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【ジム・クレイマー】今Fedはミッドウェー海戦をやっとるのかもしれん!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/13のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日は驚いたな。大きな下落からのスタートやったんや。そしてその下落は完全に先物が下がっとったことから来とるんや。一時期ダウは549ポイントも落ちとったんやが、あれよあれよと960ポイントも上がったりして、結局828ポイント上がった大きな上昇の日になったんや。ダウは結局+2.83%、SP500は+2.60%、そしてナスダックは+2.23%やったんや。大きな大きな上昇や。わいはこれをブル・スモークショーと呼ぶで。多くのマネーマネジャーは実際、今日のCPIの数字の発表は株式市場のクラッシュをおこすと信じとったんや。CPIの発表の前に逃げ出した人も多くおるし、ショートしとる人も多くおったんや。とにかくCPIの数字がホットだと思うから逃げよう、もしくはホットだったら直ちに逃げようと思っとるマネーマネジャーが多くおって、結果としてCPIの数字発表後まずは株価が大きく下落したんや。

 

CPIの数字は確かに強かったで。総合CPIは前年同月比では8.2%上昇。市場予想の8.1%より上だったんや。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比6.6%上昇で、予想中央値の6.5%上昇より高くて、前月の6.3%上昇からも伸びが加速しとるんや。幅広いものの物価が上がっとって、特に住居費と食品、医療の指数の伸びが目立ったんや。CPI発表直後は先物は2%ぐらいの下落やったが、これが、3, 4, 5%と下げが拡大していくんやないか。もしかしたら-10%だって短期間にあるんやないか。そういう雰囲気が漂ったで。わいは別に冗談を言うてないで。そういうところまで来とったんや。

 

じゃあなんて今日市場が開いてからこんなに素晴らしいラリーがあったんや?どう説明すればええんや?まず単純な理由として三つ上げたんやが、まず、SP500 Proprietary Ocillatorの数字が、-5%を少し下回ったところで、この指標は-4%以下だと売られすぎレベルやから、そもそもマーケットは完全に売られすぎの状態やったんや。わいはこのOcillatorを1987年から注目して研究しとるんやが、そういうわいからするとリバウンドがあっても全然不思議じゃない状態やったんや。

 

二つ目は、VIXの上がりが見られなかったんや。CPI発表後にSP500が2.4%も下落した時も、VIXは下手したら上がるどころか下落しとって、普通はSP500とVIXは逆に動くんやが、同じ方向に動くことはミスディレクションプレイとわいはよんどって、今回のようにSP500が下がっとるにもかかわらずVIXが下がったということは、Bullのサインということなんや。最後に三つ目やが、そしてこれが一番ベストのサインやが、先物が市場が開く前に大きく下落とったにもかかわらず、市場が開いた時にそこからマーケットが下落せんかったということや。

 

多くの場合先物の動きはとっかかりで、本格的な動きは市場が開いてからなんやが、今回は市場が開いても更なる下落が見られんかった。ということは、この下落にはフォロースルーがないなということなんや。こういう三つのサインが揃ったらBearが焼かれる時が来たということなんや。それで実際そうなったということなんや。株価が大きくリバウンドして今日は上昇の日になったということなんや。

 

CPIの数字は確かにホットやったで。ホットすぎたで。金利はここまで早すぎるかもしれない速度で上がっとる。この早い速度というのは実際、本当に消費者の財布のひもが閉まって物価が下がり始めるのはいつなのかというタイミングが、ピンポイントでは読みづらくなるということなんや。一方で銀行はクレイジーなぐらいこの高金利下で儲けとるんや。顧客から預かったお金をただ短期債で運用するだけで、がっぽがっぽや。今日の株式市場の上昇を銀行セクターが先導したのは当然や。ただ金利が高いこととクレジットがタイトになることのセットで、経済は劇的にスローダウンする、そこのところもピンポイントで読みづらくなっとる。ただ、明日から銀行の決算がはじまるが、わいが聞きたい言葉は、クレジットがタイトになってきとるということなんや。それで銀行株が下がる可能性もあるが、そうなってもこういう言葉を聞けると、それはFedはインフレとの戦争に勝つ方向に向かっとるということなんや。

 

