジファンドマネジャーが、ここまでネガティブなコンセンサスをもって、Fedは何もやってない、経済を冷やしているだけだと口を揃えていう状況というのを今まで見たことがなかったんや。インフレの山火事は国中に広がってしまって、その日を消すためのドラゴンを召喚するためにもっともっと利上げをしなければいけないと、皆が皆言うとるんや。そしてリセッション懸念も皆共通なんや。

 

今日は下落の日になってダウは-1.23%、SP500は-0.67%、ナスダックは-0.16%やったんやが、まるでそういうネガティブな雰囲気に飲み込まれてしまったかのようや。例えば今日サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、インフレを抑制するためのFedの取り組みは達成にはまだ程遠くて、40年来の高水準にあるインフレ率を引き下げるにはまだ長い道のりが残されていると言うたんや。なんかインフレの過熱ぶりが激しくなっていっとるかのような言い方や。わいらはアルゼンチンにいるかのような言い方や。

 

このネガティブなコンセンサスはひどいんや。このネガティブなコンセンサスは株式を痛めつけとるんや。そして最も重要なことは、このネガティブなコンセンサスは全く間違っとるんや。

 

去年の11月に戻ると、いろいろなものがコントロールされてなくて、Fedがインフレとの戦争を宣言したんやが、そこからわいは折に触れてFedはもっと大きな、1%の利上げをやるべきやと言うてきたやろ。それはもしかしたら間違っとったこともあるかもしれんが、やけど言いたいのはわいがインフレに関して鈍感とかそういうことでは決してないということや。わいはインフレにむしろ敏感なんや。やけど今、ここで何でネガティブすぎるコンセンサスに物申しとるのかというと、コモディティー価格が共通して下落しとるからや。

 

コモディティー価格は高値から大きく下落してきていて、わいらはそのことを認識すべきや。人によっては、コモディティーは関係ない、インフレはサービスセクターでおきてるんだからと言うが、ナンセンスや。サービスセクターのインフレはそこまで重要やないんや。別に人生で旅行は必須じゃないで。飛行機に乗ってLAに行くことに命を懸けないやろ。

 

ファクトを見ていこうやないか。昨晩わいはAGCOのCEOのEric HansotiaとMad Moneyでしゃべったんや。AGCOは大きな農業機器メーカーや。彼が言ったのはほとんど全ての穀物価格は上昇しているのではなく実際結構下落してきているというたんや。わいが、じゃあなんでそういう穀物価格の下落がスーパーで売られている製品の値段に反映されてないのか聞くと、彼はシンプルに、まだ製品価格が高いのは箱とかトレイとか入れ物の価格がまだ落ちてなくて、そういうのが製品価格を高止まりさせていると言うたんや。そこのところにインフレがあって、もちろん輸送コストとかも高いままやろう。

 

やけど、Fedが食品価格をコントロールできない、そのコントロールに失敗しているという人はわいは間違っとると思うで。問題はパッケージングなんや。そして重要なことに、プラスティックとかボックスの値段はたった今下落して来とるんや。供給が増えるにつれて需要のタイトさが無くなって来とるんや。ポリエチレンの価格は落ちて来とる。やけどそういうことを、日々のニュースでFedの面々がインフレがまだまだやばいということだけ流れてきてたら聞かないやろ?

 

もしこれからトラック運転手も十分な数がそろったら、そしてわいはそうなると思うがそうなったら、わいはスーパーで売られとる物の値段は下落に向かうと思うんや。わいの言うことをクレイジーやと思うか?でも次に言うことを聞いてくれ。パッケージドフードの会社はここまで製品の値上げをしてきて、そしてここからコストの面でも状況は良くなるやろうが、一般的に信じられとることはたぶん製品の値段はそのまま据え置きやろうということや。やけどこの世は競争で成り立っとるんやで。値下げ圧力は常に働いとるんや。

 

