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【ジム・クレイマー】大事なのはこれから先どうなるか、それだけなんだ【株式投資大作戦#4】

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こんにちはマカベェです。ジム・クレイマーの株式投資大作戦で書かれている内容を意訳してみました。

 

毎日のように人々は、自分の保有銘柄の価値はどんなものかと尋ねてくるんや。例えば「OO株を$10で買ったけど今$4まで下がってしまった。どうすればいいか」という質問や。わいはこういう質問をうけたら、すぐにこう返すんや。「いくらで買ったかはどうでもええんや。過去や関係ないんや。唯一大事なのはこれからどうなるかだけなんや。」この単純な概念をどうもすんなり理解できとる人は多くないっぽいんやが、株価が今後上がるか下がるかを考えるうえで、その会社が将来どうなるかが全てなんや。

 

そもそも皆、株価について話すとき、どうでもいいことばっかり気にするんや。安値でこの株を買えた、とか、売買タイミングのベストな時を少し逸してしまった、とか、この株を買うことにした理由とか、そういうことをやたら話したがるんや。やけど覚えといてほしい。株式を保有するということは、将来に対する賭けであって、過去に対する賭けでは決してないんや。この事実を受け入れられなければ、株式を買うべきやないんや。

 

例えばメイタグの取得単価が$34で今の株価が$28やとする。昔のわいやったら、含み損を抱えているという事実で、意思決定プロセスが左右されとったやろう。わいもあなたと同様に、損失を確定するのが嫌だったんや。やけどそのこと自体がもう負けの思考なんや。損失が出とるのは客観的事実やのに、投資決定上何の役にも立たないはかない希望に固執するわけやから。実際買った時の株価を気にすることで、判断力が曇ってしまい、現時点でメイタグをあきらめて売るべきか、それとも追加購入すべきか、この判断を冷静に下せなくなるんや。

 

そして、「購入してから$6も下がってしまった。ここは買い増すべきだ。大分損をしているのだから、ここは一発大きく逆転に賭けてみよう」とか、「ここで買い増しておけば結果的にうまくいって、これまでの損失を帳消しにできるかもしれない」とか考えてしまうんや。わいも株式投資をはじめた初期はこんな感じのことを思っとったんや。やけど大事なのはメイタグの将来がここから明るいか暗いかやろ?そこだけが大事やろ?買値は本質的には関係ないやろ?

 

わいが買値にこだわってたことが続いとったときについにわいの妻がある日激怒したんや。その頃彼女とわいは、マンハッタンのダウンタウン、ビーバーストリート56番地にある、デルモニコズというステーキレストランの二回の貸しオフィスでトレーディングをやっとったんや。彼女はトレーディングデスクからレストランのキッチンのすぐ上にある空き部屋にわいを引っ張り出して、一階から立ち込めるステーキの匂いが立ち込める中で、保有銘柄を一つ一つ読み上げてはわいに見直し作業を迫ったんや。買値は関係なく、今買い増したいか、売りたいかのランキング付けを迫ったんや。

 

この演習はめちゃめちゃ苦痛やったんや。特に株価が買値から下がっとるものに関してはこれをやられるとめちゃめちゃなじられとる感じになるんや。やけど彼女は原則に厳格やったんや。ラブラブの夫婦間の会話どころか、地獄の訓練キャンプみたいやったんや。やけどその際に、やっぱり、彼女が読み上げる銘柄の一つ一つに明確に答えようとするんやが、やっぱり決まって買値にこだわってしまう自分がおったんや。自分が買った銘柄が値下がりしとったら、その事実からどうしても逃れることができんかったんや。値下がりして含み損を抱えとるという負い目が判断力を狂わせてしまうんや。

 

そうこうしとるうちにある日、いつものように彼女がわいに銘柄表を手渡した時、そこからは買値が消されとったんや。彼女は修正ペンで買った時の株価を真っ白に塗りつぶしたんや。そして言ったんや。「これでクリアに考えることができるでしょう?」そして改めてメイタグを見た時に、ついに$6含み損を抱えているという事実に引っ張られることなく、本当に重要な将来への見通しだけに基づいて評価することができたんや。過去の呪縛から解かれた瞬間、ワールプールとGEが主要製品分野でメイタグを猛追しているという現実にようやく目が向いたんや。そして今すぐ売りだという決断ができたんや。

 

それからというもの、妻はいつも買値を塗りつぶした銘柄表をわいにくれるようになったんや。それをきっかけにわいの運用性世紀は劇的に向上したんや。株式を売買する意思決定に際しては、いくらで買ったかではなく、これから先どうなるかだけど考えて決めるんやで。

 

 

いい言葉です。

 

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