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【ジム・クレイマー】グロース神話が終わって利益神話が始まった3つの理由!今はヒーローになる必要はないんやで!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの9/1のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日はダウは+0.46%、SP500は+0.30%、そしてナスダックは-0.26%やったな。今日のマーケットを詳しくスキャンしたら、ものすごく違う種類の株たちがいることに気づくやろう。そうや、利益が出てるかどうかが分かれ目になっとるんや。利益を出しとる会社の株は今日は上がったりしとるんや。反面、利益が出ていないような会社は、いくら売り上げが良くても、売り上げのグロースが良くても株は売られとるんや。

 

今株価が下落しとる会社たちは、利益が出ていないけどここまで売り上げ成長が凄くてもてはやされてきて、ここ数年本当に大きく上がった株が多いんや。一方で、今株価が上がっとる会社はここ数年間は冴えない値動きのものが多いんや。そうや、過去数年間とFedがインフレへの対決姿勢を鮮明にした去年の11月からとは状況ががらりと変わっとるんや。いくつか例を挙げてみようやないか。

 

例えばサイバーセキュリティー会社のOktaや。エンタープライズにおけるアイデンティティービジネスのゴールドスタンダードの会社や。あなたの全てのログインの情報等を一括管理できるんや。そんな素晴らしい会社でその成長率の高さでもてはやされてきたわけやが、昨夜発表された決算は、実はいつも通り強い感じやったんや。売り上げもEPSも予想をきちんとビートして。1株損益の赤字だって予想ほど拡大していなくて、普段だったら高い売り上げの成長率のおかげで褒められるような底堅い決算やったんや。

 

ただ、さっきも言うたように去年の11月からというもの、利益を出さずに赤字を出す会社はマーケットが嫌いだしたんや。今は特にパウエルが断固とした決意を示した後やからその傾向が顕著で、なんと株価は33.7%も下がったんや。実に三分の一以上の時価総額が、売り上げもEPSもビートしとるのにも関わらず吹き飛んでしまったんや。機関投資家は今はとにかく利益を出していない会社を嫌っとるんや。例え早く成長しとる会社でも、や。今おこっとることはそういうことで、ことのほかシンプルなことなんや。Oktaは利益を出すところからまだまだ程遠いところにおって、そういう会社の株は今は持ったらあかんのや。今現在のウォール街のファッションショーであまりにも時代遅れなんや。

 

もちろんのことやがOktaに限ったことやないで。文字通り何百というソフトウェア会社が利益を犠牲にしながら成長を優先するという、Oktaと同じ戦略をとっとって、そういう会社の株は一様に下がっとるんや。だから今日とかもナスダックは下落しとるわけやが、一方でいわゆるオールドファッションな、一見時代遅れな株が集まっとって、それぞれ配当を出しとったり自社株買いをやったりする会社の集まりであるダウ平均は上がっとるんや。そういう意味では配当貴族株がねらい目やと言うたやろ。そして実際年初でわいが薦めた配当貴族株のパフォーマンスはええやろ?

 

しかしもう、成長だけが売りの会社の株が売られるようになって、成長が遅くても利益を着実に出す会社の株が買われるようになってから何か月もたっとるわけやが、まだまだ多くの投資家がここのところをわかってないようなんや。投資家だけじゃなくてそれぞれの会社のCEOもや。わいがしゃべっとるCEOの中でも多くの人が、信じられない、こんなに早く成長しているのに株価が下がるなんて、と言うんや。彼らは今でも、投資家は成長の速さを最も優先するはずやと信じこんどるんや。人々はどのようにビジネスを攻めて拡大していくかだけを重視しとると思っとるんや。

 

やけど現実は全然もう違うんや。実際に皆が今重視するのは利益や。NonGAAPの数字でも何でもないで。きちんとした数字で利益が出とるかどうかや。CEOはベンチャーキャピタルの言うことばっかり聞いとったらあかんで。彼らは利益の出し方をしらんのやから。今全ての会社は利益を出す方法を探さんとあかんことになっとる。これは去年の11月からの世界や。利益を出す会社が○。出さない会社が×や。特にパウエル議長が当分今のような状況が続くと断固とした決意を示したらなおさらや。パウエル議長が今のニューノーマルが長く続くことを決定的にした張本人なんや。そしてそれは続くだけどころかまだこの傾向が苛烈になるかもしれんのや。

 

