こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/21のMad Moneyはどうだったでしょうか。
プレジデントデーの休場明けの今日、株式市場は大きく下落した日になったな。ほとんど全ての株が下がったんや。ダウは-2.06%、SP500は-2%、ナスダックは-2.50%やったんや。この大きな下落を不安に感じる人がおるとしたらそれは至極当然のことや。やけどわいらは今多くのことが正しいとはいえない方向にいっとる。今朝はこの国で最も巨大な二つのリテールの決算があったが、それはWMTとHDやが、双方のCEOともいうとったのはまだまだインフレはおさまってないということや。
同時に債券金利は大きく上がったんや。ということは株式市場にはマイナスということや。インフレがおさまってなくて債券金利が上がるというのはひどいコンビネーションや。あれ?Fedが金利を粛々とあげとるのは、もしかしたらインフレの過熱をおさめるのに十分やないんか?そう不安に思ってもしょうがないで。今日のような大きな下落がおこったら、時にわいらが身構えんとあかんのは、いわゆるウォール街用語でリセットがおこるかもしれんということや。
そもそも今年がはじまってから多くの株があまりに上がりすぎたのかもしれん。だからその動きがある程度はリセットされんとあかんのかもしれん。下落をある程度は許容せんとあかんのかもしれん。そもそも今年の株式市場の上昇を支えたのは、もしかしたらFedの利上げはもう少しで終了するんやないかという皆の思惑や。皆、インフレとの戦争に勝ちつつあると思っとったんや。別にパウエル議長がインフレとの戦争に勝ちつつあると直接的に言うたわけでは無いで。状況は良くなって来とるとは言うたことあるけどな。確かにディスインフレに関して進展はあるというたが、ただいつも、彼がそういう時は、まだまだ長い道のりがこの先に待っているということがセットやったんや。だからインフレに勝ちつつあるんやないかということの大枠は、皆が勝手に思ったことや。そもそもFedはまだまだしつこい賃金インフレを警戒しとるんやから。
経済が思われとったよりも落ち込まないかもしれんという思惑で工業株が買われたりもした。銀行も買われたりもした。より重要なことに、利上げサイクルが終わるんやないかとテクノロジー株が買われたりもした。そしてどんどん行くかと思われとった矢先、インフレがおさまっていないというDiscouragingなデータが出てきて、今までも動きは巻き戻されなあかんということになったんや。だから今日とかも売りがアグレッシブやったんや。
単純にマネーマネジャーたちが間違ったんや。株にBullishになるのがはやすぎたんや。しかも債券投資家も間違ったんや。インフレのクールダウンを見越して、10年債をいっぱい買った投資家は債券を買いすぎて、今大きく売りが出とる。だから今日も債券金利は上がったんや。債券金利が上がるとそもそも株にマイナスやが、例えば高配当株を買わんでも債券でいいやないかとなるから、そういう意味でも株にマイナスなんや。
さあ、そういう状況の中であなたはどう動けばええのか?ポートフォリオをどうマネージしていけばええのか?わいはこのプレジデントデーセールの下落はまだ終わってないかもしれんと思うで。数日続くかもしれんし、今の下落はほんのはじまりかもしれん。この下落がどれほど続くのかというのが大きな疑問や。そしてどうなったらこの下落が終わって株をまた買っていけるようになるのか、買いの好機を探り出せるのはいつなのかというのが今の大事な疑問や。そもそも買いの好機を待つんやなくて、売りに参加した方がいいのかという疑問もある。
一つ一つ行こうやないか。まず売りに参加した方がいいのかどうかという疑問には、わいは状況によると答えるやろう。もしあなたが今年大きく上がった株を持っとるんやったら、今利確をして遅すぎることはないで。まだまだSP500は今年に入ってプラスや。だから25%とか30%とか40%とか今年上がっとる株をあなたが持っとるんやったら、それらの株に対する下落はまだまだおこるかもしれんと思っとかんとあかんで。ちょっと利確するのは悪い考えでは決してないで。
やけど例えばSP500ぐらい、平均ぐらい上がっとる株を持っとるんやったら、いちいち右往左往して売り払うのもどうなのかと思うんや。わいやったらここで売らんで。いちいち売って後から入り直すこともできるっちゃあできるけど、それは思うよりも難しいんやで。ということを頭に入れて、今日の番組の重要な点やが、どうやって下落が終わりを迎えるのを知ればいいのか、そのチェックリストを六つあげたいと思うんや。それを知っておけば売買の好機を逃さないですむやろ。
まず一つ目やが、長期金利が上昇するのが終わらんとあかん。少なくともこんなに急激に上がることは終了せんとあかん。これはでも結構タフなことや。二年債がこんなに高くなっとるからな。わいはこの二年債の高さ、そして相対的な10年債金利の低さは馬鹿げとると以前から言うとるんや。イールドカーブの逆転も債券金利の上昇も落ち着かんとあかん。別に債券金利が下がらんでもええから、急激に上昇するという状況が変わらんことには、株価の下落は止まらんで。
二つ目やが、去年大きくやられた株が今年大きくカムバックしとるやろ、それらがまた下落せんとあかんで。わいが特にここで言いたいのは、お金を失っとって利益を出してない株や。利益を出していないのにハイマルティプルな株や。多くのそういう会社が、株価のバウンスバックしとる状態程の価値が無かったりするんや。三つ目は、逆に、リセッションに強い株に買いが入らんとあかん。PepsicoとかMerckとかな。そしていいニュースとしては、そういう動きはもう始まっとるで。素晴らしいサインや。
四つ目は、銀行株が安定せんとあかん。なぜかというと、高金利状況下で銀行はうまくやれるはずやからや。Fedがあまりに急激に利上げせん限りはな。ただ利上げがどんどん進むと悪いローンが増加するんやないかという心配が出てきてしまう。その兼ね合いなんやが、今のような状態やと大丈夫や。歴史的にも利上げ局面では銀行は大儲けするからな。五つ目はリテールでいい株は上がらんとあかんし、悪い株が下がらんとあかんということや。全てがダメだという状態やなく、ええ株はええ扱いを受けないとあかん。
例えば今日はHDはただOKな数字で株価が下落したが、それはHDはハウジングマーケットに紐づいとるから厳しいところがあるで。一方でWMTは素晴らしい数字を発表して、もう昔のWalmartやないんや。バリューがあって実店舗もeコマースも、総合的に素晴らしいオムニチャネルビジネスになっとるんや。Amazonとも競争できるで。今日のような下落の日でも+0.61%とプラスで終わったのはencouragingや。最後に六つ目やが、まだまだマーケットは売られすぎの状態にならんとあかん。常々言うとるSP500 Proprietary Oscillatorの数字は今-3%で、売りに傾いてはいるもののまだまだひどい売られすぎ状態ではないで。-5%まで来たらまあ売られすぎやと見てええやろう。
結論やが、今言うた六つのこれらの項目が全部チェックされるかどうかはわからんのやが、やけど少なくともいくつかがチェックされないことには今の株式市場の下落が終わるとは思えんで。だからそれまでは売りを受け入れて、大きく上昇しとる銘柄があったら今利確してもええし、そうじゃなければ相場についていきながら、次の買いの好機を探ろうやないか。まだ下落が終わるとはわいは思ってないからな。
今年はここまで上昇してきましたものね。
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