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【ジム・クレイマー】ようやくFedのインフレ戦争におけるプログレスが見え始めたが。。。油断禁物!【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの10/20のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今は悪いニュースはいいニュースということになっとるから、経済にネガティブなニュースがあったら株式市場はポジティブに反応するんや。JB Huntの決算では売り上げもEPSもビートしたんやが、先行きの不透明さで株価が落ちとるんや。Knight-Swift Transportationの決算は数字をミスして、通年のガイダンスを引き下げとる。ユニオンパシフィックの決算でも貨物の減少が明らかになっとって通期のガイダンスを引き下げとる。ワールプールの決算では需要の減退が明らかや。フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想より悪くて、予想-5のところを-8.7やった。これはFedのインフレとの戦争が勝利に近づいとることの証や。

 

だから今日はそんなに株式市場が下落せんかったんや。悪い決算が多く見られたが、ダウは-0.30%、SP500は-0.80%、そしてナスダックは-0.61%やったんや。需要が減退しとる。例えば半導体も、需要が大きく減退しとって、だから半導体製造装置の会社もどんどん製造を絞っとるんや。昨日のラムリサーチの決算聞いたか?来年の売り上げ高で20-25億ドルの影響が、対中輸出を巡ってでるという話やったんや。ただ一度製造が絞られればそこでボトムとなって、そこから上昇基調が始まるとも思われるわけや。

 

昨日のIBMの決算は聞いたか?売上高が予想を上回ったんや。特に注目に値するのは、ソフトウェアとハイブリッドクラウドサービスに対する需要は堅調やったんや。ここまでクラウド分野はめちゃめちゃ叩き売られてきたわけやが、IBMではその反転が見られとるんや。これらの過去24時間におこった決算の数々を考えるに、Fedはそこまで強硬に利上げをせんでもええんやないかということになるよな。だって経済に大きな負の影響が既に出とるんやから。

 

わかっとるわかっとる。そんなんでFedが手を緩めるわけないやないかという意見はわかるで。ただわいが言いたいのは、上昇の芽が見えるかどうかというところのことを言うとるんや。特に今日は債券金利が続伸して、二年債金利は4.6%を越えたのに、株式市場はそれほど下落はせんかったんや。今朝の、10月9~15日の週間の新規失業保険申請件数は21万4000件と、前週よりもまだ減っているというニュースがあったって、株式市場はそれほど下落せんかったんや。

 

今日は下落の日にはなったけどもはじめは株式市場は上がっとって、それはやっぱり経済が大きく傷んできていることを皆が認め始めたからやと思うんや。それがわいらが、そしてFedが、インフレを退治するために今望んどることやからな。経済にリアルな痛みが出るまではFedは利上げをやめることはないんやから。ただもちろん、マーケットはしばしばわいらを困惑させる動きを見せるから、今回の動きがとりたててどうやということはないんやけどな。

 

ラムリサーチの動きやって変やったで。決算後ははじめ株価は下がっとったんやが、それから上がって結局今日は+7.81%やったんや。中国関連でこれから売り上げがめちゃめちゃさがるかもしれんというのにこれやで。これに後付けの理由をつけるとすると、例えばラムリサーチの業績が伸びとるとしたら、サイクルのピークにあると皆が判断して株価は下がると思うんや。おこったことはこの逆やということなんや。生産がおちるということで株価が一旦落ちて、そしたらバーゲンハンターが来て、これからの生産が下がった後のあたらしいサイクルに期待するということなんや。

 

マイクロンの株価とかも上がっとるが、なぜかというと、半導体製造装置の製造数が減るということは、後々半導体の製造数が絞られて、彼らが売っとる半導体のプライシングパワーが上がるやろうということやからや。在庫ははけてうまく行くやろうという目論見やからや。まだまだ半導体業界全体で多くの在庫が積み上がっとるわけで、わいのお気に入りのAMDとNVDAも例外ではないんやが、やけどこういうことになるからわいは好きやし、まだ株は持っとるで。ラムリサーチが本当に20億ドル分のビジネスをキャンセルするんやったら、在庫はどんどんはけるやろうからな。

 

Union Pacificの決算でわかったのは、輸送費はどんどん下がっとるということや。ということはFedはインフレとの戦争で前進しとるということや。この、プログレスがある、前進しとる、というところが今何よりも大事なんや。今週になるまで、Fedの金融引き締めに対するプログレスを感じられるところは少なかったんや。

 

ここまでの急速な利上げは例えば家のローン金利とかも22年ぶりの高値まで引き上げたが、ハウジングマーケットへの影響はまだまだ十分大きなものは見られてないんや。家の値段は下がって来とるがまだまだや。ただ、ここのところもプログレスが見られるのはもうすぐやと思うで。そして家の値段が目に見えて大きく下がってきたら、これこそFedのインフレ戦争への大きな勝利の一つになるんや。

 

賃金だってまだまだ大きな下落は見られてないんや。ただビジネスがスローダウンしとる今、誰ももうトラックドライバー不足のことなんか話題にしなくなったんや。この先この状況がどんどんエスカレートしたら、賃金インフレでもFedは大きなプログレスを見せれるに違いないで。

 

ちょっと株式市場の現実を一歩ひいてみてみると、ここまでの株式市場の下落で怒ったり悲しんだりしとる人が多いのはわかるが、Fedが利上げモードを続ける限りは、株式を持つということは当然の苦戦を意味するんや。その苦戦が耐えられないんやったら、あなたが株を売り払うべきなんや。今ここで、でもや。まだまだ大きすぎる希望がマーケットには残っとるように見える。

 

今日のスナップの決算はまた失望を一つ重ねたような決算やったな。これはまた明日インターネット株に打撃を与えるようなことになるやろう。わいはずっと言うてきたやろ。ものを作って売って利益をあげてその利益を株主に還元している会社に注目すべきやと。そういう会社の株はリセッションでも比較的よくやるリセッションプルーフの株やから、と。例えばP&GとかJ&Jのような株で、こういう株が下落してきたらギフトやと思わんとあかん。これらの会社は既にコストが下がって来とるんや。Fedのインフレとの戦いの結果、大きく下がって来とるんや。明らかにええやないか。こういう株があるのに、スナップみたいな株にまだ注目するのがおかしいんや。そんなことやっとったらえらい目にあうで。

 

グロース株でも例えばセールスフォースのような会社が、アクティビストにつつかれてどんどんまだまだ価値をあげていくのはわかる。セールスフォースは利益を出す方向に舵を切っとるし、大きく儲けたりしとるからな。やけどスナップはどうやって価値をあげていくんや?まだまだFedのインフレとの戦争は終わってないことを忘れたらあかんで。例えば家計の調査で前月よりも一家庭当たり一月の支出が$445も増えとるというデータが今日発表されたが、これなんかまだまだインフレは根強いということを示すデータや。Fedはまだまだマーケットをちりぢりにしたんや。そしてそれは一晩ではいかんのや。だから今日だってそれほどのFedの委員がタカ派発言を繰り返した?

 

結論やが、ようやくFedのインフレ戦争におけるプログレスが見え始めた。そしてそのプログレスが今のマーケットが重視するところで、だからプログレスが見えた時はマーケットの下落は抑えられたりするんや。やけどまだまだFedがインフレ戦争に勝利したわけでは無いことを頭に刻んどかんとあかんで。

 

 

まだまだ一進一退が続きそうですね。

 

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