こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの9/22のMad Moneyはどうだったでしょうか。
株価というのはどうやって算出されるか。簡単や。E×Mなんや。Eは利益。Earningsや。MはMultiple、すなわち何倍かということや。その株にどれだけの値段をつけるのか。それは利益の何倍まで皆が喜んで株を買うのか、すなわちそういうことなんや。そうや、それほど簡単なんや。今は利益が大事や。だからこそのこの単純さなんや。
さて、株価が落ちる時はどうなるのか。鉄則があるんや。まずはMの方が早く落ちるんや。Mが落ちた後にEが落ちるんや。じゃあどうやって人々は、株価がどこまで落ちるのかを知ればええんや?わいはそれはシンプルな掛け算やというで。E×Mやから、まずはその会社がどれほど利益を出していくのかを見積もるやろ。そしてわいやったらその利益の何倍まで、その株を買うのに出したいのか、それを考えて、皆がここまでの倍数まで下がったら買ってもええかと、そう思う所が株価の下落が止まるところや。そうや、倍数が大事で、それがMultiple、すなわちMなんや。
そうやって聞くとシンプルに、簡単に聞こえるやろ?やけどもうこの株式市場の複雑さは皆わかっとるやろ。そうや、物事はそう見えるほど単純ではないんや。一般的にはそれぞれの会社は未来の利益を見積もるやろ。それをどの程度信頼するかやが、やけどEのところはそれほど見積もるのに難しくはないで。見積もりが難しいのはMのところや。普通の経済状態やったら、ウォール街は安定した成長がある会社のMをより大きくとるんや。長期のグロースストーリーがあればどんどんMは高くなっていくで。
やけどブームとバストが繰り返されるシクリカルな銘柄はどうや?今のようなFedの金融引き締めでとたんにビジネスが悪くなってしまうような会社はどうや?そういう場合、EとMのどっちが先に落ちるかというと、Mがとにかく先に落ちるんや。Mとというのは人々がどれぐらいの倍数だったらその株を買うかの期待値やから、期待がなくなったら真っ先にMが落ちるんや。そしてその後をおうようにEが落ちて、更に株価が下がる、そういう風になると決まっとるんや。そしてまさにそれが今おこっとることなんや。
シビアなリセッションが来たらその影響をもろにうけるシクリカルな会社の利益、Eは簡単に半分とかそれ以下になるで。やけどそうなるまえに我先にと投資家が逃げ出すからまずMが大きく下がるわけや。例を挙げてみようやないか。cleveland cliffsや。この番組でも何度も取り上げとるやろ。クラシックなスティール会社や。経済が拡大しとる時はこの会社の利益はめちゃめちゃ上がるんや。利益は上がるし、すなわりEがあがるし、しかもウォール街は期待値、Mをあげるからより上がるわけや。マネーマネジャーはグロースが好きや。スローダウンがないな、成長が続くと思ったらどんどんMは上がっていくで。
やけどある時点でマネーマネジャーは、もしかしたら経済は早く成長しすぎなんやないか、過熱しすぎで持続性がないんやないか、と思うんや。別にその時点でcleveland cliffsのビジネスが悪くなっとるわけじゃないで。ただただ経済全体の雲行きが大丈夫かと疑われとるだけや。そしていよいよFedがこの過熱ぶりを抑えんとあかんとなった時、いきなりMが縮小し始めるんや。その時点で全然Eはまだ大丈夫や。何やったらまだ伸びとるほどや。やけどMはどんどん下がる。だから常にMの方が先に下がるんや。そして実際株価がどこまで下げるのか、その大枠を決めるのは悲しいかな、Mなんや。だから多くの会社がまだまだ巨額の利益を出しとる時でも株価がどんどん下がってしまうというわけや。
Mというのはつまるところ、将来に対する予測や。今Fedは狂ったように利上げをやり続けとる。Mの部分はもうだいぶ前に下がり始めて、今はどのフェーズかというと、Eが下がっとるところなんや。そこからまた更に株価の下落があるのは、すなわち、Mが下がってもまだEが下がってなかったからで、Eがここから下がるからなんや。cleveland cliffsの例に戻ると、この会社は2020年、何の利益も出していなかったのに、2021年にいきなり一株当たり$5もの利益を出したんや。人々はこの勢いにのりたくて、この株に7倍のMの値をつけた。株価は$34になった。
そしてその後で、でも、Fedがおこすスローダウンが心配になった。利益は同じなのに、あまり高いMをつけたくなくなった。だから6月に株価は$20まで落ちたんや。やけどその時点では将来の利益見積もりは依然と同じだったんや。そしてもちろん、その利益見積もりは間違っとった。高すぎたんや。そして今、そのEがどんどん落ちて来とる。だから株価は二段階目、更に落ちて今$14になっとるんや。Mが崩壊した今年のはじめは、実際Eが崩壊するサインで、そして今Eが崩壊しとる、そういうことや。どこでこの株価が下げ止まるのか、今の時点でわいにはわからんで。
スティール会社はシクリカルな面が強いセクターやが、じゃあ半導体はどうや?普通は半導体株tというのはグロース株で、コルゲートとかゼネラルミルズとかよりも早く成長するから、それらの会社より半導体株のMは通常は高いんや。やけど今、ゲーム業界やPC業界の落ち込みとかでその部分の半導体の需要は落ち込んどる。だからNvidia株は下落し続けとるわけや。まずMが縮小して、そして利益が縮小しとる。
そしてわいは今朝のCNBC Investing Clubのmeetingでも言うたが、この下落したところでもNvidia株はまだ割高かもしれんと思っとるで。まだ利益の35倍あるからな。今の利益成長見積もりも高すぎる可能性があるで。Nvidiaは今多くの在庫を抱えとるからな。わいはNvidia株がどこで下げ止まるのかわからん。なぜなら利益の落ち込みがどれぐらいかまだわからんからや。そしてそういう状況で、どれぐらいのMが妥当なのかがわからんからや。もっと状況が明らかになるまで、株価は下がり続けるかもしれんと思うで。
じゃあなんでわいのファンドはNvidia株を持ち続けとるんやという疑問がわくよな?そんなの売り払ってしまえばええと思うやろう。やけどわいは彼らのビジネスを信じとって、彼ら経営陣を信じとるんや。Nvidiaのここまでの歴史を見ると、この会社はいつも自らを再発明することで成長してきたんや。わいはいつかの時点でまた、彼らのEは跳ね上がると思うで。そうなったらMも跳ね上がって、Turing round Storyとなるやろう。わいが思うに、わからんのはただ、いつそれがおこるかだけや。だからわいは株を持ち続けとるんや。ここで買い増しはせんで。バリュエーションはまだ高すぎると思うんや。ただ同時に、今この株を売るには遅すぎる段階に差し掛かって来とるとも思うんや。
Mが先におちてEが落ちる。Eが落ちるのはまだまだこれからかもしれん。そのことを頭にいれとかんとあかんで。
シンプルにわかりやすい捉え方ですよね。
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