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【ジム・クレイマー】なぜ過激にはしりたがる?Fedの更なる利上げが経済を壊してシビアなリセッションを引き起こすという論調がなぜ消えない?【Mad Money】

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こんにちはマカベェです。

ジム・クレイマーの4/17のMad Moneyはどうだったでしょうか。

 

今日もクラシックな、ブルマーケットのはじめとはこういうものだという日になったな。まず株式市場は下落を見せたんや。テクノロジー株はあかん、そういう雰囲気にまずはなったんや。わいはふざけて言うとるんやなくて、本当にそうやったんや。そして今までの株式市場の上がりというものは結局今まで下がって来たことへの反動にすぎなくて、ショートスクイーズにすぎなくて、また再び、利上げをせんとあかんFedがマーケットを壊しにかかると言われたんや。

 

やけどそこからあれよあれよと株価が回復して、ダウは+0.30%、SP500は+0.33%、そしてナスダックは+0.28%と、結局上昇の日になって終わったで。午前中はあんなに醜いマーケットやったのに。わいはもう、日々の、もうBullはダメやという死亡記事が出るような状況に飽き飽きしとるんや。Fedはここまで急速に利上げをしてきた。やけど株式市場は持ちこたえとるというか、真の意味で恐ろしい下落にはまだ見舞われてないで。

 

普通は金利がここまで急速に、一直線に5%まで上がってきたらマーケットはもっと深刻な打撃をうけるものや。まあ下落という意味では去年のほとんどは下落に見舞われたんやが、去年の10月から状況が変わってきたで。そこを境に、わいらのマーケットが打撃を受けた時は、ある特定のセクターが逆にBullishになったりしとるんや。まあでもここまでBullが負けてきた戦はいっぱいあるで。例えば2021年だけで400ものIPOがなされたが、そのうちの多くは今のパフォーマンスは目を覆うばかりや。Warby ParkerもAll BirdsもWeberもSweetGreenも、ひどいものや。

 

あとはSPACもそうや。あるリサーチによると、SPAC上場した株の半分が、スタートした$10から株価が大きく落ちて$2を下回っとるということや。もうこれは災害級や。こういうのに巻き込まれたら本当に悲惨や。やけど株式市場というのはそういうところやと思うしかないやろう。結局奇妙な獣は死に絶えてしまったりするんや。あとは売り上げ成長だけに特化したテクノロジー株も大きくやられてBullは負け戦を経験したよな。あまりに多くのエンタープライズ・ソフトウェア会社が、売り上げ成長目的から利益目的へピボットできずに、株価がどんどん下がっていった。

 

後はバイオテックの会社もそうや。わいはあかんくなったバイオテック株のほとんどをここで語ることはできん。ほとんどは会社の規模が小さすぎて、あまりにうまくいかない例が多いからな。メルクが買収を発表したプロメテウス・バイオサイエンシズ(RXDX)は例外や。やけどこういう稀な例が取り上げられて報道されたからといって、その背後にある多くの負け戦の傷がいえるわけではないで。しかもや。今金利が上がっとるから、そもそも株なんか買わんでもリスクフリーでいい金利収入が目指せるんや。

 

例えば今日AppleがApple Card向けの普通預金口座の提供を開始したと発表されたが、年利はなんと4.15%や。何もせんで、リスクも無くて4%とれるんやったら、なんでいちいち株価の動きに目を光らせながら、そして一喜一憂しながら株を持つ意味があるんや?と思っても仕方がない。4.15%は多くの会社の配当より高いんやで。なんで株を持つことでジェットコースターに乗っているような悪夢にさいなまれんとあかんのや?

 

ただここまでのBullの負け戦、そしてこういう、株式以外でもええやないかという思惑はいずれも、ここからのBullを止めるパワーにはならんのや。ここまでどれほど、株価の暴落は近いから株を手放すべきやという妄言がメディアで流されたことか。ほとんど毎日かもしれん。イールドカーブの逆転を知らないのかと何人の人が発言したか。そしてなんでこれらの言葉に一考の余地があるととらわれて、その思考がどんどん積み重なって株を手放したくなるかわかるか?

 

それはやっぱり皆リセッションが怖いからや。インタビューをされとるほとんど全てのコメンテーターが、会社の業績を心配することもさることながら、結局Fedの利上げはまだ終わらないからシビアなリセッションはまだ選択肢としてあるということを直接的に言ったり、または言外に匂わしたりする。もうリセッションは来てるがこれからどんどんシビアになるという人もいる。インフレはまだまだ過熱し続ける、雇用は好調、失業率は歴史的底値、ハウジング会社も中古車会社も好調、こんな状況でなんで利上げが終わることになろうか、という人もいる。金利が0から5%に急速に上がっても関係ない。だって結局まだインフレはやっつけれてないんやから、と。

 

わいは先週の金曜日に三つの銀行が決算を発表した後、その風潮が終わらないかなと願ったんや。Wells Fargo, Citigroup, JP Morgan、いずれも決算は素晴らしかったと思うんや。次の危機はこのセクターなんやないかと言われとる商業不動産部門はそこまでの傷みではなかった。車のローンも家のローンもその他のコマーシャルローンも、予想されたより状況は良かったんや。今日発表されたCharles Schwabの決算発表を聞いたか?顧客の金鉱預金額は前年比で30%減やったんやが、投資商品には引き続き顧客の資金が流入して、利益は前年同期比12%増と市場予想を上回ったし、経営陣は顧客の信頼回復に自信を示したんや。わいはおそらくかなりええ決算やったと思うで。

 

確かに彼らは自社株買いを停止したが、わいは決算の数字が好きやで。まだまだ銀行危機が叫ばれてから株価は戻ってないが、やけど今はやっぱり往々にして、いい決算でも逆にとられて株価が下落することがあるんや。決算やその他のレポートでどのようなデータが出て、それを基にどのような計算がなされて将来性が算出されとるのか、詳しい解析もなしにBearはBearの姿勢を貫こうとする。それは何のニュースを聞いてもリセッションの陰りがそのポジティブさを削りとってしまうからや。

 

やけどわいはここで違う物語を提唱したい。Fedはこれからまだまだ経済を壊していくというよりは、なんとかスローダウンする経済でインフレを抑えさせて、そこまで失業者を多く出すこともなく、経済がクラッシュすることもなく金融引き締めサイクルを終わらせる。なんでこれがメインの物語じゃないと思う?ずばりと言うたろか?身もふたもないで?それは実は、そっちの無難なシナリオの方が退屈やからや。あなたの記事を、ここから穏やかになっていくみたいな論調で書いて、誰が面白がって読んでくれる?

 

リセッションがもう来る。Fedが経済を壊す。株の暴落が来る。こっちの記事の方が読み手をひきつけるやろ。字面だけ見たってRecessionというのは迫力があるやろ?結論やが、背景がこういうことで、いいニュースも、無難ないい決算も、ネガティブに変えられてしまうことがある。それに備えんとあかんで。そしてそれに自分の株式投資を惑わされたらあかん。明日の銀行の決算やって、きっとええ数字を発表してくれると思うが、それもその後の株価はどういう味付けになるのかわからん。そしてまさにこういう時が、まだまだはじめのほうの、成熟していないBull Marketで見られることなんや。わいの目から見たら今はパーフェクトなセットアップや。

 

 

とにかく決算の数字がいいものでありますように。

 

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