こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの10/17のMad Moneyはどうだったでしょうか。
悪いニュースがどめどなく流れる醜いマーケットの途中には、ただ悪いニュースがなかったからという理由だけでマーケットが上がる日もあるんや。今日はそんな日やったな。ダウは+1.86%、SP500は+2.65%、そしてナスダックは+3.43%やったんや。ひとえに何も悪いニュースが無かったからや。例えば先週とか二週間前には、クレディスイスがやばいというニュースがあったやろ。クレディ・スイス債の5年間の保証コストを反映するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドが過去最高になって、デフォルトが現実的になってきたんやないかと言われたんや。人によってはリーマンショックの再来が来るんやないかと言うとったんや。
リーマンショックを覚えとるか?リーマンブラザーズの崩壊は金融システム全体を揺るがしたんや。あの時を知っとる人からすれば、リーマンショックという単語が出るだけで震え上がるんや。やけど今日、クレディスイスはアメリカの資産運用事業の売却を検討しているというニュースが出たし、それがいろいろな投資会社からの関心をひいているというニュースがあったよな。果たして本当に売れるのか、そうならいくらで売れるのか、今のところまだ何もわからんが、やけどもし売却できるんやったら巨額の資金がリーマン級のショックをおこすことを防いでくれるはずや。あと、わいはスイス政府がこの銀行を指をくわえて沈ますとは思えん。だからこの件については大丈夫やないかと思っとる。
ただだからといってリーマンショックの再来を危惧する声が完全に無くなるわけではないで。皆今はポジティブになりすぎるのを嫌うんや。どんな危険性がひそんどるともわからんからな。じゃあ次はアナリスト達はどうや?今のマーケットでネガティブな雰囲気を演出しとるのはひとえにアナリストや。先週の金曜日も株価の動きはひどかったが、これもアナリストによってひきおこされとる。アナリストは今、何を言いがちかというと、あかんで、売りや、マーケット全体はまだまだ下がるで、これに乗ったら下落に巻き込まれるで、とこういう感じや。ただ今日はそんな感じじゃなかったな。
そして実際、めちゃめちゃBearで知られとるMorgan StanleyのCIOのMike Wilsonは、こう言うとるんや。「先週のCPI・PPIに付随する株価の動きはインフレーション・ブルに対するトラップかもしれん。200日移動平均線はリセッションが公式に実現されるまでは抵抗線になるんやが、リセッションが公式に来るのは数ヶ月先かもしれなくて、それまでは短期ではテクニカルなラリーもあり得る」Mike Wilsonは去年の株価の動きとかもぴたりと言い当てとるんや。その人が短期では買い場やと言うとるんや。率直に言ってこれは異常な見方や。ただ今日は彼の言うことが正しいということを示唆するような動きやったで。
先週のCPIやPPIの数字は結局、過去のものに対する数字なんや。未来のことに対する数字やないんや。CPIがああなることはある程度わかっとったはずや。やけどインフレがもうバックミラーに写るものやとしたらどうするMike Wilsonの言葉の引用を続けると「我々の見方では、インフレの過熱ぶりは既にピークを迎えていて、来年は急速に落ちる可能性がある。」わいが簡単に言うと、インフレは今回のCPIが山場やったかもしれんということや。これがWilsonの言葉で、だから彼はもしかしたら一日以上の、ここ長年でも有数のブル・ウィンドウが開くかもしれんくて、それを利用しようと言うとるんや。
ただた、ここまでたった一日で終わった上昇もいっぱいあって、それに乗った人は手痛い目にあったりしてきたやろ。わいは今ここでのるんや、ネガティブさはもうなくなったから、とはとてもじゃないけど言えないで。二つのベア要因である、ウクライナとロシアの戦争及び中国の状況は何も変わりがないで。ロシアは民間人を巻き込むミサイル攻撃をやとるし、習近平は台湾は自分たちのものだと繰り返し言うとる。ただわいはWilsonの言うことは正しいと思うんや。先週の金曜の低値まで、悪い決算連発とかで株価は戻るかもしれんが、やけど一時的には上かもしれんと思うんや。
