こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの2/28のMad Moneyはどうだったでしょうか。
いい投資家になるには何が必要なんや?賢かったらええんか?ハードワークをしたらええんか?規律を持っとったらええんか?そうや、それらも確かに大切や。やけどその根底にある大切なものがわかるか?それは、感情的に安定しとることや。この番組で喜怒哀楽をあらわにしとるわいが言うと奇妙に思うかもしれんが、やけど感情の起伏がないことが投資に重要なのは本当や。わいはそのことに関しては他の誰よりも確固たる自信がある。もしあなたがフラストレーションをためこみすぎていたり、怒りを感じていたり、一番悪いことには過度に悲観的やったりしたら、素晴らしい投資をすることはできん。
ただ不幸にも今のマーケットは皆を落ち込ませてしまうようにできてしまっている。今日だって、ダウは-0.71%、SP500は-0.30%、ナスダックは-0.10%と下落の日になったんやが、わいは下落したという事実だけを言うとるわけではないで。なぜ今のマーケットに皆が多大なフラストレーションをためこんで投資なんか嫌やと思わせとるか、その理由をはっきり認識することが大事や。そのことでより冷静に物事を見れるようになるからや。皆を落ち込ませてしまう要因3つをあげてみるで。
まず一つ目やが、特に理由もなく根拠もなく、頻繁にセクターローテーションが繰り返されてしまっているということや。こういう動きはセクター別のETFに主導されとるのかもしれんが、この状況がいつおさまるのか、誰にもわからんのや。例えば今日、はじめはある程度ファンダメンタル要因で取引されとって、製薬会社の株もいいニュースがあったものは上がったりしとった。保険会社やって上がっとるものもあって、これが普通の状況や。やけどそこからいきなりのセクターローテーションで、例えばヘルスケア株はいきなり全部売られたんや。
MerckもJ&JもUnited HealthもMckessonもCardinal Healthも、とにかく全部やられたんや。全部-1.4-2.9%と大きく下がったんや。わいは今日、多くの時間をかけてこれらの会社がなんでこの日下がったのか調べたんや。その結果何がわかったと思う?何も理由はなかったんや。文字通り理由はゼロやったんや。個々の会社の何の理由もないんや。ただこの日は二月最後の日で、ヘッジファンドとかはここまでの比較的敗者株を処分したいという思惑はあったやろう。今日はヘルスケアだけじゃなくてエネルギー株、ユーティリティー株、消費者製品株も下がったで。これらも比較的今年ここまで敗者やと思われとるセクターやから、仲良く全部、個々の会社の要因が無いままに下落したんや。
ざっくり言うと、今日下がった株たちは、ここまでも下がって来たから下がった。言い換えると、何の理由もなしに下がったということや。こういうことがおこるんや。馬鹿げとると思わんか?こういう下落はじゃあ買いの好機なのかというと、そうとも言えるがここでこの動きだけでまんまと買いに入るのは危険ともいえるんや。でもせっかく買った株がこんなに下落したら落ち込むやろ?なんでこんな拷問みたいなことがおこるんや?