もしあなたがスナック菓子のビジネスをしているとしよう。そうしたら、シェアを伸ばすためには値下げをしたいと思うはずや。原材料コストや輸送コストが下がって余裕ができた時に、大きくない企業で独立で、例えばUtzだったとしたら、これはチャンスやと思って、マーケットシェアを伸ばそうと思って値下げしたら、スーパーマーケット側はUtz製品が安いなということで少しずつ仕入れを増やし始めるというわけや。

 

わいはGeneral Millsの株価が上がっとるのを見とるんやが、彼らはシリアルを売っとるが、シリアル価格はまだ高いままやが、ここから箱の値段とかが落ちてきたらシリアルの値段は下がってくるはずや。独立系のシリアル会社からの値下げからはじまるかもしれん。それぞれが他のシリアル会社との競争に勝つのに必要やから値下げ圧力があるんや。

 

肉についてはどうや。例えば牛や。牛肉の価格はめちゃめちゃ上がったんやが、やけどその一部はトレイのプラスチック価格の高騰によるものや。牛肉の値段は大分前にピークをつけとるんや。牛の育てるためにいる餌になる穀物価格もピークをつけとるんや。そしてプラスチック価格も今さがってきとるんや。チキンはどうや?安い鶏肉を買いたければ簡単や。Costcoに行けばええ。ベストのプライスのものを売っとる。

 

車が高くなったのはなんでかというとひとえに半導体不足のせいや。テキサスインスツルメンツの決算発表を聞いたか?彼らはこれからどんどん半導体をつくって需要を満たせるようになるやろうと言うとったやろ。アルミニウムも銅もめちゃめちゃ下落して来とるし、材木もめちゃめちゃ下落して来とる。家電は品薄状態に以前はなっとったんやが、今むしろ供給過剰に陥っとったりする。

 

港湾混雑の問題は依然サプライチェーン問題の中でも大きなものやったんやが、今は重要な因子ではなくなってきとる。ロスと上海間のコンテナ船のコストは文字通り半分になった。リテールの全てのレベルで供給過剰がある。ウォルマートは通年のガイダンスを二回も引き下げた。TJXもRossも他のリテールの同様やろう。

 

労働市場はまだタイトやと言うかもしれんが、やけど求人数は六月にシャープに落ちたんや。求人の数のトータルは予想11.14millionのところを10.4millionやった。まだまだ求人は強いという人は、それではなぜUberがこれだけドライバーを確保しやすくなったのか考えてみればええで。Uberは18.90%も上がっとるが、この株が上がると言う時に賃金インフレはあまり心配せんでええとわいは思うんや。

 

石油価格はまだ高いままやないかというかもしれんが、ガソリン価格は一時期より大きく下落したで。七週連続で下落しとるんや。石油株も下落して来とるやろ。わいも皆もわかっとるやろ。もう一つ加えるならば、例えばニュージャージー州はいろいろコストをビール販売に賭けてビール価格を高くしようとしたが、それを最近撤回したんや。こういうのは需要と供給のバランスで供給側が強い時にはできんということや。

 

結論やが、Fedの委員やヘッジファンドマネジャーやインフレがまだまだ過熱していて次のFOMCでは少なくとも0.5%の利上げは必要だとわめいている時は、雰囲気にのまれるだけじゃなくてじゃあ実際になんのコモディティーが、なんの商品がそんなに高いのか、それは全体的に見ても大きなものなのか、彼らは何について言っているのか考えんとあかんで。わいにはこういう人が喚くのをいつやめるのかわからん。もしかしたらずっと言うとるかもしれんが、株式売買をするわいらはそれをただ受け入れとったら儲けることはできんのや。

 

トランプ時代がなつかしいですね。

 

記事に価値を感じていただけた場合、Amazon JapanもしくはPayPal経由で投げ銭いただけると励みになります。

 

応援よろしくお願いします。


にほんブログ村

米国株ランキング

  • B!