ここからはWilsonやなくてわいの意見やが、先週JPMorganとWells Fargoの素晴らしい決算があったよな。そして今日、素晴らしいBank of Americaの決算があったんや。高金利下でまだ悪いローンがふえてないという、大銀行が儲かる状況が今なんや。1991年以来のいい状況や。大銀行はFedが引き締めをするたびに大儲けしてきたが、今回もそうや。ここまで長い間テクノロジー会社がマーケットを引っ張ってきたが、特にFAANG+Microsoftがけん引してきたんやが、もうリーダーは変わったで。今まだまだエンタープライズビジネスはええんやが、でもこの利上げ環境下でテクノロジー会社にはタフな状況が続いとる。
わいはMeta Platformsとかをまだ信じとったりするんやが、わいが少数派なのは十分わかっとる。わいはインスタグラムの成長力にまだ期待しとるし、Whatappも好きやし、Reelsも好きやで。Apple株も、Morgan Stanleyはいいディフェンシブ・テクノロジー会社やと言うとるが、わいはその言い方はどうかと思うで。経済が沈んどる時はどのテクノロジー会社もディフェンシブになるもんやからや。わいはAppleに対する意見は変えてないで。Own it, don't trade itや。Amazonだってもう誰も絶好調やと思ってないし売りやと思う人が多いやろうが、わいは好きやで。
Netflixは火曜日の決算発表を前に株価は上がっとるで。もう既に大きく時価総額は下がってしまったが、決算に注目しようやないか。Googleは今バリュエーションがめちゃめちゃ安いんや。経済のスローダウンの時は皆広告費を絞ってどうしても必要な優良会社にだけ広告をお願いするんや。そこで選ばれるのがGoogleなんや。わいはこの株が最もこれからのリターンが高いと思っとるんや。最後にマイクロソフトやが、PCセクターの下落が痛いな。マイクロソフトは他のビジネスもやっとるが、それがPCの沈下を補えるのかどうか、わからんで。
まとめると今はマーケットはテクノロジー株のリーダーシップを失っとるんや。もう失って一年近くになる。今わいらはJPMからもWFCからもBACからもええ数字を聞いた。Fedはこれらの銀行をめちゃめちゃ儲けさせとって、なぜなら顧客から預かったお金を短期債で運用するだけで、リスクフリーに大きな儲けがとれるからや。なんということや。そしてFedはまだまだ利上げを続けるんやで。セントルイス地区連銀のブラード総裁は、今年末までにあと二回連続の0.75%の利上げに言及しとるんや。すなわち11月と12月のFOMCで両方とも0.75%の利上げがあるかもしれんのや。そうなったら金利は5%になるで。経済はより沈むかもしれんが、銀行にとってはそれ以上に金利収入が増加するやろう。
銀行株は過去に複数年に渡ってマーケットを牽引したことがあったんや。これからのマーケットリーダーになる条件は整っとるんや。金利が低いままで投資銀行が主に躍進しとった時代は終わったんや。シビアなリセッションい陥らない限りは、銀行株の躍進は続くと思うで。これは大きな大きなマーケットの転換や。今日のラリーが続くのか、Wilsonが言うとるように特に短期では上昇があるのか。それはわからんが、やけど銀行の躍進はまだこれからと言えるんや。
結論やが、わいのファンドは今は株価が上昇したら買うんやなくて利確していくで。現金をためて次の下落相場に備えたいんや。ただ、Wilsonが言うようにこのラリーは一日で終わらない可能性もあるんや。彼はこういう時の読みが過去にもすごかったからな。そしてマーケットのリーダーシップがテクノロジー株から移って、銀行株が強い局面が続くかもしれんということを考えながらいこうやないか。
銀行株いいですね。
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