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【ジム・クレイマー】推測が外れてグリルで焼かれてしまう今年の相場!ブームとバストの果てに!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの8/18のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はダウは+0.06%、SP500は+0.23%、そしてナスダックは+0.21%と、可もなく不可もなく穏やかな日やったと思いきや、こういう日でもいろんな株がバーベキューで肉が焼かれるがごとく、火にあぶられて焼かれとるんや。そしてちょっとややこしいが、焼かれとる株といえばバーベキュー株も含まれるんや。今はバーベキューシーズンやが、バーベキュー株はどんどん下がっとるで。そしてそのバーベキュー株がこんがり焼かれるいろんな株のパーフェクトなメタファーになっとるんや。

 

二つのバーベキュー株をとりあげたいで。Traeger(COOK)とWeber(WEBR)や。これらの株は去年の夏にIPOしたんや。COOKはIPO直後素早く大きく上がったんやが、WEBRの方はCOOKよりは株価の動きが冴えんかった。WEBRのIPOの際は、そのサイズと株価を大きく切り下げないとIPOできなかったんや。やけどそんなWEBRでもはじめの方は粘っとったんやが、一年たってみてどうや?

 

COOKの方はIPO価格から80%も下がってしまっとる。WEBRの方はこの前のひどい決算の後、CEOがやめるということで株価は更に下がったんやが、やけど今日はショートスクイーズでなんと27%も上がるみたいになっとるわけやが、それでもIPO価格からは30%以上下落しとる。しかしなんでこんなことがおこるんや?WEBRは次のなんか?奇妙なことや。

 

さっきCOOKとWEBRがメタファーやと言うたが、なんのメタファーなんや?この二株は何を表しとるんや?実はこれらの株はより広いマーケットの世相を写しとるんや。COVID時代の、あの皆がウイルスを恐れて暗かった時を覚えとるか?その時は皆、安全に遊ぶこととしてアウトドアがもてはやされたんや。キャンピングとかボートとか、いろいろ盛り上がったんやが、その中にバーベキューもあったんや。屋外でCOVIDの危険性低く他人と遊べるということで皆バーベキューをやったわけや。

 

そういうこともあって、バーベキュー会社の売り上げはうなぎのぼりになったんや。そのブームが無かったら、COOKもWEBRも上場できてなかったやろう。この二つの会社がほぼ同時期にIPOしたのは偶然やないで、必然や。いろんな大きなリテールでCOOKとWEBR製品が飛ぶように売れとったんや。そしてこれらの会社は上場することで大きなお金を手にしたんや。

 

やけど隆盛はそれほど長くは続かなかったで。人々はワクチンを打ってCOVIDがそれほどおそれられないようになって、バーベキュー製品の売り上げはどのリテールが予想するよりも素早くしぼんだんや。多くのリテールがあまりにも多くのバーベキューグリル製品を仕入れすぎた状態になってしまって、そういう状態が過剰在庫へとつながっていったんや。特にターゲットとかでな。

 

Traeger製品が特にひどかったで。まず、Traeger製品の材料がインフレでまずめちゃめちゃ高くなったんや。更にTraeger製品は中国でつくられとるんやが、サプライチェーンの問題や港湾混雑の問題で大きな打撃をこうむったんや。そして更に、グリル製品は長持ちするということが仇になったんや。今年Traeger製品を買ったら来年はもう買わなくてええからな。ちなみにCOOKもWEBRも今日は上がっとるが、これは持っとる人にはええ売りの好機やで。

 

さて、メタファーと言っておいて他に何も挙げてなかったらわいはおかしい人間になってしまう。もちろんグリル製品の会社はほんの一カテゴリーで、焼かれとるカテゴリーはいっぱいあるんや。グリル製品のように状況が悪くなって売れなくなったりして過剰在庫でより悪い状態に陥っとるようなカテゴリーや。それをグリル製品の他にもいろいろ挙げていきたいんや。

 

ワークフロムホームの状態が解除されて皆オフィスに行きだして、需要が激減したものといえば何や?いろいろ思い浮かぶやろ。そうや、PCとかTVとか家具や。リテールはこれらのカテゴリーの製品をまだまだ売れると思って仕入れまくったんやが、そうじゃなかったんや。結局全然売れんということになって在庫の山になったんや。PCもゲームも全然売れんくなったんや。リテールは多くのエンターテイメントデバイスを抱えとるんや。在庫をはけさすためには価格を下落させんとあかんのや。在庫を処分せんことには新しい製品を仕入れることができないからな。

 