なんでグロース神話が終わって利益神話の時代になったのか。ポイントを三つ挙げておこうやないか。まず第一に、今の状況ではお金を借りたり調達することが以前より難しくなったからや。金利が高くなってお金を借りるにはより高い費用がかかる。そしてIPO市場は凍結されとるも同然や。セカンダリーオファリングで、株式公募で資金調達しようとしても、今はそういうのに人気が集まらんのや。ということで、シンプルに、成長命の会社がどんどん成長速度を加速させていくための資金が足りなくなってくるということなんや。

 

第二に、成長命の会社はだいたいベンチャーキャピタルの助けを借りて会社を大きくして上場させるわけなんやが、ベンチャーキャピタルはそういう時はめちゃめちゃパワフルな働きをするわけや。そしてだいたいは、それに銀行は抗えなくて、IPOしましょうかとなる。だから一時期は猫も杓子も、SPAC上場の仕組みとかも使いながら上場したわけや。やけど今はそのパワーが衰えて来とるんや。そして無理やり上場したような会社も皆困っとる。セールスサイクルは延び延びになってしまって、予定よりも売り上げが出ないみたいなことに本当に多くの会社が直面しとるんや。そしてガイダンスを下げざるを得なくて、それが株価を下げて、またそのおかげで立ちいかなくなるという、負のスパイラルにはまるわけや。そして得てしてこういう会社では、株価が下がり始めたら社員が去っていってしまうんや。彼らの多くはストックオプション目当てなこともあり、株価が大きく下落したら全然あかんやないかとなるんや。そしてこの残酷なサイクルやが、まさにこのサイクルをFedは望んどるということなんや。別にFedは声高のそういうことを言うわけではないが、ようは経済を冷やしたいということで、そういうことなんや。

 

第三に、そもそもちゃらついた会社の株は投資家も軽い気持ちで買っていることが多いということや。成長の速さにひかれて軽く買ってしまう投資家が多くて、やけど株価が上がっとる限りはそれでよかったんや。が、往々にしてそういう投資家はその会社が実際に何をしとるのか十分にわかってないし、将来性を吟味しとるわけでもないから、いざダウンサイクルになったら蜘蛛の子を散らすように逃げていってしまうんや。Snowflakeをコーンフレークの会社やと思っとる人すらおる始末や。Oktaを食べ物の会社やと思っとる人もおるで。そこまで極端じゃなくても、あまりに多くの会社がデジタル化に関わっとって、オンラインで一見似たようなあれやこれやをやっとるんや。

 

わいは友達を作りたくてこの番組をやっとるわけやないで。あなたにお金を儲けてほしくてこの番組を毎日やっとるんや。ちなみに今日は更にガソリン価格が下がった日になったな。石油株も下がったが、石油株は大丈夫なのかと思う人もおるやろう。わいは石油価格の下落は株式市場全体にとってはええことやと思うし、クルードオイルの価格が$80を維持している限りは、多くの石油株の配当は巨大やからそうそう株価は大きな打撃は受けないと思っとるんや。おそらくあなたが思っとるよりも下がらんと思うで。そしてより重要なのはガソリン価格の下落はFedのインフレへの戦いのその部分での勝利を意味するわけやから、そういう意味ではええことやということや。

 

あと一つ挙げておくべきは、政府の中国への半導体輸出を制限する取り組みを受けて、半導体株が下がっとるよな。今までは制限はファーウェイとかの問題があるとみなされた企業を対象にしとったんやが、徐々にその範囲を広げとるんや。中国向け輸出禁止の対象が全種類の半導体に広がったら、中国経済への痛手となるんやが、そしてそれは中国軍の技術転用を防げることなんやが、やけどNvidiaとかAMDとかが大市場から遮断される恐れが出てきて株価が打撃をうけとる。Nvidiaは売り上げの四分の一を中国に依存しとるんや。GPUの中国輸出に政府の承認が必要となると、そしてそれが後々どんどん制限されていったら痛手や。Nvidiaは今四半期でも売上高で4億ドルの下押し圧力になるというとるんや。

 

まあいろいろあるわけやが、結論としては、今はいろいろ寛容じゃない時代なんや。だからくれぐれも、ヒーローになろうとするんやないで。奇をてらったことを狙ったりするんやないで。利益の出てない会社の株がどこまで落ちるのかわからんのや。やけど、ここまで大きく株価が下落してきたから、売られすぎの状態になって、こういう時は利益を出しとる手堅い株が勝ちだす時やから、それはええことやで。

 

 

エヌビディアがあああああ!

 

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