わいのパパは第二次世界大戦で日本と戦ったんや。実際日本の京都にも駐留したんやが、わいは今の状況をミッドウェー海戦を例にとりたいんや。わいは今日のCNBC Investing Clubのミーティングでもこの例えをしたんやが、Fedはミッドウェー海戦を戦っとるんや。ミッドウェーまではアメリカは日本に惨敗しとったんや。でもミッドウェーで買ってから新しい逆転局面に入ったんや。めちゃくちゃ苦しい時ながら転換点か見える、そういう時かもしれなくて、その兆しは例えば昨日のPepsicoの決算にも見られたで。

 

Pepsicoの決算は素晴らしかったんや。売上高もEPSも予想を上回ったし、販売数量は減少したんやが、値上げが奏功してスナック菓子部門やシリアル部門が好調やったんや。通期の利益見通しも引き上げたんやで。大きなアップサイドサプライズや。後はDomino Pizzaの今日の決算を見たか?EPSを予想をミスしたんやが、アメリカ国内の既存店売上高の伸びが予想以上で、懸念されていたよりは良かったということで、株価が10.44%も上がっとるんや。QSR、すなわち、Quick Serving Restaurant、ファーストフード業界は暗い雰囲気に覆われとったんやが、それを吹き飛ばすかのような決算やったで。

 

暗い雰囲気ということでいうと、例えば素晴らしい地方銀行であるKeycorpの株とかも下がりすぎとったんや。だからこの株は今日7.18%も上がって、SP500での上昇銘柄でトップ3に入ったんや。銀行は多くの銀行が今日大きく上がって、明日はJPMorganの決算とかあるんやが、Jamie Dimonが何を言うのか、その素晴らしいバランスシートをどうしていくのか。わいは今日株価が下がればこの決算に対してもっとBullishになれとったんやが、今日もう5.56%も上がってしまっとるからハードルが高くなったで。ただもしかしたら多くの人が、いかに今銀行株が魅力的かを気づくかもしれんから、どうなるかわからんな。

 

今日はテクノロジー会社もバウンスしたな。半導体株は大きく上がったし、アプライドマテリアルズのような悪いプレアナウンスをした会社の株ですら上がったんや。わいはCNBC Investing Clubでも半導体株を持っとるのをどうしようかというとったんやが、全部手放さない理由が、今日のような株価のスパイクがあるかもしれんから、ということやったんや。ただここでクリアにしておきたい。今日の上昇はたった一日の上昇や。わいらはここまであまりに多くの下落の日を越えてきた。多くの悪いニュース、多くのネガティブな数字を越えてきた。そして売られすぎの状態になった。普通大きなリバウンドは一日で終わることも多いが、ここから上昇が続くかもしれん。わいにはわからんが、やけど大事なのはStay the Courseということや。

 

考えるべきは、今日のインフレの数字は真の驚きだったかどうかということや。皆どれだけ物価が上がっとるかもう既にわかっとるやろ。変なエコノミストだけが今日の数字を驚いとって、そういう人にはスーパーにいったことがないのかと聞きたいで。家賃を払ってアパートに住んでないのか。あなたの子供は就活をしてないのか。あの良かったPepsicoの数字は、ただの一つの会社の数字にすぎないから取るに足らないものと思うか?

 

わいは今まさに変曲点におると思うんや。原材料やコモディティーはピークを迎えている。Pepsicoはそれを乗り越えながら利益を予想以上にたたき出した。原材料コストの高騰はだいぶ前に織り込んだし、商品の値上げで利益が増えたからや。コモディティーインフレの向かい風が追い風に変わっとる。もしかしたら今回の決算シーズンも数々の素晴らしい数字が見られるかもしれん。今までBearの眼鏡で見られとったマーケットがBullの眼鏡で見られるようになるのかどうか。今ここがミッドウェーや。

 

結論やが、ここまで皆めちゃめちゃネガティブやった。皆逃げ出したいと思っていた。ただ、例え次の利上げが1%になるとしても、逃げだす人もいれば買い向かい人もおる。そして多くの人はただただポジションを持ったままにしとるやろう。今が変曲点やとしたら、といっても変曲点やからと言って一直線に上昇相場になるとは言うてないが、でもこれからも粘り強くStay the Courseでいくしかないやろ。今の株価やったら買いたいという人がいっぱいいることがわかった今日やったで。

 

 

とりあえず一日でも上昇の日になって良かったです。

 

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