PCもパンデミック中には歴史上なかったぐらい売れまくったんやが、その反動がきとるんや。こういうことが半導体業界のブームとバストにも関係しとるで。Micronとかがそれに振り回されとるんや。こういう会社は売り上げの崩壊になんとか対処しようとしとるんやが、やけど二けた%が当たり前の下落幅を調整するのは簡単やないで。そしてグリル製品と同じように普通の人は毎年新しいPCはいらんからな。

 

家具はどうや?ビジネスはパンデミック中ブームしたんや。やけど人々が一通りCOVID時代の家のリモデリングを終了させると、売り上げは大きな壁にぶちあったったんや。やけどそのタイミングが完璧に読める奴なんか誰もおらんわけやから、売り上げが落ちた時には多くの製品を作りすぎとって、リテールは仕入れすぎとって、それが過剰在庫につながっとるんや。RHとかWayfareの株見てみ?クラッシュしてるやろ?

 

PelotonとかZoomとかDocusignのようなパンデミック株がポストパンデミックで苦しんどるのは皆知っとるしある意味当然やと思うやろ。やけどわいが今言うとるのはそういう株のことじゃないんや。もっと汎用性のありそうなものですら、COVIDが本格的に終わりつつある今年、がらっと様相を変えたものがあるんや。ブームがバストに変わるのはたった数か月の間やったりするんや。サプライチェーン問題だって比較的に急に表れて、そして去る時も比較的に短期間の間だったんや。

 

急速な変化はいろんな業界におこっとって、半導体業界だって、はじめはわいらはアメリカで作っとったのが、もっと安い台湾や韓国にたよるようになって、やけど中国がアグレッシブで台湾がきな臭くなってもはや半導体問題は国のセキュリティー問題になって、だから政府はこの間半導体支援法案を可決して、アメリカでまた半導体を作れるような道をつくったんや。ここ最近になるまではめちゃめちゃシビアな半導体不足の問題があって、それはなぜなら儲けの多いハイパフォーマンスの半導体に皆製造を集中させて、機械とかトラックとか車とか、そういうのに使われるフィーチャーチップの製造が滞って、それだけでなくいろいろな分野でデジタル化を支える半導体の供給が行き詰まったんや。多くの半導体がAmazonのクラウドのために作られたが、FordとかGMのための半導体が不足したんや。

 

やけどその状況が変わりつつある。Ciscoが素晴らしい決算を発表したんや。半導体不足が和らいだことが大きいんや。ネットワーク機器の供給が需要に間に合うようになったんや。わいのファンドでCisco株は持っとるんやが、今でもまだCisco株は買い続けてええと思うで。今ここで買ってもええし、わいは買い続けるで。CEOのChuck RobbisはCiscoは今未来の展望が大きく開けとるというたんや。ということはここからCiscoの未来は明るいということや。わいの仕事の大きな部分として誰ができる人かを見極めてその人の言葉を評価することがあるんや。わいはChuck RObbinsのカンファレンスコールやSquawk on the Streetでしゃべっとるのを聞いて、今ここ7年間でもっとも彼は自身を持っとると思うで。Ciscoは買いや。

 

半導体不足が和らいどる一方で、半導体製造装置のAMATの今夜の決算も良かったで。ただ車会社とかはまだまだ十分な半導体を手に入れることができてなくて、わいが心配しとるのは、グリル製品の話であったように、もしかしたら半導体が十分に手に入るようになる時は既に車の供給過剰がおこっとるかもしれんということや。特にFedが利上げして、ローン金利もまだあがるやろうからな。

 

こういう変化がはやくおこって、それが惨めな結果をもたらすのが今の世の特徴や。今EVへの需要は強いが、そしてインフレ抑制法案の可決がそれに拍車をかけるやろうが、やけど材料の世界は今悪夢に陥っとる。リチウムが不足しとる。五月にはガソリンが不足して、今は余っとる。工業製品も家電も以前はめちゃめちゃ供給不足やったのが今は供給過剰や。ワールプールとかStanley Black &Deckerとかがスローダウンに陥らんかわいは心配や。

 

いろいろなものが移り変わって、その結果いろいろな物が上がって下がってまた上がってまた下がっとる。誰もどうしてええかわからん。完璧にこの状況を捉えられるものなんかおらん。これが今の状態や。歴史的にここまでブームとバストがある意味同時に次々とおこる状況というのはなかったんや。ということで結論やが、こういう状況やとわいらはあまり何かを計画するということができん。推測するにしてもちょっとタイミングをはずれば結果が真逆になったりしてしまう。2022年が後から振りかえったら、ポートフォリオマネジャーやビジネスマンがいろいろな推測したものが裏目に出た年やという風に人々に記憶されるやろう。

 

 

難しいから注意深くいきたいですよね。

 

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