その疑問は二つ目の要因と関係があるんや。それは、株価の動きは時にファンダメンタル要因とは全く関係がないことがあるということなんや。ただマクロの数字、そしてマクロ経済の状況を皆好き勝手に解釈して、その結果セクター別に粗く、まるっとトレードされてしまっとるんや。長期金利があがったらヘルスケアは猫も杓子も下や、という風にな。Merckは素晴らしい会社やで。やけどそんなこと関係ないんや。この月末の下げに巻き込まれたMerckは今買えるか?それに関しては、まだ金利が上がったらここからまだまだ下落する可能性もあると言わざるを得ないんや。
長期金利を見る時、わいが特に注目しているのは20年債の金利や。ここの金利がローン金利と最も関係あったりするからな。20年債の値段は下がり続けて、金利は上がり続けとる。なぜなら20年債は著しくオーバーバリューされとるからや。でもそれも当然や。二年債の金利が4.8%の時に4.1%の20年債を買う奴が多くいると思うか?イールドカーブの逆転はいつかは終わると思うが、やけどそれまでは株価を下落させ続けるで。まだFedは今年利下げに転じると固く信じとる愚か者も多いしな。
債券金利にもっとも影響を受けるのがテクノロジー会社や。今日だってちょっと債券金利が上がったらテクノロジー株は下がったし、ちょっと債券金利が下がったらテクノロジー株は上がった。やけどこういう動きは実は、実際に個々のテクノロジー会社でおきとることとはそれほど関係がなかったりもするんや。マーケットがETFによって支配されとるからこうなるという面はある。金利の動向でアルゴリズムが自動売買をしてマーケットが動いたりしとる。
だから株価の一日の動き、一週間の動き、これらは個々の会社とは全然関係ないことが多い。わいはこれは由々しき問題やと思う一方で、こういう動きで落ち込むことほど馬鹿げとることはないと思うんや。こういうマーケットの性質が皆のフラストレーションの根源にあるんやが、それで感情の安定をなくしてしまうほど馬鹿げとることはない。マクロの状況の思い込みで意味のないローテーションが繰り返され、もしそれに感情的に付き合い続けたらお金はなくなるばかりや。
あとは、第三の点やが、あまりにもアマチュアの、決算も正しく読み取れん素人投資家が増えとる。例えば今日のTargetの決算やが、わいは素晴らしい決算やと思ったんや。今回のカギは在庫の積み上がりがどれぐらいなくなっとるかやったんやが、それが良かったんや。ただTargetの決算発表直後はプレマーケットで、決算が悪かったと表面的に解釈した投資家が株を売って大きく株価を下落させたんや。でも結局それは戻って、朝の番組でわいがきちんと決算の解釈を披露したら株価は上昇しだして、結局今日は+1%以上株価は上昇した日になったで。
Workdayの決算もそうや。今回の決算で素晴らしかったのは金融分野の伸びや。Workdayをフォローしとる人やったらそのことぐらいわかるはずや。やけどなぜか決算発表直後は株が大きく売られて、やけど結局戻って今日は上昇の日になったんや。決算をきちんと読むことのできない愚か者が決算直後に右往左往しとる。そんなところに巻き込まれたらこれまたお金が減っていくだけや。じゃあどうすればええんや?マーケットはどうなればもっと正常に動くようになるというんや?三つ挙げとこうやないか。
まず一つ目やが、もっと投資家自身が賢くなって、彼らが自分自身がやっとることをもっと正しく認識しながら投資をせんとあかんで。もっと経験のあるファンドマネジャーが必要や。第二に、これがわいはあなた達に一番言いたいことでもあるんやが、全ての株価の動きが正しく意味があると思ったらあかんということや。超短期のマクロ要因のメカニクスで株価はいかようにも動き得ることをわかっとかんと、無駄にフラストレーションをためてより悪い投資をしがちになってしまうんや。
第三に、決算に関しては決算発表直後の株価の動きは間違っとるかもしれんことを認識せんとあかんということや。これらのことにあなたの感情を委ねたらあかんで。わいらのゴールは、アルゴリズムがどう動くのかとかを自分の投資の枠の外におくことや。ホームワークを正しくできてなくて決算を正しく読み取れない愚か者の行動を無視することや。自らのホームワークに自信を持って、短期の繰り返されるローテーションにも惑わされないことや。そして待ち望んでいた買いの好機が来たら自信を持って買っていくことや。
結論やが、マーケットのクレイジーさにのみこまれて感情の安定を失ったらあかんで。感情を排して冷静に、理にかなった決断を個々の会社の株についてしていこうやないか。怒りの感情があったらそういうことは不可能や。それができないんやったら、どうぞ個別株を買うのはやめて、インデックスファンドの積み立てをやってほしいで。そうせんかったら大事なお金を失ってしまうことになりかねないからな。
惑わされないようにしたいですよね。
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