こんにちはマカベェです。
ジム・クレイマーの3/31のMad Moneyはどうだったでしょうか。
なんて日や。今日はダウは+1.26%、SP500は+1.44%、そしてナスダックは+1.74%と大きく上がったで。こんなに上がるなんて馬鹿げとると思わんか?リーマンショック以来の銀行破綻があったのはこの前やで。わいらはFedに、どうか今の状況を助けてくださいと懇願したのはほんのちょっと前のことや。だからこの前のFOMCでパウエル議長は、それまでは0.5%が既定路線やったところを0.25%の利上げで抑えたんや。そして今後の状況を見守ると彼は言うたんや。
あの時多くの人が悲観的やったのを覚えとるか?なのに皆記憶喪失なんか?なんでこんなに株式市場が連続で上がるんや?今はまるでSchwabとFirst Republicだけが問題で後は大丈夫かのようや。そしてわいはSchwabに関しては実際、First RepublicよりもOptionalityがあって、状況はずっとええと思っとるんや。やけど何も物事は解決したわけではないで。
ただ、銀行の窮地とそれにまつわる懸念で確かに経済にブレーキはかかった。そのことによって全てが扱いやすくなったという感があることは否めない。想定されとったよりもアグレッシブな利上げが選択肢から無くなったと皆が思うことで株式市場が湧いとるわけやが、そのことをFedがどう思うのか。ホットすぎたら経済の過熱をまた心配するようにならないのか。そういうことを頭にいれて、それでは来週はどうなるのか、ゲームプランにいってみようやないか。
Fedがわいらに、こんなになるならもっと痛みを与えてもええんやないかと考えるかどうか、それを考える材料になるのが、月曜日に発表される製造業PMIとISM製造業景気指数、そして建設支出の数字や。もしあなたがBullだったら、これらの数字はスローダウンが見られることを願わんとあかんで。銀行の問題ではなくて、利上げによって物事のスローダウンが進んでいるということがデータとして出てないとあかん。
銀行の危機が大丈夫だなとなった途端に、インフレは大丈夫なのかという議論が再燃することは目に見えとる。ビジネスの調子が良すぎることをまた心配せんとあかんくなる。そしてFedがまた利上げを加速させるんやないかと心配し始めることになる。この月曜日の数字とかも弱かったらFedも一息つけるかもしれんが、かように今はこれらのデータに注目や。
火曜日はFedのクリーブランド連銀のメスター総裁のスピーチがあるんや。彼女はFedの中でもタカ派や。とにかくインフレの過熱が止まらんことを恐れとる。経済はオーバーヒートしていると言い続けとる。経済のスローダウンを示す数字が出始めとるのに、彼女にとってはまだまだで、しかも彼女は株式市場が下がることを全く気にしない。わいはその一貫した姿勢は好きなところもあるが、中小企業の経営者が困っとるような数字を気にしないでまだまだインフレ過熱を煽る部分はどうかと思う。ビジネスをやっとる人は理論の世界に逃げ込めるわけではないで。現実を生きとるんや。毎日毎日資金繰りに苦しんだり、従業員に給料を支払うためにぎりぎりの金策に走る、そういう日々の大きなプレッシャーと戦っとる人のことも考えて物を言うてほしいで。
水曜日からは決算に注目なんやが、まず水曜日はConagraの決算発表があるで。前回の決算では彼らは今の状況に自信を持っとった。コスト増にあわせて商品の値上げをして、コスト増分を顧客に転嫁できとった。今、スーパーマーケットにおける値上げは終わったのかどうか、それをまず聞きたいで。同時にこの会社がどれだけ儲けとるのか、結果によっては株価は一段と上に行くやろう。
それにしても、株式市場は値上げをうまくしている企業のことが大好きや。やけど皆が皆そうなると途端にウォール街はその状況を嫌いだす。インフレがおさまらんということやからな。だから今回の決算では値段が落ち着いとるのかどうか大きな焦点や。わいらはもう原材料コストとか輸送コストがうなぎのぼりに上がっとる状況ではないで。輸送費に関しては実際下がって来とるんや。どうなるのか聞いてみようやないか。
