こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの11/3のMad Moneyはどうだったでしょうか。
Fedのパウエル議長はあなたのポートフォリオを下落させたいんや。そう言ったら以前やったら誰も信じなかったことやろう。なんでFedの議長がわいらの財産を目減りさせようとするのか。彼らは財産を増加させるように動くのが役割やないんか。個人年金のお金とかもどんどん減っていくような施策をとるのはおかしいやないか。
それがおかしくないんや。昨日のパウエル会見後の下落から更に今日は続落した日になって、ダウは-0.46%、SP500は-1.06%、そしてナスダックは-1.73%やったんや。そうや、パウエルはあなたの資産を目減りさせたいんや。あなたに仕事の不安を感じてもらいたいんや。もしかしたら解雇されるかもしれんと震えてほしいんや。自信満々の転職者、ジョブホッパーがどんどん転職するにつれて賃金を上げていくのを完全になくしたいんや。
そして段々そういう風な状況になってきとる。Amazonは黒字の広告部門でさえ新しいポジションをもうけずに採用を凍結しとるとニュースになっとるよな。小売事業ではすでに採用活動を止めとるんやが、それを広告やAWS事業にも拡大するということや。リフトは従業員の13%を一時解雇すると発表したし、ストライプも14%の従業員の解雇を発表しとる。
そしてはっきり言うとくが、これらはただのはじまりにすぎないで。Fedがまだまだ利上げをするということは解雇の波が発生するのは当然なんや。今パウエルは経済なんか関係なく、とにかくインフレを退治せんとあかんのや。あなたのポートフォリオを上昇させて、これだったらちょっと利確して家の頭金とかにしたろかいな、とかをやってほしくないんや。家のリフォームすらもやってほしくないんや。そうや、パウエルはわいらに確固とした痛みをもたらしたいんや。だってそれが彼がインフレをとめることのできるほとんど唯一のことやからや。
こういうことは前からずっと言うてきたんやが、わいがこういう説明をするたびに、冗談やろ?という人が出てくるんや。パウエルはそんなに悪者なわけないやないか、わざとわいらに痛みをもたらすなんて、とな。彼は株式市場に上がってほしいに決まっているとか言う輩もおるんや。その考えはシンプルに間違っとるんや。そしてそのことを完全に証明できる証拠が彼の昨日の会見にあったで。
Fedが昨日の2PMに声明を発表した時、0.75%の利上げを発表したんやが、もってまわった言い方をしながら、利上げの影響がでるのはタイムラグがあるからそれもきちんと考慮にいれてやっていくみたいな声明やったんや。この発言はとりようによっては、パウエル議長のオールクリアシグナルともとれるんや。インフレの数値が十分に改善していない時でもタイムラグにより影響は後から出てくると考えて利上げを緩めるかも、といういい方にもとれるんや。特にマーケットのBull側はこれをパウエルのハト派発言と勘違いして、だからパウエル会見の前までは株価は上がっとったんや。
Bullは何を期待しとったかというと、パウエル議長が、このまま利上げを続けるのはリスキーすぎるから緩めていくよというシグナルを出すことを期待しとったんや。そしてタイムラグも考慮に入れるという発言がまさにそれやと思ってしまったんや。しかしその後、おかしなことがおこったんや。パウエルの会見と質疑応答が進むにつれマーケットは乱高下しながら大きな下落に向かっていったんや。
なんでそうなったかと言えば彼は自分がタカ派であることをわいらに今一度印象付けようとしたからや。しかもあかんことに質疑応答中に記者の一人が、株価が今のところポジティブな動きをしているが、これはあなたの意図したことですか?このポジティブな動きはあなたの未来のポリシーに影響を与えますか?という質問をしやがったんや。なんやこの寝た子をおこすような質問は。
その質問に対するパウエルの答えを注意深く見ておこうやないか。彼が言うたのは「私は我々のメッセージがクリアに届いているか確かめたい。まだ金利は十分抑制的だと思われるレベルには全然達していない。そこまでにはまだまだ遠い。」そして彼はこう続けたんや。「我々が九月に見積もった金利レベルより高いレベルにいくだろうことを9月からここまでのインフレデータが示してる。今までもそういうパターンだった。」
なんやこの発言は。これが彼が言いうる最も悪いレベルの発言や。彼は更に、利上げの緩和を具体的に議論するには今はまだ早すぎるというたんや。これではっきりとしたんや。パウエルは利上げのしすぎで経済が壊れてしまうことを心配しとるんやない。ただただインフレの抑制に失敗することを恐れとるんや、と。パウエルは普段はクールな人なんやが、やけど今回の会見はわいは今まで見た中で最もいらだっているように見えたで。
要約すると、マーケットが上昇しとると指摘した記者にこれでもかと冷や水を浴びせかけたんや。株価が上昇しとるやって?あの声明で?しまったな。それはまずい。きつく言わないと通じないぞ、マーケットを上に行かせてなるものか、と思ったんや。株価が上昇しとることにパウエルは恐ろしくなってしまったんや。だから彼はあの場で最もタカ派な人としてふるまわざるを得なかったんや。
そうなるとマーケットはびっくりするよな。こんなにタカ派のことを言うなんて、と思ってしまう。だからみるみるうちにマーケットは下がってしまったんや。あの声明が出て株価が上がった時点で買った人は皆ピエロになってしまったんや。ということで導き出される結論は何かというと、Fedはマーケットが下がってもしょうがないと思っとるんやないんや。マーケットが下がってくれないとダメだと思っとるんや。下がることが必要やと思っとるんや。株価が下がることで各会社が将来の成長を続けることがより難しくなる。そしてFedは今成長はみじんもいらないと思っとるんや。
パウエルがインフレをやっつける過程では、皆に消費をしてほしくないんや。そのことも個々の会社を痛めつけるで。ということでパウエルのメッセージは、株式より債券の方が今はええということや。二年債を大人しく買っといた方がええということや。長期的には彼の動きは正しいと思うで。彼は利上げは全然終わってないと言うたわけやから、わいらはどうすればええかというと、テクノロジー会社を売らんとあかんのや。Speculativeな株はあかんのや。彼はSpeculationを殺したいんや。
じゃあ何がええかというと今までも言うてきたやろ。それに変わりはないで。例えば銀行や。あとは石油、そしてヘルスケア、そして消費者製品株、ここら辺がええんや。ダウは比較的まだ安い株でしめられとるで。なんで株価が安いのかというと、ダウの30銘柄はリセッションで傷つきやすいとトレーダーが思っとるからや。やけどそれは間違いやで。真実やないんや。真実は、ダウ銘柄というのはどうやってリセッションを乗り越えるべきか知っとる株たちなんや。
対照的にあまりにも長く好調が続いたシリコンバレーの株こそがリセッションをどう乗り越えるのかがわからんようになっとるんや。まるでシリコン・サーモンや。なんでサーモンかというと、Bearに襲われて食べられてしまうからや。結論やが、パウエル議長はあなたに損してほしいんや。あなたの資産価値が下がってほしいんや。株式に対する熱意をそぎたいんや。彼は昨日、今までで最もいらだっとった。そしてハト派やと間違われることをこれからは更に強く気をつけるやろう。
FOMC後は上がると勝手に思っていたのですが。。。
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