木曜日はConstellation Brandsの決算発表があるで。この株の最近の動きはいけてない。今日のような全体が大きく上がった日でさえ、や。なんでこんなことになるんや?悪天候とかいろいろ要因はあるやろうが、そして今回どのような業績でそのことをどう説明するのかわいは注目しとるが、どうであってもこの会社は巨大なキャッシュフローがあるで。だからわいはこの株が好きなんや。あなたも持つべきやと思うで。今のようなタフな時でもな。わいは極端な話、今回の決算をこの会社がミスしても、長期でこの株が好きやで。
さて、水曜日に戻るが、一日に二つの重要なアナリストミーティングがあるんや。WalmartとFedexや。わいは双方とも素晴らしいことを発表してくれると思うで。わいはWalmartのCEOのDoug McMillonはeコマースが変わらずうまくいっていると言ってくれると思うで。Fedexの比較的新しいCEOのRaj Subramaniamは既に彼の能力を証明しとると思うで。勝者やで。この株がどのようにトレードされとるか、見たらわかるやろ?まだ上に行き得ると思うで。それぐらい今Fedexはええと思うんや。
さて、今最もホットな食品株と言えばあなたは何を思い浮かべる?わいやったら今は、ポテトに可能性を賭けとる会社、LambWestonやと答えるで。ポテトフライとかスウィートポテトとかワッフルとかいろいろ作っとる会社や。この会社がスピンオフでConagraから独立した六年前は時価総額が66億ドルやったんやが、今はConagraの178億ドルに匹敵するようなところまで成長したんや。わいはいつもこの会社のカンファレンスコールを楽しみにしとるんや。
木曜日は更にLevisの決算発表があるで。LuluLemonの決算も素晴らしかったし、アパレルセクターがよみがえっとるのを感じるよな。Ralph LaurenもPVHも良かったで。じゃあLevisもええはずやと思うか?わいはそうやと思うで。しかしLULUは良かったな。わいはここから複数の四半期どころか、複数年に渡ってええと思うんや。CEOのCalvin McDonaldは素晴らしい仕事をしとると思うで。この前決算直後に朝のSquawk on the Streetに来てくれて話を聞いたが、素晴らしかったで。まだ株価は上にいくと思うで。
さて、今の経済を現実的な目で見ることが大事なんやが、だからこそ木曜日にしゃべるセントルイス地区連銀のブラード総裁に注目や。彼はタカ派には違いないがドグマティックやないで。何か自分の教義にとらわれてこだわってばかりいる男ではないで。SVB破綻におけるアメリカ経済の影響を現実路線で語ってくれると思うんや。彼は規律を持っとる。わいが好きなタイプの男や。
さて、金曜日はGood Fridayで株式市場はお休みなんやが、やけど雇用統計の発表があるんや。賃金とかそんなに上がってなければええなと思うで。ただ可能性としては雇用が想定よりもまだまだ増えとるということになっとるかもしれんから、そうなったらFedのパウエル議長は心穏やかではいられんやろう。そうなったら経済がホットすぎるんやないかという心配にわいらはたちかえることになるやろう。
もし銀行の危機がどうにかして大丈夫かもしれんということになったら、経済のオーバーヒートを心配する状況に戻ってくるで。よりアグレッシブな利上げを警戒せんとあかんくなる。だからこれからわいらが焦点をおかなければならないのは、まさにここの点や。来週も再来週も、その後も、ずっと注意深く経済のホットさを見ていかんとあかんのや。ただ、今日の上がりを含めてここまでの株価の上がりを喜ぼうやないか。素晴らしい四半期やった。Bearよ、見たか。
なんだかんだあったけれど、素晴らしい四半期でした!
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